ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)/2026MotoGP第15戦オーストリアGP 9月18日、2026年MotoGP第15戦オーストリアGP MotoGPクラスの初日のプラクティスが行われ、ホンダHRCカストロールのルカ・マリーニは11番手、中上貴晶は20番手となった。
オーストリア・シュピールベルグに位置するレッドブル・リンクで幕を開けた第15戦。今大会では前戦サンマリノGPにて体調不良に見舞われたジョアン・ミルの代役として中上が参戦し、マリーニとともに初日の走行に臨んだ。
曇天の空の下で開始されたフリー走行1回目は、気温12度、路面温度15度と寒さを感じるコンディションで開始。タイヤは全車がフロントにソフト、リヤにミディアムを装着した。最初の計測でトップタイムを記録したマリーニは、1分30秒531をマークして5番手に浮上する。2度のピットインを経て合計19周を完了したが、中盤以降の走行では自己ベストを更新することなく10番手で午前の走行を終えた。一方、約1年ぶりに世界選手権に出走した中上は序盤の大半をガレージで過ごし、残り29分半にコースへ復帰する。20戦ぶりの参戦ということもあり、中盤は少しずつペースを上げて1分31秒台後半にタイムを入れ、21番手で終盤の走行を開始。最後のアタックシミュレーションでは1分31秒289をマークし、20番手でフリー走行を終了した。
午後を迎えると徐々に天候が回復し、プラクティスでは気温、路面温度ともに20度まで上昇する。リヤのタイヤ選択は各陣営で分かれたが、ホンダHRCカストロールの2台を含む大半のライダーが前後ミディアムでコースインした。
計測1周目から早くも午前の自己ベスト上回ったマリーニは、10番手で1本目の走行を終了する。続く2本目ではタイムを更新できず予選Q2進出圏外に後退するも、リヤをソフトに履き替えた3本目では1分28秒台を記録。2番手に順位を上げ、再度Q2進出圏内に浮上して終盤の走行に挑んだ。4本目の走行ではタイムを更新できず順位を落したが、赤旗中断を経て迎えた最後の走行では前後ともに新品タイヤを投入し、1分28秒821をマークする。セッション終了までトップ10圏内を維持していたが、最後のアタックで数台が自己ベストを更新したことでマリーニは11番手に後退。わずか0.004秒の僅差でQ2ダイレクト進出を逃すこととなった。
中上も最初の計測で午前のベストを塗り替えたが、その後はタイムを伸ばせず、トラックリミット違反によって記録が抹消される状況が続く。リヤをソフトに変更した中盤の走行を21番手で終え、前後のタイヤを新品に履き替えて4度目のコース入りを果たしたが、直後に赤旗が提示されガレージへの帰還を余儀なくされた。リスタート後は即座にコース入りしてアタックを行い、1分29秒596をマークして20番手で初日のセッションを終了。一日をとおしてRC213Vへの適応に注力した中上は、マリーニとともにQ1から公式予選に出走することとなった。
ルカ・マリーニ(FP1:10番手、プラクティス:11番手)
「ミサノでの好調さをここにも持ち込めており、午前のセッションを終えた時点では自信を持っていた。しかし、ここはMotoGPだ。わずかな差が大きな結果の分かれ目になることもある。(10番手のファビオ)クアルタラロとは0.004秒の差だった。これほど僅かな差が週末全体の流れを左右してしまうから、今夜は悪夢を見ることになるかもしれない。最初の走行からタイヤの感触が良いのはポジティブな要素だが、タイムシートでは予想外の展開も見られたからQ1は厳しい戦いになるだろう。ひどい風邪をひいていて万全の状態ではないが、深刻なものではない。気温がもう少し上がってくれれば、僕たちの助けになるだろう!」
中上貴晶(FP1:20番手、プラクティス:20番手)
「MotoGPのマシンに再び乗るのは決して簡単なことではありません。ほんの数日前までは別のバイクとタイヤを使っていたので、頭を切り替えるのは容易ではないのです。また、オーストリアではサーキットの特性上、タイヤのカーカスが非常に硬い仕様になっているため、この感覚に慣れるのに午前のほぼすべての時間を費やしてしまいました。今日はまさに適応に集中する日だと分かっていましたし、どうすればより良く走れるかを理解するため、チームのアドバイスにしっかりと耳を傾けています。これらはすべて次戦の日本GPに向けた良い準備になっていますし、明日はもう少し自信を持つことで週末を楽しむことができると考えてるので、引き続き頑張ります!」
[オートスポーツweb 2026年09月19日]