「IGTCという場でGT300が活躍することでさらなる付加価値、グローバル化を」GTA坂東代表が語る2027年鈴鹿1000kmへの課題と現況

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2026年09月20日 12:40  AUTOSPORT web

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GTA定例記者会見に臨んだ坂東正明代表 2026スーパーGT第6戦SUGO
 9月20日、スーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』が行われている宮城県のスポーツランドSUGOで、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表がGTA定例記者会見に臨み、2027年からGT300車両の参加が予定されているインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の鈴鹿1000kmについて、来季に向けた課題と現況を語った。

 GT3カーによる世界的な耐久レースで形成されているインターコンチネンタルGTチャレンジの一戦として、2025年から復活した鈴鹿1000km。2025〜2026年はGTワールドチャレンジ・アジアに参戦するチームを中心とした海外チーム、そして日本チームを中心として争われてきたが、2027年からはスーパーGTと、IGTCを運営するSROモータースポーツ・グループとのコラボレーションにより、GT300がこの戦列に加わることがすでに発表されている。

 9月11〜13日には今季のレースが行われた鈴鹿1000kmだが、坂東代表も訪れSROモータースポーツ・グループのCEO/ファウンダーのステファン・ラテルともミーティングを行った。2027年の開催に向け、坂東代表は「来季GT500は8戦、GT300は鈴鹿1000kmを含めた9戦として開催することを決定していて、レース事業部、プロモーション事業部とともに今季のレースを観させてもらい、来季どう開催するかをミーティングしてきた」と語った。

 GT300は、IGTCで使用されているのと同様にGT3カー、そしてパフォーマンスを同じくするGTA-GT300車両、GT300マザーシャシーが使用されることから今回の企画が実現したが、2027年に向けては「IGTCが25台、GT300が25台」という参戦台数を予定しているものの、SROが主催するレースとスーパーGTでは、技術面での差異がある。この差をどう合わせていくのかが今後の課題だろう。大きな違いとしては下記のようなものがある。

・SRO規定のレースではレース中のピットイン〜アウトの時間が定められており、鈴鹿1000kmの場合78秒。スーパーGTはチームが作業を終えたらそのままピットアウト可能。・スーパーGTではレース中、サインガードに監督やエンジニアがいるが、SRO規定ではテレメトリーで管理するため、レース中サインガードには人員がいない。SRO規定車はテレメトリー用にレースロジック社製のVBOXという装置を搭載している。・ピットストップ時、SRO規定とスーパーGTではタイヤ交換のインパクトレンチ、ホースの取り回しが異なる。・タイヤについてはSRO規定車両はピレリ、GT300はダンロップを使用する。

 他にもレースのスタート形式や、セッション中の赤旗中断時の減速方法等々、スーパーGTとはさまざまな違いがあるが、サインガードについてはGT300はレース中に人がいる、SROは人がいない状態でレースを行う等「お互いに戦えるよう、今後話し合いをいきたい」と課題について取り組んでいきたいと語った。

「プロモーションについても、お客さまにどういう戦いをご覧いただけるのか、集客に結びつけられるかをどう行うかを考えていきたい。採算については多少の持ち出しはあると思うが、なぜそれでも我々GTAはSROとコラボレーションするのかというと、IGTCという重みがあるレースのなかで、共通の道具で戦える場所がせっかく日本に来るのだから、その中で我々がやっているレースでのGT300がどう活躍するのかを見せることで、さらなる付加価値、グローバル化を図っていきたいと思っているからだ」と坂東代表。

 なお、タイヤの差については、すでにダンロップの2027年向けGT300用タイヤの開発がスタートしており、テスト中は現状のコンペティションタイヤとそれほど差異がないタイムが記録されているが、「合わせ込みをしていきたい」とした。「来季使うタイヤの中で、ハードを使えば(SRO規定)のタイム相当になると思う。SROともタイヤの確認をしながら行っていく」と坂東代表は両社のコンペティションレベルが合わせられると期待した。

 今季の鈴鹿1000kmについては、実際に出場したGT300チーム、さらに視察に訪れたチームも数多くあったという。「その中から意見を聞きながら、どういう形が良いのか決めていきたい」と坂東代表。現状では、まだ獲得できるポイントがどうなるのか、GT500ドライバーが“助っ人”として参加した場合ポイントがどうなるのかなど、まだ決まっていないことが多いが、通常のスーパーGTとは異なる、またSRO規定のレースとは異なる唯一無二のレースが2027年に観られるはず。今後、どんなスタイルが形作られていくのか、大いに楽しみにしたいところだ。

[オートスポーツweb 2026年09月20日]

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