WRC第12戦チリ、ソルベルグが終盤アタックで独走態勢に。勝田は正式復帰し完走【デイ2レポート】

0

2026年09月13日 07:50  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

オリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年WRC第12戦ラリー・チリ・ビオビオ
 2026年WRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・チリ・ビオビオ』は9月12日(土)、デイ2のSS7から12までの計6本(総距離約139km)が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位を守り抜いてデイ2を終えた。

 2番手にはエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が19秒1差でつけ、3番手のセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)とはわずか1秒3差の接戦となっている。4番手にはヒョンデ・シェル・モービスWRTのアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)、5番手にTGR-WRT2のサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が続いた。

 一方、日本の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はデイ1のSS1でリタイアした後、デイ2開始前のタイムコントロールで正式に再出走を果たしている。この日は全SSを走りきり、総合39番手でデイ2を終えた。

 今大会は南米ダブルヘッダーの第2戦で、マニュファクチャラーズ選手権で2位ヒョンデに173ポイントの大差をつけるTGR-WRTにとって、7ポイント以上を獲得すればタイトル決定という大一番だ。ドライバーズ選手権では首位エバンスを2位パヤリが追う展開が続くなか、デイ2はオジエの好調ぶりが目立つ1日となった。

 土曜日のデイ2は前日とは一転してドライコンディションが支配し、気温も朝の7度前後から午後には18度前後まで上昇した。路面は浮き砂利が徐々に削られて硬い岩盤(ベッドロック)が露出し、日を追うごとにタイヤへの攻撃性が増す過酷な展開となっている。出走順の早い上位勢は路面掃除役を担う不利を背負いながらも、終盤の下り区間での度胸とタイヤマネジメントが勝敗を分ける1日となった。

 デイ2最初のSS7『Pelún 1』(15.65km)ではオジエが全体ベストタイムを記録してステージを制した。この一戦の最中、総合4番手につけていたヒョンデのティエリー・ヌービルが下り区間で土手にヒットして激しくクラッシュし、そのままデイリタイアとなっている。オジエの好走もあり、首位ソルベルグと2番手エバンスの差は10秒1から8秒6まで縮まった。

 続くSS8『Lota 1』(25.64km)でもオジエが2連続のステージウィンを飾り、表彰台圏内で存在感を示している。一方でMスポーツ・フォードWRTのジョン・アームストロングが11.7km地点で横転するアクシデントに見舞われ、フロントを大きく損傷しながらもフィニッシュまで走りきった。トップ3のタイム差はわずか9秒3という大接戦のまま、午前のループが終わっている。

 午前ループ最終となるSS9『Maria las Cruces 1』(28.31km)は大会最長のロングステージとなった。この一戦でアームストロングはマシンのダメージにより出走できず、そのままデイリタイアが確定している。終盤まで2番手エバンスに食らいつかれたソルベルグだったが、ラスト5kmの下り区間で一気にタイムを削り取る走りを見せ、首位との差を朝と同じ10秒1まで押し戻して昼のサービスを迎えた。

 昼のサービスでタイヤをスワップした各陣営がハードコンパウンドを中心とした構成へ切り替えてのスタートとなった午後ループは、再びSS7から9と同じ3本を走行する日程だ。午後最初のSS10『Pelún 2』ではオジエが3本目のステージウィンを記録し、総合3位の座を奪い返している。この一戦ではフルモーが13.7km地点で土手に接触してフロント周りを損傷しながらも、オジエからわずか0秒6差の総合4位に後退するにとどまった。

 続くSS11『Lota 2』でもオジエが4本目のステージウィンを飾り、2番手エバンスとの総合差をわずか0秒3まで詰め寄っている。この一戦ではヒョンデのエサペッカ・ラッピが下り区間で制動が効かなくなり大きくオーバーランする場面もあったが、大事には至らず走りきった。

 デイ2最終のSS12『Maria las Cruces 2』では、首位ソルベルグが再びラスト5kmで圧巻の走りを披露し、全体ベストタイムで2番手エバンスとの差を19秒1まで一気に拡大している。この一戦でフルモーはソフトタイヤを投入した攻めの選択が裏目に出てフロントバンパーを失う大きなダメージを負い、3位オジエから10秒7差の総合4位に後退した。エバンスはオジエの追撃をわずか1秒3差で振り切り、僅差の2番手を守り抜いている。

 ソルベルグはデイ2でSS9とSS12のラスト5kmで2度の強烈なアタックを見せ、2位エバンスとの差を朝の10秒1から19秒1まで広げて土曜日を締めくくった。オジエは4本のステージウィンを記録する好調ぶりを見せながらも、総合3位でこの日を終えている。

 最終日となる9月13日(日)は、日本時間21時0分のSS13『Carampangue 1』から16までの計4本が予定されている。ドライバーズ選手権は首位エバンス、2位パヤリ(-20)、3位ソルベルグとの争いが続くなか、僅差の表彰台争いがどう決着するかに注目が集まる。

[オートスポーツweb 2026年09月13日]

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定