夏ドラマ、輝いていた「女優」ベスト5。奇跡の50歳に魅了されたけど、バツ4妻の“だいぶどうかしてる”演技に1位をあげたい!

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2026年09月18日 16:20  女子SPA!

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画像:『Tシャツが乾くまで』TBS公式サイトより
 各局名だたる女優陣が火花を散らした2026年の夏ドラマ。毎期ドラマをくまなくチェックしている筆者の視点で、今夏“至上の演技”で輝いた女優ベスト5を挙げさせていただきます。

 単純な正統派ヒロインという枠に収まらず、一筋縄ではいかない人物が多く、年齢と役柄のギャップを武器にしたキャスティングも目立っていました。※一部ネタバレも含みます。

◆『Tシャツが乾くまで』蒼井優

 第1位は、TVerお気に入り登録数148万と爆発的ヒットになった『Tシャツが乾くまで』(TBS系)で、18年ぶり連ドラ主演を務めた瀬尾咲子役の蒼井優さんです。

 物語中盤までは、夫・充(松山ケンイチさん)に親しくなった女性と失踪される可哀想な妻として、視聴者の同情を引きました。彼からの電話を涙ながらに受ける8分の長回しの1人芝居や、彼が戻っても裏切られたショックで泣き崩れるシーンはとにかく観る者の心をえぐったのです。

 終盤には自身が失踪したり、4度の離婚歴を充に隠していたことが発覚した咲子。充に負けず劣らず、だいぶどうにかしています。蒼井さん自身、視聴者を騙しているような気持ちだったはず。その中で複雑な気持ちを抑え、苦悶する咲子を雰囲気たっぷりに演じました。

 脚本に振り回されている感が出てもおかしくないのに、蒼井さんのリアルすぎる演技で「こういう人いるかも」と思えてしまう。

 極端な難役なのに、難しく見せない。SNSで「蒼井優劇場」と話題になるのも納得の、まさに名演。蒼井さんは近年映画のイメージが強かったのですが、また18年と空けずにドラマ主演で見たいものです。

◆『クロスロード 〜救命救急の約束〜』今田美桜

 第2位は、『クロスロード 〜救命救急の約束〜』(テレビ朝日系)で、青臭いながら強い意思を持つ若き救命医・春木遥を演じた今田美桜さんです。

 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合)でヒロインを務めてから初の連ドラ主演。医師役は初挑戦でしたが、これまでの持ち味でもあった眼の強さが、真剣に一点を見つめる手術シーンと相性が良く存分に光っていました。

 「どんな命も救うことをあきらめない」ことを信念に、「この状況で!?」と思うような場面でも患者を受け入れ救おうとしてしまう遥。

 実際、医療ドラマとしては忠実さが問われることもあった今作ですが、芯のある声色で覚悟を貫く彼女の熱さにグイグイ引き込まれてしまいました。現実とぶつかりながら、泥臭く必死に食らいついていく姿は、どうしても応援したくなってしまう。

 女優としても一歩進み、華やかで可愛いヒロインに留まらず、職業ドラマで責任を負う強い女性像を確立した今田さん。今後も様々なお仕事ものの顔になっていくのではないでしょうか。

◆『ラストノート』内田有紀

 第3位は、『ラストノート』(フジテレビ系)にて、実年齢50歳で19歳年下男子(timelesz・寺西拓人さん)と恋に落ちる一瀬葵を演じた内田有紀さんです。

 フジ30年ぶり主演となった今作ですが、寺西さんとそこまでの年の差があるとは考えられないほどの美貌で、彼を魅了することに説得力がありすぎでした。SNSでも「奇跡の50歳」「さらに輝きを増している」と絶賛の嵐となったのです。

 年下の彼を叱りつける姿も、ギックリ腰で彼におんぶされる姿も、貫禄があるのに可愛らしい。単に「若く見せる」のではなく、葵として落ち着きや包容力を纏い「年齢を重ねたからこその魅力」を大いに振りまいてくれた内田さん。

 アイドル的人気だった10代・20代から、舞台で芝居を学び直し、脇役も積極的にこなしてきたことが結実しているように思います。その経験と余白で人を惹きつけ、令和の大人の恋愛を支える主役として君臨していました。

◆『さよならノワール』小池栄子

 第4位は、『さよならノワール』(フジテレビ系)で、元マル暴刑事として犯罪被害者の支援にあたる黒木夏海を演じた小池栄子さんです。

 北香那さん演じる心理学者が被害者に踏み込み過ぎるところ、適切な距離を保ち大人のトーンで彼女を諭す夏海がカッコよすぎてシビれました。2人の過不足を補い合うタッグも絶妙です。

 だいぶコメディ寄りだった同じフジテレビ系の『新宿野戦病院』、『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』での面影は無く、クールながら被害者に寄り添う姿勢から、色気が漂いまくっていました。

 ちょっとした表情や仕草にも安定感、重厚感がある。コメディもシリアスもこなす彼女が、信頼できる大人の女性像を決定づけた一作となったのではないでしょうか。

◆『夫婦と16歳〜狂気の隣人〜』かたせ梨乃

 第5位は、『夫婦と16歳〜狂気の隣人〜』(テレビ東京系)で、61歳なのに自分を16歳だと思い込み、JO1・豆原一成さん演じる野村紘に入れ込む隣人・白石美子を演じたかたせ梨乃さんです。

 実年齢69歳となるかたせさんが、愛らしい16歳の振る舞いをしながら、既婚者の紘に色仕掛けで迫ったり、彼に近づく女に針千本飲ませようとしたりと大暴走が止まりません。

 すっぴんに近い姿で、激ヤバ隣人としてイタイタしい美子に憑依したかたせさん。設定的に滑稽になりそうなところを、体当たりの演技で、美子が何につけても本気であることを視聴者に飲み込ませます。

 美子は単なる妄想女ではなく、夫や子どもにつまはじきにされた孤独を背負っていたり、紘の妻との友情に揺れたりと、同情の余地があり、ただのコミカルでは終わらせていません。

 かたせさんはバラエティ番組において、参戦したゲームで映画『極道の妻たち』ばりの凄みとギャンブラーぶりを見せている。そんな彼女が美子ほど別人級に振り切った役を引き受けたこと自体、畏敬の念を覚えずにはいられません。

 ベテランの風格をかなぐり捨てるような狂気を見せたかたせさんこそ、最も攻めた演技を披露し、敢闘賞とも言える奮闘ぶりでした。

◆難役を演じきった女優たちに拍手!

 2026年の夏ドラマで目立ったのは、可愛いヒロインではなく、生きづらさや矛盾をふんだんに抱えた女性です。年齢も、キャリアも、役柄もバラバラですが、5人の女優陣に共通していたのは、そんな難役を演じ切った女優魂ではないでしょうか。

<文/こじらぶ>

【こじらぶ】
ライター・コラムニスト。上智大学大学院外国語学研究科修了・言語学修士。ドラマ、男性&女性アイドル、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X: @kojirabu0419

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