ニュル耐久との競合による「甚大な被害」はひとまず回避。新シリーズ開始は2028年以降に延期へ

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2026年09月12日 10:20  AUTOSPORT web

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ノルドシュライフェで行われた2026年のニュルブルクリンク24時間レースの様子
 ドイツのニュルブルクリンクで新たなレースシリーズを立ち上げるという物議を醸していた計画が、既存の『ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)』の主催者との協議を経て、2028年まで延期されることが決定した。

 ノルドシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)でのレースに参戦するチームの利益を代表する団体『ILN』は、ニュルブルクリンク24時間レースを運営するADACノルトラインが来シーズンに向けて7月に提案したこの新シリーズの計画を激しく批判していた。彼らは、事実上ふたつのライバルシリーズを生み出すことになるこの提案を「無意味なもの」と断じていた。

 ADACノルトラインは、自らが運営する新たなニュルブルクリンクのシリーズ戦に参戦するチームに対し、エントリー費用の割引やニュルブルクリンク24時間レースのグリッドへの優先的な出場権付与といった優遇措置を設ける計画を立てていた。

 ILNは、競合する陣営間で参加者が分断される事態を避け、解決策を見出すためにすべての関係者が協力するよう呼びかけていた。

 その後、ILN、NLS、ADACノルトラインの間で何度か協議が行われた。その結果、ADACノルトラインは2027年の新シリーズ立ち上げ計画があまりに野心的すぎたことを認め、計画を少なくとも2028年まで延期することに同意した。

「残念ながら、多くのレーシングチームやパートナー、スポンサーにとって、新しいシリーズのフォーマットを導入するための準備期間が短すぎた」と、ニュルブルクリンク24時間レースのレースディレクター、ヴァルター・ホルヌングは説明している。

「だが、我々はノルドシュライフェにおけるモータースポーツの未来を見据えたこのコンセプトが健全なものであると確信しており、多くの好意的なフィードバックもいただいている」

「特に、長年にわたり24時間レースシリーズの大きな特徴となってきたプロフェッショナルな運営体制や、実際のレース以外の面でファンを楽しませるために計画されたアトラクションは、大きな関心を集めた」

「我々は今後、ニュルブルクリンクに関わるすべてのステークホルダー、とりわけレーシングチームと、これらの点について集中的に協議を重ねていく予定だ」

 関係者間の協議について、ホルヌングは次のように付け加えた。

「今回の会合で共同シリーズの実現には至らなかったが、チームやドライバー、そして何よりもノルドシュライフェのファンのために最良のプラットフォームを構築すべく、2028年に向けた協議を継続していきたい」

 これを受け、ILNはこの決定を歓迎する声明を発表した。同団体の議長であるマルティン・ロソリウスは次のように述べている。

「我々は以前から、ノルドシュライフェでの耐久レースにおいて、新たなライバルシリーズの存在は利益よりも害をもたらすものであると明言してきた」

「ADACノルトラインが、わずか30台のレーシングカーではノルドシュライフェで成功する耐久レース・シリーズを運営できないと認識したのは遅きに失した感はあるが、チーム、ドライバー、スポンサー、そして耐久レース界全体に甚大な被害が及ぶのを回避するには、ギリギリ間に合ったと言える」

「今後は未来に目を向けることが重要だ。チームやパートナーは、2027年以降のシーズンについて、明確な方針と確実な見通しを必要としている」

「ニュルブルクリンクの記念すべき年にふさわしいのは、競争や不確実性ではなく、耐久レース界が強固に団結した姿勢を示すことであるはずだ」

 ADACノルトラインは当初、ニュルブルクリンクで開催される既存のADAC主催イベントを組み込んだ新たな4戦構成のミニシリーズにおいて、ニュルブルクリンク24時間をその目玉に据えることを提案していた。

 これとは別に、NLSは2027年の全8戦から成る暫定カレンダーを発表したが、そこには来年の『ニュルブルクリンク24時間予選レース』は含まれていない。

[オートスポーツweb 2026年09月12日]

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