【F1スペインGP決勝の要点】サインツ地元で大暴れ。角田裕毅、アロンソと接触の末にリタイア

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2026年09月14日 02:10  AUTOSPORT web

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2026年F1第14戦スペインGP カルロス・サインツ(ウイリアムズ)
 カルロス・サインツ(ウイリアムズ)は、地元マドリードで開催された2026年F1第14戦スペインGPの決勝レースを、大暴れの末にリタイアで終えた。

 サインツのスタートダッシュは素晴らしかった。20番グリッドから、一気にキャデラックの2台、チームメイトのアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)らを抜き去って行く。

 しかしターン1のブレーキングでニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)に詰まるかたちとなって挙動を乱し、アウト側にいた角田裕毅(レーシングブルズ)にぶつかって行った。角田は車両左側のバージボードを損傷し、空力に大きなハンデキャップを負ってしまう。

 そこからのサインツは、18番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に追われる展開に。13周目、0.4秒差まで迫ったアロンソは、ターン4、5のクロスラインで抜きにかかった。しかしサインツはマシン同士を接触させながら、先行していった。

 アロンソは「僕を壁に押し付けてきた! あいつはスタートでも、ブレーキングで2台にぶつかって行ったんだ」と叫んだ。

 普段は仲のいい同じスペイン人のふたりだが、サインツの荒っぽいドライビングにはさすがのアロンソもキレた。スタート直後のアクシデントも、後ろからじっくり見ていたのだろう。

 なお、サインツのオンボード映像を見る限り、スタート時の接触相手は角田1台のようだ。5秒ペナルティを喰らい、最下位20番手まで後退したサインツは、32周目に再度ピットイン。そのままリタイアとなった。

 生まれ故郷のマドリードでグランプリが久々に開催されたことに、サインツは喜びを隠し切れなかった。

「10歳のカート少年だった僕は、いつかF1ドライバーになることを夢見ていた。それから20年以上経った今、こうしてここでF1を戦う。本当に信じられないし、ものすごく誇りに思っている。この週末を思い切り楽しむつもりだよ」

 木曜日の定例会見で、サインツはそう語っていた。しかし今季のウイリアムズは、低迷のどん底だ。予選ではQ1落ちを繰り返し、決勝レースの最高位はアルボンが8位、サインツは9位だ。それもシーズン前半のことで、第7戦以降はノーポイントのレースが続いている。

 今季の車両『FW48』の最大の問題は、「(規定重量より)20kg以上重い」と、ジェームズ・ボウルズ代表も認める重すぎる車体だった。その後、イギリスGPでの大幅アップデートで、なんとかダイエットには成功した。

 ところが相対的なパフォーマンスは、それ以降さらに低下している。サインツ自身、「トップとの差は、さらに広がった」と、困惑していた。

 新設計のサスペンションが、予測不能なハンドリングを示すこと。そして何より風洞やCFDで作り上げた空力コンセプトが、サーキットでの実走ではまったく機能しない、いわゆるシミュレーションでの相関関係のズレが起きているからだった。予算制限の問題もあり、いずれも簡単には解決できそうにない問題だ。

 サインツが移籍した去年のウイリアムズは、トップ4チームに次ぐ選手権5位と大健闘。サインツ自身も二度の3位表彰台を獲得し、今季のさらなる飛躍が期待していた。それだけに落胆は、いっそう大きかったことだろう。それでも待ちに待った地元グランプリでは、最高の自分を見せたい。その焦りが、空回りしてしまったということか。

(取材・文 柴田久仁夫)

[オートスポーツweb 2026年09月14日]

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