中村ゆりさん (C)ORICON NewS inc. 俳優の中村ゆりさんが9月1日、直腸がんのため死去した。44歳だった。所属事務所が14日、発表した。訃報を受け、映画『平場の月』(2025年公開)で共演した俳優・井川遥(50)が15日、自身のインスタグラムを更新し、追悼した。
【写真】映画『平場の月』では姉妹役で共演 昨年10月の完成披露試写会での集合ショット 同作では、井川が姉、中村さんが妹と姉妹役を演じた。中村さんは、井川のことを「憧れの存在」に挙げており、昨年10月に行われた完成披露試写会では「私が今まで拝見してきた“井川遥さんコレクション”の中で、自分の推し井川遥さんの作品を井川さんにお伝えできたんです。それが結構マニアックだったらしくて『ゆりちゃん、ちょっと変わってるね』と言われて!『ちょっと変わってるね』をいただいたと思ってうれしかったです」と楽しげに明かす場面もあった。
投稿で井川は「人懐っこい笑顔 鈴が鳴るような柔らかな笑い声 時折見せるきりっと凛々しい眼差し ついこの間のことのように近くにあります」と、中村さんの魅力に触れながら共演時を振り返った。
中村さんが長年、がんと向き合っていたことには「人知れず乗り越えてきたんだと思うと胸が痛みます」と沈痛な思いを記し、「どうかゆりちゃん安らかに」と祈りを込めた。
中村さんは2007年、映画『パッチギ!LOVE&PEACE』のヒロインに抜てきされ、『2007年度全国映連賞』で女優賞を受賞。以降、映画、ドラマはもちろん、CMやPV、舞台やナレーションなども行い、幅広く活躍した。今年7月、腸閉塞のため、来年1月放送予定のNHK総合『ドラマ10 デンジャラス』を降板していた。
以下は、所属事務所の報告全文。
9月1日 中村ゆりが直腸がんのため永眠いたしました。生前のご厚誼に感謝いたしますとともに謹んでお知らせ申し上げます。近親者、弊社俳優とスタッフで葬儀を済ませましたことをご報告いたします。
中村ゆりは、13年前にもがんを患いました。その時、社長と彼女は、「病名は、仕事の方々には余計な心配をおかけしてしまうので、言わないようにしましょう」と話し、その後寛解、元気に大好きな仕事を続け、検査も欠かさずに受けておりました。
しかし昨年1月再びがんが見つかり、手術は成功したものの、術後に転移が見つかりました。その時点で根治・寛解を目指すことは難しく、がんとうまく付き合っていくための治療を続けながら、より長く、生き生きと良い人生を歩むことを目指すことになりました。彼女はこの病気についてとても熱心に勉強し、主治医からも仕事を続けることを勧めていただいておりました。
しかし、今年8月、復帰に向け回復に努めていた中、再び腸閉塞を起こし、突然余命わずかと告知を受けました。彼女は落ち着き、美しく優しさにあふれた笑顔を絶やさず、ご家族や近しい方々と共に最後の時を大切に過ごすことができました。
彼女の30代、40代は病とたたかい、持ち前の強い気力で乗りきることも多い日々でしたが、素敵な出会いと幸せ、充実もまたたくさんありました。
これまであたたかく応援してくださったファンの皆さま、お世話になりましたスタッフ、共演者の皆様に改めて心より感謝申し上げます。
尚、ご遺族への取材や、自宅周辺での撮影は一切ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。何卒ご理解とご協力をお願いいたします。