写真タレントの照英さん(52歳)が、初の子育てエッセイ『Family First 子どもに泣かれた戦隊ヒーローがたどり着いた「家族」と「育児」のかたち』(双葉社)を上梓した。
家族5人と愛犬がひとつのベッドに並んで寝てきたという照英さん一家。子どもの成長とともに家を新築し、個室で過ごす時間が増えたころ、愛犬との別れが一家を「氷河期」に突き落とした。
幸せな一家に訪れた変化と、「氷河期」を乗り越えた“起死回生のミラクルドッグ”の存在を明かした。
◆5人家族、ひとつのベッドで寝ていた
――以前、家族5人で一部屋に「川の字」で寝ているとお話しされていました。お子さんが成長して変化は?
照英:昔はそうでしたね。ワンちゃんも頭のところで寝ていて。そのため特注でベッドを作ったんです。子どもがベッドから落ちないようダブルキングサイズのを買って、壁までの寸法を測って、部屋の端から端まで全部マットにしました。起き上がるには足元まで這って。
――すごい。寝室を分けることになったきっかけは?
照英:長男が高校1年生になるタイミングです。さすがに自分の部屋が必要だよなと妻と話して「よし、家を建てよう」と。
◆家を建てるきっかけになった、妻の言葉
――それまで家を新築する予定は?
照英:自分は正直、建てるつもりはなかったんです。生きていければいいんだから、今の家でいいじゃんって。そしたら妻が「三人もいるんだし部屋が足りないでしょ」と。その言葉を聞いた時に、「俺、何歳だっけ。芸能人はローン組めるのかな」とか考え始めたんです。預金額など全部精査した結果、家を建てるなら今だと。そこから即土地を探して即建てました。
――ご長男は、それまでに「自分の部屋が欲しい」と言うことは?
照英:それが全くなかったんです。長男は一切そういうことを言わないので気づかなかったんですが、今思うとすごいですよね。中学3年生まで長男、自分、長女、次女、妻、頭の上に犬のポジションで寝てたんだから。
◆部屋が分かれた“寂しい”変化…愛犬との別れも
――実際に部屋が分かれてからは、家族の様子に変化はありましたか?
照英:寂しい感じはありましたね、やっぱり。僕は自分の部屋を作ってないんです。前の家も今の家も、リビングにいれば絶対家族が通るとわかっているから、そこで顔を見て「あれ、寝不足?」とかちょこちょこ喋るようにしていました。
でも部屋ができたら子どもたちが部屋にこもるようになって、出てこなくなっちゃった。少し前には家族の「氷河期」もあって、それが4ヶ月くらい続きました。海外旅行もしたんですけど、向こうで夫婦喧嘩しちゃったり(苦笑)。
――「氷河期」はどう乗り越えたのでしょうか。
照英:起死回生の“ミラクルドッグ”が来たんです。実は長年一緒にいた愛犬のテンが、去年の10月に亡くなって。インスタでもたくさんの方に見ていただいて、ファンの方にも応援してもらってたワンちゃんでした。
◆迎えた子犬が再び咲かせた「会話」の花
――20歳だったとか。
照英:そうなんです。その子がいなくなってから、ペットロスで。特に妻が大変でした。毎朝起きると、ベッドの枕元にあるぬいぐるみを抱えて泣くんですよ。それを見ている自分も辛くて、長男と「また泣いちゃったな」と言いながら。すぐに収まるんですけど、テレビで犬の特集なんかが流れると、その瞬間にまた泣いちゃう。
――その状態から?
照英:今年の2月に新しくパピコっていう子を迎えたんです。パピコが来てから、本当に同じ人かっていうくらい変わりました。妻だけじゃなくて、家族全員が「パピコ、パピコ」とリビングに集まるようになって。部屋にこもっていた子たちも、宿題が終わったらすぐ戻ってくるようになりました。
犬の力ってすごいんです。今は家族全員リビングにいて、会話の花が咲いていますよ。
<取材・文・写真/望月ふみ>
【望月ふみ】
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi