
菊池寛の小説『恩讐の彼方に』が映画化。2028年に公開される。
主演は永山瑛太。監督を大森立嗣が務める。『まほろ駅前多田便利軒』『まほろ駅前狂騒曲』『光』以来のタッグが実現した。
物語の舞台は奇岩が連なる壮大な渓谷。遥か下には大河が流れ、渦をまいている。その高い峰に聳える巨大な岩壁の前に立つ男は鑿と槌を手に岩を打ち、穴を掘り続け、やがて謎めいた男の壮絶な過去が明らかになっていく。
1919年(大正8年)に発表された『恩讐の彼方に』は大分県中津市の名勝・耶馬溪にある「青の洞門」の史実をもとに創作された短編小説。江戸時代、豊前国の山国川沿いに聳え立つ渓谷「耶馬溪」は巨大な奇岩が連なる絶景の美しさを持ちながら通行人は鉄の鎖を命綱に危険な岩壁を渡らねばならず、多くの人馬が滑落し、命を落とした。それに心を痛めた曹洞宗の僧侶である禅海和尚は約30年をかけて鑿と槌で手彫りの隧道を掘り通した。その驚くべき史実に強い関心を寄せた菊池寛は、偉業を成し遂げた禅僧の人生に大胆な創作を施し、『恩讐の彼方に』を書き上げたという。
解禁されたファーストカットには、壮大な耶馬溪の自然を背景に、岩壁を見つめる主人公の姿が映し出されている。
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同作はオリジナルアニメーション映画『超かぐや姫!』や『劇場版モノノ怪』シリーズ、テレビアニメ『日本三國』などを手がけるツインエンジンと、映画『日日是好日』や『おーい、応為』を手がけたヨアケの共同製作、共同配給となる。
【プロデューサーコメント】
大森立嗣監督との映画作りは『おーい、応為』から『恩讐の彼方に』と、たまたまですが時代劇が二作続きます。撮影初日は再び京都の松竹撮影所に戻って来られたことが喜ばしく光栄でした。大森監督と長年に渡り脚本を開発し続けました。粘りに粘った大森監督。この稿で行けるのではないか!という達成感と共に、そこに必要なのは主人公を演じることができる、屈強な俳優でした。それが永山瑛太さんです。理屈を超えて、映画と溶け合うような俳優だと思っていまして、本作のオファーを受けて頂けたことがとても嬉しかったです。原作『恩讐の彼方に』は、善と悪、自分と他人、過去と今と未来、そして人間と自然が渾然一体となり、ある境地を垣間見るような小説です。スタッフ、キャスト一同は、表面的にストーリーを追うと見逃してしまう、その重大さを映画に収めようと挑んでいます。今後の新たな情報にもご期待いただければ幸いです。(株式会社ヨアケ 吉村知己)

