
NHK2027年大河ドラマ『逆賊の幕臣』の新たな出演者が発表された。
2027年1月10日から放送される『逆賊の幕臣』は、激動の幕末史に歴史の「敗者」の目線=「裏側」から迫るもの。明治新政府に「逆賊」として闇に葬られながらも、「明治の父」「勝海舟のライバル」と呼ばれる幕臣・小栗忠順の知られざる活躍を描く。小栗忠順役を松坂桃李が演じる。脚本を安達奈緒子が担当。
今回発表されたのは、江戸の幕府に京からプレッシャーをかける朝廷の人々を演じる眞栄田郷敦、奥野壮、山中崇、長塚京三。役柄とコメントは以下の通り。
孝明天皇役:眞栄田郷敦
【役紹介】
激動の幕末前夜に即位し、数え年23歳の年にペリーが来航。折しも御所が火事に見舞われ、避難時に京の町と民衆の姿を初めて目にする。国の安寧を守ろうと慣例を破って幕政に意見し「攘夷」を要求していくが、幕府が通商条約を無断で調印したため激怒。天皇の不満が大義名分となり、過激な尊王攘夷派が勢いを増し始める。それを抑えきれない幕府は、開国を進めながらも朝廷に対しては攘夷のポーズを取り、天皇の威光に頼るように……。やがて倒幕の炎が自らの意図に反して燃え広がり、天皇は苦悩を深めていく。
【コメント】
孝明天皇は、強い好奇心と「神の国である日の本」への誇りと信念を持ちながらも、御所の中で育ち、外の世界を直接知らない若き帝だと感じています。
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その繊細な変化と自分の言葉一つが政治を揺らし、人々を動かしてしまう。その重さと危うさも丁寧に演じていきたいです。
明治天皇役:奥野壮
【役紹介】
孝明天皇の第二皇子。ペリー来航の前年に生まれる。物心ついたときには、父帝の威を借りた急進的な攘夷派が京を席巻していた。慶応3(1867)年、父の孝明天皇の急死により、まだ元服前でありながら数え年16歳で天皇となる。ここから倒幕派と幕府の綱引きがピークを迎え、「大政奉還」「王政復古の大号令」を経て新政府が発足する。少年天皇は、やがて戊辰戦争を経て訪れる新時代「明治」のシンボルとなり、無血開城された江戸城(現・皇居)にその居を移す。
【コメント】
歴史ある大河ドラマに出演させていただけること、それだけでも大変光栄なことですが、今回、明治天皇を演じさせていただくことに、身の引き締まる思いと同時に、大変恐縮しております。
時代の大きな転換期に、若くして即位され、幕末から明治維新へと至る激動の時代を歩まれた明治天皇。
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大河ドラマ『逆賊の幕臣』、ぜひお楽しみに。
公家・岩倉具視役:山中崇
【役紹介】
貧しい下級公家の次男として生まれるが、子どもの頃より弁が立ち、公家らしからぬ言動で異彩を放つ。野心家の岩倉は、外交問題を幕府に任せきりにせず、朝廷も主体的に関わるべきだと考えた。幕府が通商条約に対する孝明天皇の勅許(許可)を得ようとした際、天皇の攘夷の意志を後押しするべく公家88人が起こしたデモを牽引。このとき出した意見書が認められ、孝明天皇に頼られるように。天皇の妹・和宮と将軍・徳川家茂との婚儀を後押ししたのも岩倉であり、孝明天皇のもとでフィクサーとなっていく。
【コメント】
歴史の裏で暗躍した野心家。岩倉具視という人物を知れば知るほど、この役を担当出来ることにとてもワクワクしています。
下級の貧しい公家出身でありながら、ゆくゆくは500円札の肖像にまでなった人物。
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幕末という歴史の大きな変革期に、何を見つめ、どんなあしたを夢見ていたのか。
今に響く作品となるよう、しっかりと務めます。どうぞお楽しみに。
太閤・鷹司政通役:長塚京三
【役紹介】
30年以上もの間、准摂政・関白・太閤として朝廷に君臨。10代で即位した孝明天皇を導く。義弟である水戸藩・徳川斉昭から黒船来航の予告情報など非公式の幕政情報を入手できた事情通で、幕府寄りの立場を保つことでうまく朝廷を牛耳ってきた。実は開国容認派であった鷹司は、異国人を忌み嫌う天皇の発言を手のひらで転がすがごとく老獪に受け流し、天皇にとって目の上のコブとなっていく。やがて天皇は岩倉など下級公家の声も聞くようになり、鷹司の時代は終わりを告げる。
【コメント】
捕らぬ狸の皮算用で済むならまだしも、虎の尾を踏んでは敵わないので、軽々に口にし難い「意気込み」です。
ただ公武の二重構造の中で、オポチュニストを自認して恥じることのないこの作品の政通さんは、只処世術に長けていただけではなさそうだ。
既存の体制を最終形態として、何とか保守するという「忠誠心」もあるのではないですか。それが政通さんの中では、「政」から「お上」をお守りすることに通じていた。
宮廷言葉に上方言葉、幾分下世話な「ぼやき」の散りばめられた、安達先生の台詞が素晴らしい。勿論、そのままやらせて戴きます。
【制作統括・勝田夏子のコメント】
今回は、日本の西側から江戸の幕府に大きなプレッシャーを与える朝廷周りの皆さんです。
幕末史の混迷の大きな発端の一つは、幕府が踏み切った開国に孝明天皇が「待った」をかけたことでした。
主人公・小栗がアメリカまで行って批准してきた通商条約を、西洋列強は「守れ」と言い、朝廷や攘夷派は「破れ」と言う、この板挟みが幕府を追い詰めていきます。
そんなわけで、当ドラマの朝廷は「はんなり」というより、むしろ「強そう」です。
眞栄田郷敦さん演じる孝明天皇の、ナイーブさを併せ持ちながらも力強い瞳。
奥野壮さん演じる明治天皇の、若々しさ、清新さの中にある品格。
山中崇さん演じる岩倉具視の、忠臣的振る舞いの裏にある隠しきれない策士ぶり。
そして長塚京三さん演じる鷹司政通の、朝廷のドンとしての老獪さと風格。
小栗さんと幕臣たちは大ピンチです。
どうぞお楽しみに!
