2026年F1第14戦スペインGP 優勝したアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)と3位ランド・ノリス(マクラーレン) 2026年F1スペインGP決勝で、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは今季8勝目を挙げた。ジョージ・ラッセルは5位だった。
アントネッリは2番グリッドからミディアムタイヤでスタート、ポールシッターのランド・ノリス(マクラーレン)を抜こうとして繰り返しコーナーをショートカット、ノリスにポジションを返す際にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にも抜かれて3番手に後退。しかしそのフェルスタッペンもコース外を使用してポジションを守っていたことで、チームの指示で、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)にポジションを返すため、アントネッリも前に出すことになった。
こうしてアントネッリは2番手に復帰。しかし同じミディアムタイヤのノリスの方がペースがよく、ギャップは5秒以上に広がっていく。その時、バーチャルセーフティカーが導入。ところがノリスはピット入口を直前に通過しており、その後ろのアントネッリ、フェルスタッペン、ラッセルはすぐさまピットストップを実施。ノリスがその次の周にピットに入った時にはバーチャルセーフティカーは終わっており、その上、タイヤ交換作業に時間がかかり、ノリスはラッセルの後ろでコースに復帰することになった。そのため、アントネッリは、ステイアウトしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)の後ろ2番手をハードタイヤで走ることになった。
アントネッリとルクレールの差は当初は4秒以上。ギャップを一時1秒以内に縮めたアントネッリだが、その後、2秒前後の位置を走行。その差が再び近づき始めた48周目、ルクレールがピットインし、アントネッリはついにトップに立った。一時はフェルスタッペンが約1秒後ろに迫ったが、最終的には4.351秒の差をつけて、アントネッリは優勝を飾った。
ラッセルはアントネッリとは異なり、ハードタイヤでスタート。6番グリッドからその位置を守って走行、ハミルトンのリタイアで5番手に上がり、バーチャルセーフティカー下でミディアムタイヤに交換した。ノリスがピットストップで後退したことで、ラッセルは4番手に上がったが、28周目に2回目のタイヤ交換を行い、6番手に。リアム・ローソン(レッドブル)を抜いて5番手となったが、それ以上ポジションを上げることはできなかった。
メルセデスは、ラッセルについても1ストップを検討したものの、ミディアムタイヤで最後まで走り切るのは難しいと判断し、2ストップを採用したということだ。
ポイントリーダーのアントネッリは、今回の勝利により、2位ラッセルとの差を81ポイント差に拡大した。
■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス F1チーム)決勝=1位(57周/57周)2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「優勝できてとてもうれしい。ただ、バーチャルセーフティカーのタイミングに関して、少し幸運だったことも分かっている。ランドがトップでレースをコントロールしていた時に、僕たちはバーチャルセーフティカーが導入された瞬間にピットへ飛び込み、タイムロスが少ない形でタイヤ交換を行い、ハードタイヤを装着し、実質的なトップに立って、そのまま最後まで走り切ることができた」
「だから、自分たちが優勝に値するとは言えないと思うけれど、それでももちろんこの結果は喜んで受け入れたい」
「今日は自分たちのペースにも満足できる。アップグレードの面では、まだ他のチームとタイミングが異なっている。それでも、種類が全く異なるサーキットでの直近2レースで勝つことができた。シーズンを戦い続けるうえで、これは励みになる。選手権においても良い位置につけているが、まだ先は長いことも分かっている」
(レース直後のインタビューで語り)「とても難しいレースだった。まったく簡単ではなかったし、特にタイヤのマネジメントが難しかった」
「今日は勝てて良かったと思う。でも、あまり良い気分ではない。今日、勝者にふさわしいのはランドだったと思うからだ。それでも、結果は結果として受け入れたい」
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス F1チーム)決勝=5位(57周/57周)6番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム→ハード
「今日はどんな戦略を採っていたとしても、僕たちは5位でフィニッシュしていただろう。バーチャルセーフティカーは、僕のようにハードタイヤでスタートした全員にとって最悪のタイミングで、ミディアムでスタートしたドライバーにとっては最高のタイミングだった」
「残念ながら、レースではそういうことも時にはある。ただ、これは今季ここまでの僕のシーズンを少し象徴しているようでもあるね」
「今日はオーバーテイクがとても難しかったが、週末を通してマドリンクを走ることを楽しめた」
「シーズン終了までの戦いは激しいものになるだろう。ファクトリーに戻り、チームとともに作業し、3回ある3連戦の最初に向けて準備するのを楽しみにしている」
「今日のペース、特にハードタイヤでのペースは良かったと感じた。バクーへ向かうにあたって、その点は前向きに捉えることができる」
[オートスポーツweb 2026年09月14日]