「昔からいるみたいに違和感がない」「面白すぎ」稽古場の桐山照史を駒田一&東山義久が絶賛!/『ミス・サイゴン』稽古場レポート

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2026年09月25日 14:11  クランクイン!

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ミュージカル『ミス・サイゴン』公開稽古&会見の様子  クランクイン!
 ベトナム戦争末期のサイゴン(現在のホーチミン)を舞台に、戦火に翻弄される人々の愛と苦悩を描いたミュージカル『ミス・サイゴン』の公開稽古が都内にて行われた。本作は、ミュージカル「レ・ミゼラブル」のクリエイティブチームによって制作され、通算1500回以上も上演されている大ヒットミュージカル。公開稽古では4曲が披露され、会見にキャバレー経営者・エンジニア役のトリプルキャスト、駒田一、東山義久、桐山照史と、ベトナム人少女・キム役のトリプルキャスト、屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ、そして米兵・クリス役のダブルキャスト、甲斐翔真、小林唯の主要キャストのほか、演出らスタッフも登壇した。

【写真】『ミス・サイゴン』への意気込みを語る桐山照史

◆駒田「順調すぎるくらい順調に稽古が進んでいます」

 最初に公開されたのは、キムとクリスが互いに愛を育むナンバー「Last Night of the World(世界が終わる夜のように)」。屋比久と小林の組み合わせで、サイゴン陥落が目前に迫りながらも高まる想いを伝えあう2人を、何度もキスを交わしながら情熱的に歌った。

 続いてはサイゴン陥落から3年、ベトナム統一と新時代の幕開けに沸く「The Morning of the Dragon(モーニング・オブ・ドラゴン)」。迫りくるような足音、美しく揃ったガンダンスの迫力は圧巻のひと言だ。

 さらに抑圧される新体制の中でしたたかに生き延びるエンジニアの姿を描くソロナンバー「If You Want to Die in Bed(生き延びたけりゃ)」を、駒田一が歌い上げる。すばしこく階段を走り、床に寝そべり、縦横無尽に駆ける姿はエネルギッシュ。生への渇望と人のたくましい生命力を、熟練の技で惹きつけた。

 最後は、一幕ラストを飾る壮大な楽曲「I’d Give My Life for You」。子どもを慈しむように抱き、覚悟をにじませる力強い歌声で、息子のためならば命をも差し出すというキムの母としての想いを清水が堂々と歌い上げた。

 会見では、演出のクリストファー・キー、振付補のリチャード・ジョーンズ、音楽監督補の山口勝也も加わり、現在の手ごたえや作品の魅力について語られた。

 2014年からエンジニア役を演じ続けている駒田は「今回は、順調すぎるくらい順調に稽古が進んでいます。半分くらいは新しいメンバーですが、前からやってたくらい馴染んでいて、暑苦しいくらいの熱量で稽古が進んでいますので、素敵な作品をお届けできると信じています」と、コメント。同じくエンジニア役の東山は「前回、大役をいただいてから4年ぶり。演出のクリスさんを筆頭に、自分のエンジニアを再構築してお届けしたい」と話し、今回初出演となる桐山も「エンジニア役を務めます。自分の役を他の方が演じられているところを見るのも初めて。すごく新鮮です。丁寧に1つ1つを教えてくださるので、稽古場をしっかりと努めて最高の『ミス・サイゴン』をお届けできるように頑張りたい」とあいさつした。

 キム役の屋比久は「4年ぶりにまた参加できてうれしい。新しい景色がすでに見えているので、どういう形でみなさんに届くのか楽しみ」と期待に胸を膨らませる。新キャストの清水は「稽古からたくさんの刺激と学びを受けながら頑張っています。精いっぱい、キムを演じたい」、韓国版「レ・ミゼラブル」にも出演し話題を呼んだルミーナは「偉大な作品で、キムとして存在できることがとてもうれしい。精いっぱい、生きたいと思います」と抱負を語った。

 クリス役の甲斐は「みなさんと肩を並べて一緒に頑張っていることに、誇りを持てています。磨いて、磨いて、すさまじい作品にしたい」、小林は「憧れていた作品、役で、刺激的な稽古期間を楽しく過ごしています。(甲斐との)身長差はありますが(笑)、僕は僕で頑張ります!」と笑顔をみせる。

 そして、クリストファーは「日本では『レ・ミゼラブル』で何度もお世話になっていますが、今回『ミス・サイゴン』を演出できることが光栄ですし、ワクワクしています。本当に皆さんの水準が高いので、楽しみ」、リチャードは「まさにクリストファーの言った通りで、日本で新たに作品づくりができることに喜びを感じています。今日、みなさんにお見せした内容を気に入っていただけたらうれしい」と、日本公演への喜びを言葉にした。初演から現在まで音楽監督補を務めている山口も「皆さん、本当によく歌えているので、歌って演じて、また素晴らしい舞台が生まれると思っています」と、その仕上がりに期待を寄せた。

◆桐山「兄ちゃん2人が優しすぎて。稽古がスムーズなのは2人のおかげ」

 今回、主要キャストはダブル、トリプルキャストとなっており、さまざまな組み合わせで上演されることになる。駒田は「(エンジニア役の3人が兄弟みたいに)仲が良すぎるくらい。誰が長男で誰が次男か、末っ子か分からないけど(笑)、アプローチの仕方が違うのが面白くて。照史が初めてなのに、昔からいるみたいに違和感がない」と、新キャストも含めてすっかり馴染んでいる印象だと語ると、東山も「照史がやってくれることが面白すぎて。一さんも安定感が抜群で、学ばせてもらっています。緊張感とワクワクをもって2人に会えるのがいい」と、2人から刺激を得ていると話した。桐山も「兄ちゃん2人が優しすぎて…。稽古がスムーズなのは2人のおかげです。エンジニアはいろんな顔をする役なので、もっとブラッシュアップしたいです」と、2人からの刺激を受けてさらなる向上を決意していた。

 恋仲となるキムとクリスも、相手役がどんどん入れ替わる形だが、ルミーナは「まず身長から違っていて…。どっちがいい悪いとかじゃなく、そこから違っていますね。でも、(クリス役の)2人がすごくリードしてくれるので、やりにくさはないです」と話す。屋比久も「2人ともアウトプットが全然違う。そこを言葉にするのは難しいけど、外から見ていても分かると思うので、違いはみなさんも絶対に分かるはず」と、相手役が違うからこその面白さがあるとコメント。清水は「キスシーンをはじめ、体に触れたり、ファイトシーンだったりと接触が多い作品。だからこそコミュニケーションが大事になってきますが、お互いに配慮やたくさん会話をしていく中で、作品への向き合い方、真摯さなどの人柄が見えてくる。そういう部分で、(キャスト陣が)仲良しでよかった」と、印象を語った。

 甲斐は「3人がキム過ぎて、こっちが勝手にクリスにさせられる。キムのためにも、こちらはクリスである必要があると思わせてくれます」と、相手によって自分の役も高まると話す。小林は「ルミーナは声が強くて推進力がすごい。美依紗は、歌はもちろん普段のチャーミングさがキムにハマっているし、屋比久ちゃんはもう、経験者なのもあってナチュラルボーン・キム。繊細さと説得力が凄いと思います」と3人それぞれの違いを実感しているようだった。

 また記者から演出のクリストファーに、それぞれのキャストの印象をひとことで表すと?と質問がおよぶと「昨日、考えていた」と話し、ひとりひとりにイメージする単語を挙げていった。

 ルミーナは高く舞い上がるような「Soaring(滑空)」、清水は照らすようなイメージの「Luminous(光り輝く)」、屋比久には、真実に触れるかのような「Truthful(誠実、正直)」との言葉が選ばれた。

 桐山にはどんどん変化していくような「Mercurial(機知に富んだ)」、東山は直感でつかみ取るイメージの「Visceral(本能的な)」、駒田には場を掌握するような「Masterful(巧みな)」との言葉をチョイス。そして、甲斐には「Vulnerable(繊細な)」、小林には「Powerful(力強い)」と、同じクリス役ながら対極にあるような言葉が贈られた。

 演出家からの思いがけない言葉にキャスト陣は「めちゃくちゃうれしい」と思わず言葉漏らし、さらなる研鑽と公演の成功を誓うように笑顔で会見を終えた。

(取材・文・写真:宮崎新之)

 ミュージカル『ミス・サイゴン』は、10月16日に東京・東急シアターオーブのプレビュー公演からスタート。以降、東京、大阪、福岡、静岡、北海道でも上演。
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