

「でもケンの育休は、自分の娯楽の合間に育児があるように見えたよ?」そんなふうにツバサに指摘されて、返す言葉がなかった。たしかに平日会社に行っていたらできないようなことが自由にできると思って、調子に乗りすぎていた。

俺とツバサの育児への意識の差は明らかだった。こんな意識で育休を2年もとると言っていた自分が恥ずかしい。いままでの自分とは考え方を変えなくてはいけない。でも、いま必要なのは「俺がどうしたいか」じゃないのだろう。

俺は自分のやりたいことや気持ちを優先していたのだ。今回の育休を通じて、俺は「自分がいかに未熟か」を思い知らされた。もしかしたらそれを思い知るための育休だったのかもしれない。ツバサと一緒に築く「家族」をうまく機能させていくために、ちゃんと相手の話を聞いてから結論を出す。きっとそれが何よりも大切なんだと思う。
こんな俺でも諦めないでしっかり叱ってくれた両親や兄夫婦、そしてツバサに感謝して、これからは本当の意味で「家族ファースト」で自分の立ち振る舞いを考えていければなと思っている。
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