写真 「まだ進化できる、まだうまくなれる。ホワスピワールドへようこそ!」(AOI)
秋元康がプロデュースする11人組アイドルグループ・WHITE SCORPIONが、9月11日(金)にワンマンライブ「WHITE SCORPION 5th ONEMAN LIVE」を開催した。グループ史上最大規模のワンマンライブでありながら、チケットは完売。会場のKT Zepp Yokohamaは、彼女たちのファン「SCOPIST」で埋め尽くされた。
開演前にステージに登場したのはメンバーのMOMO。MOMOが客席に「どのグループよりも普通に〜?」と問いかけると、ファンが「ホワスピが好き〜!」と答える。声出しの掛け合いで会場が温まりはじめると、今度はVTRでグループのキャプテン・AOIからのメッセージが流れた。
「SCOPISTのみなさんがいたから頑張れました!」
「WHITE SCORPION 5th ONEMAN LIVE、盛り上がっていくぞー!」
Overtureの重低音が響き渡り、ステージには10人のホワスピメンバーが登場した(COCOは体調不良により休養中)。1曲目は『7秒のレジスタンス』だ。ホワスピらしいアグレッシブな楽曲。最年少のHANNAが「Zepp、暴れろー!」と叫ぶと、ファンが手に持つ色とりどりのペンライトが大きく揺れた。
2曲目の『Satisfaction graffiti』では、メンバーが「オイ!オイ!」とファンを激しく煽っていく。そのまま3曲目の『非常手段』、4曲目の『眼差しSniper』とノンストップでパフォーマンスが続く。『眼差しSniper』では、ギラギラとした火花が上がるスパークラー演出もあり、ホワスピとファンを熱く盛り上げていく。
◆ホワスピの多彩な表情
AOIが「ホワスピワールドへようこそ!」とファンを誘うVTRが流れ、5曲目『タラレバ』では、仮面を使ったダンスパートにファンからは「ヤバ!」と驚きの声が聞こえた。6曲目『Corner of my heart』は疾走感のある楽曲。ファンからの人気が高い7曲目『コヨーテが鳴いている』では、ファンと一緒にアカペラで歌う場面もあった。
そして、時が経つ切なさを歌う8曲目『愁情』では、背景の映像が星空と流れ星になり、まるでメンバーが星空のなかに立っているかのようだった。曲中には、AOI、ACE、HANNAが家族、SCOPIST、メンバーへの感謝の手紙を読んだ。ACEが「みんな、いつもありがとう」と締めると、会場は優しい空気に包まれていた。アグレッシブな楽曲で駆け抜けた序盤から、じんわりと心をあたためる演出まで、ホワスピの多彩な表情を見せた。
そして、続くパートではホワスピ内ユニットが登場。メンバーのNATSUがプロデューサー「P-NATSU」を名乗り、彼女のプロデュースで誕生したユニットが参加する「NATSU FES.」の開催を宣言した。登場ユニットは以下の6組だ(『』内は披露した曲名)。
・4CO(ACO・CHOCO・NICO)『恋愛炊飯器』
・小林ナビ子(NAVI)『蠍座のナビ子』
・MOぉ〜NAっTSU(MOMO・NATSU)『桃色 Summer』
・HANNALLY(NANNA・ALLY)『はんなり神輿ガール』
・IVAN(NAVI)『嘘のままでも』
・A4(ACE・ACO・ALLY・AOI)『A4が一番』
NATSUは「アイドルとして表現者であり、創作者でありたい」と語った。彼女自身の考えや感情を、文章や歌、言葉にして誰かの心を動かす存在でありたいという。6組のユニットは、ライブ翌日の9月12日での解散が決まっていた。残念だが、NATSUがまた新たなユニットや楽曲を発表してくれるのが楽しみだ。
◆休養中のCOCOが電話で登場
ライブ後半は、メンバーがタップダンスを披露した『なんて僕は無力なんだろう』からスタート。8月28日〜30日に熱海で開催された、ファン参加型のイベント「ホワスピ夏合宿」で撮影されたSCOPISTたちの映像がスクリーンに映された。ステージ上のメンバーたちからは、客席にいるファンが喜んだり恥ずかしがったりしている姿がしっかりと見えていたそうだ。
続く『動く唇』、『希望には羽がついてる』では衣装の赤ジャケットを脱いで振り付けに使ったり、手持ちライトを使ったりと、小道具を用いたステージ演出があった。合宿の映像を挟んで、『Beach opening』ではブルー系の衣装に着替えたメンバーたちが客席に降り、リボンを風で飛ばしたり、ファンと記念撮影をしながらねり歩いた。自己紹介のラップソングを歌った後は、『純愛トースター』、『Polaris』、『その世界線を生きている』を披露。AOIの宣言通り、ホワスピワールドにどっぷりハマれるセットリストとなった。
終盤のMCでは、MOMOとALLYが「Zeppのチケットが完売するか不安な日々だった」と吐露し、それでも完売・満席を叶えたことを喜びつつ、ファンに感謝を述べた。ALLYが「COCOを含めて11人で」と、フルメンバーでのステージについて展望を語ったあと、なんと休養中のCOCOから着信が入った。姿を現すことはなかったが、待っていてくれるメンバーとファンへの感謝とステージに戻りたい気持ちを、自分の言葉で語ってくれた。
COCO「みんなのライブを最初からずっと見ていて、私はやっぱりWHITE SCORPIONが大好きですし、メンバーのみんなと一緒にステージに立ちたいし、またSCOPISTのみんなの前で歌いたいし、一緒に笑いたいです。もしもう少し時間をいただけるとしたら、私にもう少し時間をください。焦らずにちゃんと自分と向き合って、元気になって、またグループのメンバーとして11人に加われるように頑張りたいと思っています」
COCOの声と言葉に、メンバーたちの目には涙が溢れていた。彼女たちの手首には、COCOのメンバーカラーである黄色のブレスレットが。11人全員でステージに立ちたい気持ちは全員同じ。終演後の囲み取材で、メンバーたちは「COCOちゃんが安心して帰ってこられる場所を守っていきたい」と決意を新たにしていた。
電話口のCOCOが、本編最後となる曲『心が目を閉じる』を紹介すると、涙をぬぐいながらもメンバーたちは前を向く。最後に10人が横一列で手を繋いだとき、端に並んだNAVIの空いた手が少しだけ上がっていた。NAVIは、どこかでステージを見ているCOCOと手をつないでいたに違いない。
◆「成長した姿をお見せできた」(NAVI)
ファンのアンコールに応えて再びステージに登場した彼女たちは、10月16日配信予定の9thデジタルシングルに収録されるカップリング曲のタイトル、センター、新衣装を発表。HANNAがセンターを務める楽曲『Commitment』のパフォーマンスを披露した。可愛くて明るい曲調に、「公約を守る」という芯のある歌詞が載っている。
続いて『I do love you!』を歌ってステージをあとにした彼女たちは、さらにWアンコールにも応えてもう一度『Beach opening』をパフォーマンス。惜しまれながらも、グループ史上最大規模のワンマンライブは幕を下ろした。
終演後には、‘27年1月開催予定のライブチケット完売祈願をする「ホワスピだるま開眼式」と、囲み取材が行われた。だるまの左目はAOIが書き入れ、だるまの背中に描かれたグループのキャラクター「ほわっぴー」の目はALLYが書いた。
ライブを振り返って、NAVIは「パフォーマンスのクオリティやアレンジの仕方など、成長した姿をお見せできたかなと思います」と話してくれた。また、この秋にグループでやりたいことを聞かれると、NATSUは「滝行をしたい」と話し、メンバーをざわつかせていた。ホワスピのイベントの際に雨が降ることが多いため、その厄除けと、デジタルシングルのヒット祈願を兼ねているのだという。
韓国や香港での海外公演も決まり、イベントや定期公演、デジタルシングルの配信、そして来年1月の3rd Anniversary Liveと、ますます勢いを増していくホワスピ。このワンマンライブの成功が、11人をより一層大きく成長させ、彼女たちの自信となって強く背中を押していくことだろう。
取材・文/むらたえりか 会見撮影/八木康晴 公演写真/©T-PRO/KINGRECORDS
【WHITE SCORPION 5th ONEMAN LIVE】
公演名:WHITE SCORPION 5th ONEMAN LIVE
日程:9月11日(金)
時間:開場 17:30/開演 18:30
会場:KT Zepp Yokohama
SET LIST
M0.Overture
M1.7秒のレジスタンス
M2.Satisfaction graffiti
M3.非常手段
M4.眼差しSniper
M5.タラレバ
M6.Corner of my heart
M7.コヨーテが鳴いている
M8.愁情
M9.恋愛炊飯器
M10.蠍座のナビ子
M11.桃色Summer
M12.はんなり神輿ガール
M13.嘘のままでも
M14.A4がいちばん
M15.なんて僕は無力なんだろう
M16.動く唇
M17.希望には羽がついてる
M18.Beach opening
M19.純愛トースター
M20.ポラリス(北極星)
M21.その世界線を生きている
M22.心が目を閉じる
ENCORE
M23.Commitment ※新曲(c/w)
M24.I do love you!
W ENCORE
M25.Beach opening
【プロフィール】
WHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)
秋元康氏総合プロデュースの11人組アイドルグループ「WHITE SCORPION」。
2023年4月より約半年間にわたって開催された、秋元康氏が手がけるIDOL3.0 PROJECTオーディション。同年10月7日に行われた最終合格者発表イベントにて、獲得票数上位11名のメンバーとグループ名“WHITE SCORPION”が発表された。
その後、KING RECORDSより12月7日にデジタルシングル「眼差しSniper」でデビュー。以降、5か月連続でデジタルシングルをリリースし、2024年9月11日には初のCD作品となる1stミニアルバム「Caution」を発売した。
2025年10月22日には、「I do love you!」「Beach opening」などを収録した2ndミニアルバム「Corner of my heart」を発売。
さらに、2026年4月15日には8thデジタルシングル「7秒のレジスタンス」をリリースした。
また、2026年9月11日にはKT Zepp Yokohamaにて、5回目となるワンマンライブの開催が決定している。
現在は定期公演『ホワイトスコーピオン BASE Live』を毎月開催中