役所広司、漁師役のため「一本の櫓で船を漕ぐ」練習 西川美和監督の新作、福岡で先行上映

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2026年09月25日 14:40  オリコンニュース

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福岡で実施した映画『わたしの知らない子どもたち』(10月16日公開)の試写会に登壇した(左から)西川美和監督、小八重葵美、役所広司
 西川美和監督の映画『わたしの知らない子どもたち』(10月16日公開)の先行上映会が24日、福岡で行われ、西川監督、主演の小八重葵美、役所広司が登壇した。上映前のトークでは、トロント国際映画祭での反響や撮影現場でのエピソードなどを語った。

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 戦後の日本を舞台に、戦争孤児となった少女・琴子ら子どもたちの姿を描く本作。西川監督は、トロントで観客から「非常に今、私たちに生々しい題材だ」と声をかけられたという。「日本の過去の話として海外でも捉えられるかなと思った」と当初の気持ちを明かしつつ、上映後に涙を流している人たちの姿を目にして、「リアクションが本当に日本の方と変わらない」と感じたと振り返った。

 また、これまでの自身の作品について「家族で見ると仲が悪くなるような話ばかり描いてきたんですけど(笑)」と冗談を交え、「1回でもいいから、家族で見られる映画を作ってみたかった。それが今回の目標でした」と語った。

 映画初主演の小八重は、撮影中に役所から「アメちゃんあげる」と声をかけられたことや、リハーサル時より演技が力強くなったと褒められたことがうれしかったと話した。役所も、撮影の後半に小八重と再会した際には「立派な女優さんになって」いたと、その成長ぶりをたたえた。

 役所が演じるのは、琴子を手助けする海苔漁師・山井。役作りのため、浦安のベテラン漁師から船の漕ぎ方を教わったという。「一本の櫓で漕ぐのが本当に難しくて」と、練習を振り返った。

 西川監督は、役所が主演した前作『すばらしき世界』でも、早い段階から役で使うミシンを練習したがっていたと紹介。役所が「家に持って帰って練習してたらミシンを1台壊しましてね(笑)。新しいのを用意してもらいました」と明かし、会場を沸かせる一幕も。

 西川監督は今作で役所が演じた山井の衣装について、当時の海苔漁師の服装を参考にしたと説明。助監督たちが東京・大森で海苔養殖に携わっていた男性の資料を調べ、「ほぼほぼ再現してます」と語った。

 トークの終盤、小八重は見どころとして、練習を重ねたピアノの演奏シーンと、岡田准一がたばこを吸いながら話す場面を挙げ、「本当にカッコいいから、見てほしいです」とアピール。すると役所が「僕もたばこをくわえていたんだけどな……」とつぶやき、会場の笑いを誘った。

 最後に役所は「お子さんとお父さんお母さんが一緒に観られる映画です。子どもたちが観て、心の中に残ったものが大人になってどういう風になっていくかとても楽しみです。ご家族で観て、平和や戦争について語り合うことができる素晴らしい作品」と、公開に向けた思いを語っていた。

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