モデルプレスのインタビューに応じた西畑大吾&福本莉子(C)モデルプレス 【モデルプレス=2026/09/25】10月2日公開の映画『時給三〇〇円の死神』に出演するなにわ男子の西畑大吾(にしはた・だいご/29)と俳優の福本莉子(ふくもと・りこ/25)にモデルプレスがインタビュー。前編では、初共演ならではのエピソードや、撮影現場での印象、互いの演技から感じたこと、さらに現場で生まれたアドリブの裏側まで聞いた。
【写真】西畑大吾&福本莉子、至近距離で見つめ合う ◆西畑大吾&福本莉子W主演「時給三〇〇円の死神」
作家・藤まる氏による累計発行部数36万部突破の同名小説を実写映画化。『劇場版 美しい彼〜eternal〜』、『ストロベリームーン 余命半年の恋』の酒井麻衣監督と、『366日』製作陣が、切なくも美しいヒューマンストーリーを描く。
物語の舞台は、未練を残して死んだ者に与えられる人生の“ロスタイム”。父が起こした事件をきっかけに希望を失った大学生・佐倉真司(西畑)が、天真爛漫な同級生・花森雪希(福本)に誘われ、“死神のアルバイト”を始める。2人は“死神バディ”として、死者たちの心残りに寄り添い、あの世へと導いていく。
西畑、福本のほか、渋谷凪咲、齋藤潤、泉谷星奈、佐津川愛美、山口馬木也、小澤征悦ら、実力派キャストが本作の世界を彩る。
◆西畑大吾「胸が締め付けられる」福本莉子「今まで読んだことがない」W主演作の魅力
― 脚本を読んだとき、どんな印象を受けましたか?
西畑:文字で読むと感情がダイレクトに入ってくるので、胸が締め付けられるような思いになりました。でも、そこに“救い”があることもすごく伝わってきて。「これをどう表現したらいいだろう」と考えたとき、撮影へのワクワク感とともに、自分はどう演じていこうかという楽しみな気持ちが湧き上がりました。
福本:まず「時給三〇〇円の死神ってなんだろう?」という興味から始まりました。生死をテーマにした作品はたくさんありますが、読み進めるうちに、その中でも今まで読んだことがないような作品だと感じました。今回はオムニバス形式で「家族」がテーマになっているので、母親や娘など、さまざまな目線から家族の姿を見ることができます。重いテーマではあるのですが、佐倉くんと花森さんの掛け合いがとても可愛らしくて、クスッと笑えるところもあり、そのバランスがすごく面白かったです。
◆西畑大吾&福本莉子、撮影前からの緻密な役作り「異例の1対1面談も」
― 衣装合わせの段階からキャラクターシートを共有するなど、撮影前から丁寧に役作りをされたそうですね。
西畑:前もって「この人はこういうキャラクターだ」という資料を用意してくださったので、とても役作りがしやすかったです。本読みも数回行い、監督との面談も重ねました。撮影に入る前から、監督や共演者の方々と交流を持てたことがすごく大きかったですね。
お芝居をするときには役のバックグラウンドを考えますが、それが文字としてしっかり読めたのはありがたかったです。僕が演じた佐倉くんは、ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまいます。それでも、世間からの冷たい目がありながらも真っ直ぐに生きていこうとする芯の強い子だと思うので、そういった部分は監督と話し合いながら作り上げていきました。
福本:最初の本読みのときに、初対面の監督と1対1でお話しさせていただく時間がありました。クランクイン前に監督と2人きりでじっくりお話しする機会は他の作品ではあまりなかったので、すごく新鮮でした。現場に入ってからの序盤は、アドリブのシーンも結構ありました。例えば探し物をするシーンの「天ぷらの“ぷら”って何?」といったセリフも花森さん発信です。そうしたアドリブを交えながら、台本に描かれていない部分からも花森さん像を連想して、膨らませていきました。
後半には花森さんの核に触れる重要なシーンがあるのですが、その撮影前にも、監督と2人で話す時間を設けていただきました。そこで私の「こういう気持ちで演じたいです」という解釈を、監督がとても親身になって聞いてくださって。花森さんは無邪気でつかみどころがなく、少し小悪魔的な一面もある女の子ですが、「その明るさの原点は何だろう?」というところから役作りを進めていきました。
◆西畑大吾、なにわ男子メンバーから事前リサーチ 福本莉子は「めっちゃいい子」
― 今回が初共演ということで、撮影前に抱いていたお互いの印象と、撮影してから感じた印象を教えてください。
西畑:僕は福本さんがうちのメンバーと共演することが多かったので、撮影が始まる前に「どういう子?」って事前に聞いていたんです。以前共演したみっちー(道枝駿佑)と流星(大西流星)に聞いたら、2人とも「めっちゃいい子」っていう返答で。実際に福本さんとお会いして、撮影が進み、クランクアップした後に抱いた印象もやっぱり「めっちゃいい子」でした!
本当にたくさんの魅力があって、かわいらしいところもあれば、すごく真面目なところもあって。役との向き合い方も素晴らしいし、集中力もある。そうしたたくさんの魅力をギュッと一言に詰め込むと「めっちゃいい子」になるんですよね。今回の撮影の後、すぐに恭平(高橋恭平)が別のドラマで福本さんと共演したので、僕も恭平に「めっちゃいい子やで」と伝えておきました(笑)。その一言で、すべてが伝わるなと。
福本:ありがとうございます!良かった〜(笑)。
西畑:あと、意外とめっちゃ関西弁しゃべるなと思いました。
福本:いやいや、西畑さんもめっちゃ関西弁ですよ(笑)。
西畑:(笑)。作品で見るイメージが強かったので、普段は標準語なのかなと思っていたら全然そんなことなくて。多分、僕が関西弁すぎるから、ちょっと引っ張られたんやと思うんですけど(笑)。
福本:だいぶ引っ張られました(笑)。今日も久しぶりにお会いしましたが、朝の開口一番からめっちゃ関西弁でしたよね(笑)。
西畑:「おはよう〜!」のイントネーションが完全にコテコテやったな(笑)。でも、関西弁だと一気に距離が縮まる感じがして話しやすかったですし、たくさんお話ししてくれたので、空き時間もすごく楽しかったです。
福本:私はこれまで、歌番組に出られている姿しか拝見していなかったんですが、実際にお会いするとすごくしっかりされていて、優しくて、「関西のお兄ちゃん」という印象でした。やっぱり関西弁ってちょっと安心するので、そのおかげですごく話しやすかったです。あと、現場でおすすめの映画の話になったとき、私からいくつか紹介させていただいたんです。そしたら後日「観たよ」って言ってくださって。お忙しいのにちゃんと観てくださる、すごく誠実な方だなと思いました。
西畑:福本さんは、話が上手いんですよ。気になるところで話を止めて、「続きは映画を観てください」みたいな(笑)。気になっちゃうから観ますよね。それが僕の中ではすごくいい息抜きになりました。僕が映画を観て感想を言ったら、次に「これも面白いですよ!」って新しいのを出してくれるから、話が尽きなかったです。結局、撮影中に福本さんからおすすめされた作品を3本ぐらい観ました。
◆西畑大吾が動揺?福本莉子、突如「ねこふんじゃった」演奏…予測不能な“ルーティン”
― 演技面で、お互いに「ここがすごい」と思ったところや、見習いたいと思った部分はありますか?
西畑:福本さんはすごく集中力が高くて、自分の中で役を落とし込むための「ルーティン」があるんです。僕、そのルーティンを見ているのが好きでした。ある動作をするんですけど…。
福本:え?私、何かしてました?
西畑:してました(笑)。
福本:自分では全然気づいてなかったです(笑)。
西畑:あるんですよ。今回の作品は花森さんにとって大事なシーンがすごく多くて。そういった重いシーンに入る前は、決まってルーティン的な動作をされていて、「あ、今(役に)入ってるな」ってわかるんです。そのときはもう、絶対に話しかけないようにしていました(笑)。
あと、僕がすごく衝撃的だったのがアドリブです。大学の講堂で探し物をするシーンがあるんですが、福本さんがアドリブで、そこにあったピアノを弾き始めたんです。しかも「ねこふんじゃった」を(笑)。「おっ」と思って少し動揺したんですけど、それがすごく「花森さんらしいな」って腑に落ちて。突拍子もないことをするところがすごいなと思いましたし、監督も気に入ったんでしょうね。後日、寄りのカットが増えました(笑)。
福本:講堂にピアノがあったんです。花森さんは探し物をしているんですけど、探しているようで探していない…みたいなときもあって。だから、ここでピアノを弾いたら面白いかなと思ったんです。それで「『ねこふんじゃった』を弾いてもいいですか?この曲、権利的に使えますか?」と提案しました。
西畑:プロデューサーさんが「確認します!」ってバタバタしてました(笑)。
福本:本編で無事に使われていたので、よかったです。そういう突拍子もないところが花森さんの面白さであり良さでもあるので、あそこにピアノがあってよかったなと。
西畑:弾く曲が「ねこふんじゃった」っていうのが、またいいんですよね(笑)。
◆福本莉子「西畑さんを見ているだけで泣けてくる」“死神バディ”が築いた唯一無二の絆
― 福本さんから見た西畑さんはいかがですか?
福本:役を通して、西畑さんが本来持っている優しさをすごく感じました。今回、佐倉くんと花森さんは唯一無二の関係性なんです。恋愛感情ではなく、お互いにしか分かち合えない孤独や、共有できる何かがある。“バディ”とも言われているその2人の関係性をどう表現していくかと考えたときに、西畑さんの気さくなお人柄や優しさに、花森さんを演じる上ですごく助けられました。
後半、花森さんの過去に触れるシーンでは、西畑さんを見ているだけで泣けてくる瞬間もありました。すごく心に寄り添ってくれる、頼りになる方だなという印象です。
西畑:にやにやしちゃいますね(笑)。そう言っていただけてすごく嬉しいです。本当にこの2人が軸になって進んでいく物語なので、お芝居の最中はもちろん、空き時間のコミュニケーションもすごく大事になってくると思っていました。だから、そんな風に感じてもらえていてよかったです。
◆カットごとに違う演技も「ライオンの豆知識」アドリブ合戦で深まった関係性
― お2人でお芝居について現場で相談することはありましたか?
西畑:アドリブで会話するシーンは、事前に「次、何の話する?」と相談することが多かったです。探し物をしているシーンなどは、カットごとに動きやセリフを変えて撮っていくという手法だったので。
福本:「次のネタ何がある?」みたいに相談していました(笑)。「目玉焼きに何かける?」というアドリブや、豆知識を披露したり。「ライオンって10何時間寝るらしいよ」とか(笑)。
西畑:そうそう。そういえば事前にいろいろ調べたもんね。「なんか豆知識あるかな」って(笑)。
― アドリブで生まれた掛け合いが、お2人の関係性を作っていったんですね。
福本:そうですね。大学のシーンは撮影の結構初めの方に撮っていたので、まずは2人の関係性ができるところをちゃんと作ろうと。掛け合いのテンポ感というか、お互いを知っていくような感覚でした。
西畑:監督の中でも、僕たちの関係性をここで構築するというプランがあったんだと思います。
福本:監督は「こういう作品にしたい」というビジョンがすごくはっきりとある方なので、「こういうふうにしてください」という言葉も的確でわかりやすいんです。自分が思っていたものと違っても「あ、なるほど」と腑に落ちるので、現場で悩むことはあまりなかったです。
★インタビュー後編では、撮影秘話や、「もし死神のアルバイトに誘われたら?」という質問などに回答した。
(modelpress編集部)
◆西畑大吾(にしはた・だいご)プロフィール
1997年1月9日生まれ、大阪府出身。2011年4月より関西ジュニアとして活動開始。2018年10月に結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日にCDデビュー。近年の主な出演作は、ドラマ『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ・フジテレビ系、2025)、『マトリと狂犬』(MBS・TBS系、2026)、映画『忌怪島/きかいじま』(2023)、『劇場版ドクターX FINAL』(2024)など。現在アリーナツアー「なにわ男子 LIVE TOUR 2026 『ND⁵』」を開催中。
◆福本莉子(ふくもと・りこ)プロフィール
2000年11月25日生まれ、大阪府出身。2017年5月公開の映画『のみとり侍』でスクリーンデビュー。近年の主な出演作は、ドラマ『ストロボ・エッジ』Season1/2(WOWOW、2025〜2026)、映画『劇場版 トリリオンゲーム』(2025)、『お嬢と番犬くん』(2025)、『#真相をお話しします』(2025)、『隣のステラ』(2025)など。冠レギュラーラジオ番組『福本莉子 まったり幕間らじお』(ニッポン放送、毎週土曜17時〜)でパーソナリティを務める。
◆スタッフクレジット
<西畑大吾>
ヘアメイク:suzawa(JOUER)
スタイリスト:小林美月
<福本莉子>
ヘアメイク:伏屋陽子
スタイリスト:Lim Lean Lee
【Not Sponsored 記事】