
「神奈川県の地元にあるお墓には、祖父母が眠っています。お正月やお盆などの節目には両親と一緒にお墓参りするのが恒例です」
たんぽぽの川村エミコさん(46)は、そう話す。
「祖父は若くして戦死しました。大好きだった祖母が、中学時代に亡くなったのをきっかけに、東海地方の本家のお墓に眠っていた祖父の遺骨を分骨してもらい、父が祖父母のために建てたお墓です」
近年のお墓参りでは、80代となった両親にかわり、掃除用の水を運ぶのが川村さんの役目になった。
「水道から墓地が遠いので、いつも2往復して掃除用の水を運んでいます。墓地の落ち葉を拾って、草の根っこを抜いて、墓石の拭き掃除をしています」
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墓前では、「こんなことがありました。見守ってください」と、感謝の気持ちで手を合わせている。
「お花が供えられていると、親戚がお参りしてくれたとわかりますし、会わなくても血のつながりを感じられます。
年を重ねると両親との外出の機会も減りますが、お墓参りは家族と過ごす大切な時間でもあります」
ここ1〜2年は、父や母と共に、墓じまいについて話し合っている。
「87歳になる父は、スマホもパソコンも使えるので、それで情報を調べています。私もいろいろと探して、実家に帰るたびに、相談しながら進めています。
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私は一人で子供がいませんので、お墓の跡継ぎがいません。両親も高齢なので、両親がどこに入りたいかも、しっかり意見を聞くようにしたいです。
お墓じまいで終わりではなく、永代供養でも、長期間から期限なしに供養して管理をしてもらえるところだと、父も安心しますし、私もいいかなと思っています。納骨堂や、切り株を墓標にする樹木葬など供養の形が増えている分、なかなか着地点が決まりません」
場所も、父の故郷の東海地方や好きな場所と候補が幾つかある。
「答えは出ていませんが、ずっと頭に問題がこびりついている感じです。人間は、誰もが亡くなるので、命や死について家族と向き合うのは、大事なことの一つですし、逃げられませんよね。両親と向き合い、腰を据えて話せたりもするので、父と母の話をしっかり聞いて、いいところを見つけたいです。
私の代で、命のつながりは途絶えますが、私が生きている間は、感謝の気持ちを忘れないように、墓参と供養は続けたいです」
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