
歌舞伎俳優の中村勘九郎(44)中村七之助(43)が25日、都内で会見し、来年3、4月に行う「春暁・陽春歌舞伎特別講演2027」に向けた意気込みを語った。
来年3月5日の神奈川・鎌倉芸術館から、同22日の宮城・エレクトロンホール宮城までの「春暁」、同24日の東京・LINE CUBE SHIBUYAから4月4日の宮崎・宮崎市民文化ホールまでの「陽春」と、両公演で異なる演目を披露する予定となっている。
勘九郎は「私たち兄弟で全国を回る巡業も22年目を迎えることになりました。春暁、陽春と、違う出し物で全国を回ることができるのもうれしいですし、春暁の時は私たちと鶴松、そして中村屋一門で回りまして、陽春では子どもたちも久しぶりに、全国巡業に参加できるということで、大変うれしく思っています。私たちの公演は、歌舞伎を初めて」と、すがすがしい表情で語った。
「春暁」では、2人が夫婦を演じ、夫婦の情愛を描く「宿の月」を予定している。妻のおつるを演じる七之助は「結婚したばかりなので、僕は妻の方ですが『ああいう夫にはならないように』と、気を付けながら演じたい」と話し、会見場を笑わせた。8月11日には第1子の女の子が誕生。「出産に立ち会えて『オギャー』というわが子の第一声を聞いて、この声を一生忘れないようにしようと思いました」と、私生活の充実を歌舞伎に生かす決意をにじませた。
勘九郎は「私たちの公演は、歌舞伎を初めて見るお客さんが大変多いので、その方たちにも歌舞伎の魅力を少しでも伝えられるよう、一生懸命努めます」と、広く歌舞伎を広めたい思いを語った。「春暁」では「宿の月」の他には「俄獅子(にわかじし)」を予定。勘九郎は「初めて見る方にとって、歌舞伎の印象は『難しいんじゃないか』『分かりにくいんじゃないか』と思っている中、難しいものを出すと『ほら見たことか』『やっぱり1回でいいや』となってしまうので、分かりやすい演目」と話し、広く来場を呼び掛けていた。
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