WRC第12戦チリでソルベルグが完全制覇、パワーステージも制す。勝田はスーパーサンデー5位で有終の走り【最終日レポート】

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2026年09月14日 09:40  AUTOSPORT web

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オリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年WRC第12戦ラリー・チリ・ビオビオ
 2026年WRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・チリ・ビオビオ』は9月13日(日)、最終日のSS13から16までの計4本(総距離約71km)が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。

 TGR-WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が16秒6差で総合2番手に続き、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合3番手で表彰台を確保している。TGR-WRT2のサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合4番手、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合5番手でラリーを終えた。

 一方、日本の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合36番手(最下位)でラリーを終えている。デイ1のリタイア分のタイム差が最後まで響いた形だが、この日のみのタイムを争う『スーパーサンデー』では5番手に入り、ボーナスポイントを獲得した。

 最終日は前日までとは一転して晴天に恵まれ、気温も上昇した。とはいえ路面は粘土質の土泥から硬いグラベル、急勾配のダウンヒルまで目まぐるしく変化する難コースが続き、深いダストが視界を遮る場面も見られている。タイヤへの負担も大きく、この日はトップ勢を次々とパンクが襲う波乱の展開となった。

 この日は前半のSS13・SS14を走行した後、移動区間で『リモート・タイヤスワップ』によりフレッシュタイヤ2本を補給し、後半のSS15・SS16へ向かう日程が組まれている。1番手出走を担った勝田は新設ステージのペースノート確認と路面掃除の役割を引き受けながらも、乱れのない安定した走りで基準タイムを刻んだ。

 午前最初のSS13『Carampangue 1』(26.82km)は最終日のオープニングを飾る完全新設のロングステージとなった。ここでフルモーが22km地点までトップペースを維持しながらも、残り5km付近で右リアタイヤのスローパンクチャーに見舞われ、わずかにタイムを失っている。この一戦を制したのはエバンスで、総合2位を守るオジエとの差を1秒3から5秒4へと広げた。

 続くSS14『BioBio 1』(8.78km)はパワーステージと同じコースを使う最短ステージだ。フルモーはここでも左リアタイヤのパンクという不運に見舞われながら、果敢にジャンプを飛び越えてタイムをまとめている。ステージ終盤には総合首位のソルベルグ自身も右リアタイヤの低圧警告に見舞われたが、スロットルを緩めることなく巨大ジャンプを乗り切り、ステージウィンを奪い取った。

 昼のサービスでタイヤをスワップした各陣営が後半戦へ向かうなか、天王山となったSS15『Carampangue 2』(26.82km)で大波乱が起きている。総合2位を快走していたエバンスが11.5km地点で右リアタイヤをパンクさせ、コース上で自らタイヤ交換を強いられた。この影響で2分以上のタイムロスを喫し、総合2位から一気に5番手まで後退している。

 エバンスの脱落に乗じたのがオジエだ。フルモーを引き離す全体ベストタイムを記録し、総合2位に浮上している。ソルベルグはエバンスが交換した直後のダストと路面の鋭い岩を警戒し、無理を避ける走りに徹しながらも3番手タイムでまとめ、総合首位を守り抜いた。

 デイ3最終となるSS16『Wolf Powerstage BioBio 2』では、パンクからの巻き返しを狙うエバンスが一時暫定トップに立つなど混戦となったが、最後に登場したソルベルグが全体ベストタイムで応え、パワーステージまで制してみせている。この日3勝を挙げる圧巻の走りで、ソルベルグは総合優勝とパワーステージ勝利の両方を手にした。

 こうして2026年WRC第12戦『ラリー・チリ・ビオビオ』は、ソルベルグの完全な制覇で幕を閉じた。オジエが2位に続き、2度のパンクに見舞われながらも粘ったフルモーが3位で表彰台を締めくくっている。

 この結果、マニュファクチャラーズ選手権はTGR-WRTが2位のヒョンデ・シェル・モービスWRTに204ポイントの大差をつけ、早くも王座を確定させた。一方のドライバーズ選手権は、エバンスが合計230ポイントで首位を守ったものの、2位パヤリが213ポイント(-17)、3位ソルベルグが209ポイント(-21)と食い下がっており、残り2戦に向けてトヨタ勢3人による決着はなお混沌としている。

[オートスポーツweb 2026年09月14日]

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