
【写真】『深夜食堂6』不破万作、オダギリジョーら常連キャスト21名がカムバック
■ブランクを感じさせない現場 和気あいあいとやれて楽しかった
全世界シリーズ累計発行部数900万部突破、日本を代表する国民的「食」コミックとして知られる安倍夜郎の同名コミックを原作に、2009年小林薫主演でドラマ化された本作。以降、深夜ドラマながら国外でも反響を呼び、2011年には『深夜食堂2』、14年には『深夜食堂3』と人気シリーズ化。2016年からは、Netflixオリジナルドラマとして『深夜食堂4』『深夜食堂5』が制作され、世界190ヵ国でストリーミング配信中。さらに、『映画 深夜食堂』(松岡錠司監督)『映画 続・深夜食堂』(松岡錠司監督)として2度の映画化、その人気は日本国内にとどまらず世界中のファンを魅了してきた。
そして、前作から7年ぶりにスタッフ・キャストが再集結しておくる『深夜食堂』新シリーズが、今秋放送となる。
会見で小林は、「ドラマ深夜食堂のキャストを代表して感謝申し上げます」とあいさつし、早速、会場からの質問に答えた。
――海外で人気が出た理由はどう思いますか?
小林薫(以下、小林):実感としてはあまりないのですが、2009年でドラマの放送をしたときに、1〜2話が出てすぐ、海外では海賊版で観られていると聞いて、とてもびっくりしました。その国の字幕が出ているものが出回っているようで、それは僕の経験ではなかったことなので、海外の方にもウケているんだなと驚きました。
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小林:僕たち演者も噂も出なかったので、突然再開すると聞いて嬉(うれ)しい驚きでした。「深夜食堂」に関しては予算の都合もあって、スタジオをどこにするかが毎回大変なテーマなんです。映画スタジオを借りると高いので(笑)、倉庫をスタジオ代わりにしてセットをつくりあげているので、スタッフの方もたくさん探されたと思います。1月の末に撮影をスタートしたので、えらい現場が寒かったのを覚えています。ただ、僕らキャストもスタッフもブランクを感じさせない現場でして、あのセットの中に入ると時間を忘れて、和気あいあいとやれましたし楽しかったです。
――このブランクの間にコロナ禍があって、深夜食堂で描かれているようなあたたかみのある食事ができませんでしたが、小林さん自身は「食の体験」をどう感じられていますか?
小林:コロナ禍には、カウンターのお店は1席ずつあけてくださいというような指示もあって、今回「深夜食堂」が再開するにあたって、コロナ禍で店を再開するというシーンがあって、アクリル板が立っていた景色が懐かしいねという人もいて、「こういう素材だった」とか色々なリアクションがありましたね。人って懐かしんだりするもんだなと思っていました。
小林:「深夜食堂」のドラマの話だけではないですが、親しい人と外で会えなくなるというのは寂しいことだと思うので、事態が落ち着いて、ドラマが再開できことは嬉しいことだなと思いますね。
――「小腹も心も満たします」というコピーがありますが、小林さんとして何かもうひとつ足したい、満たされるものはありますか?
小林:「小腹も心も満たします」に尽きるんだろうなと思います。常連客がよく集まるようなお店である過剰なサービスではなくて、引き算が効いているマスターでして、何かそれ以上満たすものを持っているかと言われるとない気がします。
――今回のシーズンでの特徴的な、バージョンアップした事は何ですか?
小林:年齢がアップしました。7年分歳を取っていますので…(笑)。その年をとった分、改めてみなさん愛すべき人だなという思いが強くなったと思います。
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――映画は台湾でもたくさん観られ、その年の「コナン」よりも人気でした。そのような反響に関してどう思いますか?
小林:風習とか食事に関しても異なると思うのですが、逆に海外の皆さんに聞きたく、日本の狭いところで、肩が触れ合いそうな場所で他人と食事するという感覚はあまり海外の方はお持ちではないと思うのですが、「深夜食堂」のドラマが海外でも受け入れられていて、不思議だなと思っています。
――7年ぶりに演じるということで、今回マスターを演じるにあたってどんな気持ちで演じようと思いましたか?
小林:今回に限らず、どこか奇跡のようなものに支えられている気がします。最初に松岡監督に相談して、彼が映画のスタッフを連れてきてくれたんですね。今回集まったスタッフはいわゆる地上波の大きなテレビ局に属しているわけではないので、あまり見返りがなかったのにも関わらず引き受けていただけて、フードコーディネーター飯島奈美さんも含めて、スタッフが素晴らしいなと思います。この予算ではかなわないような奇跡的なスタッフが集合したんだなと思っています。皆さんがつくりたい、こういうドラマがやりたいという方向が一致していて、これが奇跡に近いんじゃないかなと改めて思いました。
――台湾の観客にメッセージをお願いします。
小林:台湾の皆さんの応援ありがとうございます。台湾の女優さんがゲスト出演される回もありますので、お楽しみにされてください。
――それぞれのエピソードに出てくる食事はどのように選ばれるのか?
小林:原作のコミックから監督が選んで、シナリオライターも含めて一緒に打ち合わせを重ねるようなのですが、僕はそこに参加していませんが、そういう過程を経て、各話の食べ物は決まっているみたいです。
――深夜ドラマという枠を超えて、人気がでて、何かあたたかさのあるものを提供しているような作品だと思います。ただ、7年経ち、日本も社会の空気は変わりました。どのように世の中に受け入れられていくと思っているのか、受け入れられてほしいという気持ちがあるのか小林さんの中でありますか?
小林:同感します。憩いの場というか、ホッとする場所が空間的になくなっていくなと思います。最近はお店に入ると、QRをかざして注文ができて、人を解さなくても注文できますよね。時代が進んでいくと致し方ないのかなと思います。ただ、インバウンドの方々がゴールデン街に観光地として好んで行かれるということです、時代の趨勢(すうせい)と真逆のところにいくのは、人間の心理としてあるのかなと思います。
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――「深夜食堂」に出てくる一番人気な食事は?
小林:お金がかかっているものは人気ですが(笑)、今回のシリーズでは皆さんいくらが出たりすると盛り上がってましたね(笑)。
――小林さんにとって「食」とは?
小林:食に対する考えは変わってきたなと思います。もう高級なものを求めたりというのは無くなりましたね。家族で皆で食卓でつまめるもの、食材とかで手に入りにくいもの、地方の特産が手に入ったら皆でそれを食べたいね、という気持ちが強くなりましたね。
――小林さん自身は料理されますか? そして上手ですか?
小林:料理を作るかどうか聞かれることがありますが、奥さんと一緒につくったりはしますね。僕自身はお酒を嗜むので、おつまみは自分で作ったりします。上手かと言われると自信はないです(笑)。
――マスターの顔の傷の理由は明かされることはあるのでしょうか?
小林:みなさんに明かしてしまったらつまらなくなるなと原作者の先生は思っているんじゃないかなと思います。なので、僕はあの傷の理由が明かされることはないんじゃないかなと思っております。
ドラマ『深夜食堂6』は、10月20日よりMBSにて毎週火曜24時59分、TBSにて毎週火曜25時26分、RKBにて毎週火曜25時28分、CBCにて毎週火曜25時20分、HBCにて毎週火曜25時29分、SBSにて毎週火曜26時30分、RSKにて毎週火曜26時25分、tbcにて毎週火曜25時、RCCにて毎週火曜25時55分、SBCにて毎週火曜24時59分、BSNにて毎週火曜25時30分、TUTにて毎週火曜24時59分(放送初回は5分押し ※日時については変更の可能性あり)。

