宮田莉朋が悲願のFIA F2初優勝。マドリンクに君が代が流れる/第11戦スプリントレース

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2026年09月12日 22:30  AUTOSPORT web

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宮田莉朋(ハイテック/TGR-DC)
 9月12日(土)、2026年FIA F2第11戦のスプリントレースがスペイン・マドリードの『マドリンク』で行われ、FIA F2参戦3年目の宮田莉朋(ハイテック/TGR-DC)がFIA F2初優勝を飾った。

 スプリントレースのトップ10グリッドは予選上位10台のリバースグリッドで決定され、10番手タイムを記録したエマーソン・フィッティパルディJr.(AIXレーシング)がリバースポールを獲得。予選9番手の宮田がフロントロウ/2番グリッドとなった。

 なお、宮田のチームメイトのコルトン・ハータ(ハイテック/キャデラックF1テストドライバー)はスプリントレースを棄権している。

 同日行われたFIA F3のスプリントレースでは、序盤を除けばオーバーテイクがほとんど見られなかった。FIA F3と同じくホームストレートとターン3〜4の2カ所でDRSを使用するFIA F2でも、その状況は変わらないことが予想された。

 そういった状況も鑑みてか、トップ10台のうち、宮田を含む9台はプライムタイヤ(ハードタイヤ)を装着する一方で、4番グリッドスタートのローレンス・ファン・ホーペン(トライデント)は、上位勢でただひとりオプションタイヤ(ソフトタイヤ)を履いた。

 F1のフリー走行3回目が長時間の赤旗中断となったことが影響し、スタート進行は20分遅れに。タイヤ交換義務のない23周もしくは45分+1周のスプリントレースは、気温28度、路面温度52度、湿度25パーセントというコンディションで開始された。  ポールシッターのフィッティパルディJr.は蹴り出しが鈍った。一方、宮田は好スタートを決めてターン1のホールショットを奪うと、そのままレースをリード。宮田以下、2番手フィッティパルディJr.、3番手ノエル・レオン(カンポス・レーシング)、4番手ファン・ホーペン、5番手ニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)というオーダーに。

 ただ、後続のクッシュ・マイニ(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)がターン8でニコ・バローネ(VAR)に追突し、バローネがコースサイドにマシンを止めた。これで1周目が終わる前にセーフティカー(SC)導入に。

 5周目にリスタートを迎えても宮田は首位をキープ。クリーンエアのなか、ファステストラップを更新する走りで2番手フィッティパルディJr.とのギャップを広げにかかる。宮田としては、DRSが使用可能になる前にフィッティパルディJr.に1秒差を築きたい。

 7周目よりDRS使用可能となり、その時点で宮田とフィッティパルディJr.は0.7〜0.9秒差。ただ、フィッティパルディJr.も3番手レオン、4番手ファン・ホーペン(オプションタイヤ)に追われる状況だった。

 フィッティパルディJr.はテクニカルなセクター2が速く、宮田は比較的フラットなセクター3が速かった。意外にも、DRS区間のあるセクター1はほぼ同じ、もしくは宮田が少し上回る傾向にあった。そうして迎えた10周目、宮田はフィッティパルディJr.に1.1秒差をつけ、彼のDRSを封じた。

 フィッティパルディJr.にとって幸いだったのは、後方の2台、レオンとファン・ホーペンによる3番手争いが激化し、後続とのギャップが開いたことだろう。ただ、宮田とのギャップはジリジリと広がり、レース後半を迎えた14周目時点で2.2秒差まで開いていた。

 そんななか、ドライバーズランキング首位で5番手を走行していたツォロフがターン20でイン側のウォールにタッチして単独スピン。エンジンを止めリタイアとなった。これで2度目のSC導入となり、宮田が築いたギャップが無くなることに。

 レースは残り6周となる18周目に再開された。宮田が首位を守れるか、フィッティパルディJr.がどのように宮田に仕掛けるかが注目された。最終コーナー手前から加速した宮田はターン1で首位を守った。

 リスタート時はDRSが使えないため、続くターン3〜4のストレートでフィッティパルディJr.とのギャップを広げると、セクター3の区間ベストを更新し、19周目を迎えた時点でフィッティパルディJr.に1秒差をつけた。

 宮田は19周目に自己ベストを更新し、フィッティパルディJr.に1.6秒差をつけて20周目に入った。20周目からDRS解禁となるも、フィッティパルディJr.はDRSを使えず、背後からファン・ホーペンに迫られる。

 その隙に、宮田は一気にフィッティパルディJr.とのギャップを広げ、淡々と、そして確実に悲願の初優勝に歩みを進めた。

 23周目を終え、宮田が乗るGRロゴが映えるシルバーのハイテックの車両がトップチェッカーを受けた。2.6秒差の2位にフィッティパルディJr.、3位にファン・ホーペンが続いた。

 TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)の支援を受ける宮田莉朋は現在27歳。2023年にスーパーGT GT500クラス、全日本スーパーフォーミュラ選手権でダブルタイトルを獲得すると、2024年よりFIA F2に参戦し、今季が3年目となる。

 FIA F2での最高位は2025年第9戦スパ・フランコルシャンのフィーチャーレースでの2位だった。なお、その際は暫定結果では4位、表彰式終了後に発行された正式結果で2位に繰り上がった。そのため、宮田にとって今回の初優勝がFIA F2初めての表彰式登壇であり、初のシャンパンファイトとなった。

 なお、FIA F2における日本人ドライバーの優勝は2023年の岩佐歩夢(ダムス)以来となる。

 続けて、2026年FIA F2第11戦マドリードのフィーチャーレースは13日(日)の日本時間18時25分(現地時間11時25分)より、タイヤ交換義務を有する周回数32周もしくは60分+1周で争われる。


■2026年FIA F2第11戦マドリード スプリントレース暫定順位



Pos./No./Driver/Team
1/3/宮田莉朋/ハイテック
2/20/E.フィッティパルディJr./AIXレーシング
3/24/L.ファン・ホーペン/トライデント
4/5/N.レオン/カンポス・レーシング
5/14/M.ステンスホーン/ロダン・モータースポーツ
6/1/R.カマラ/インビクタ・レーシング
7/15/A.ダン/ロダン・モータースポーツ
8/12/M.ボヤ/プレマ・レーシング
9/9/G.ミニ/MPモータースポーツ
10/7/D.ベガノビッチ/ダムス・ルーカスオイル
11/8/R.ビリンスキー/ダムス・ルーカスオイル
12/10/O.ゲーテ/MPモータースポーツ
13/23/R.ヴィラゴメス/VAR
14/2/J.デュルクセン/インビクタ・レーシング
15/17/T.イントラフヴァサク/ARTグランプリ
16/21/C.シールズ/AIXレーシング
17/11/S.モントーヤ/プレマ・レーシング
-/6/N.ツォロフ/カンポス・レーシング
-/25/J.ベネット/トライデント
-/16/K.マイニ/ARTグランプリ
-/22/N.バローネ/VAR

[オートスポーツweb 2026年09月12日]

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