猪俣周杜容疑者が事件前に投稿したInstagram(本人Instagramより) 9月25日夕方、「timelesz」(タイムレス)のメンバー猪俣周杜容疑者(25)が、ようやく警視庁東京湾岸署から釈放されました。猪俣さんは「このたびは大変申し訳ございませんでした」と20秒ほど頭を下げ、それ以上のコメントはありませんでした。
知人女性への傷害容疑で19日に逮捕されてから、予想外に長引いた勾留。今後は在宅での捜査になりますが、時事通信など複数のメディアは「被害女性と示談が成立した」と報じており、起訴猶予になる可能性が高いと見られています。
それでも、今回の事件で、「timelesz」の“国民的アイドルグループ”への道は閉ざされてしまったかもしれません。
9月18日、コンビニの駐車場に停めた車中で知人女性と口論になり、女性の顔を複数回殴って怪我をさせた疑いで逮捕――。現役トップアイドルの傷害容疑というだけでも衝撃的な上、猪俣さんと知人女性の関係は公になっていないものの、2人きりで車中にいたことから恋人なのではないかという疑惑も囁(ささや)かれています。
アイドルとしては二重の意味でショッキングな事件だったのです。
活動休止となった猪俣さんの処分は今後決まりますが、いずれにせよ“国民的グループ”への道に大きなダメージとなったことは間違いありません。
◆国民的グループの候補に急浮上していたtimelesz
国民的アイドルグループと言えば、今年5月で活動終了し有終の美を飾った「嵐」が思い浮かぶでしょう。
そんな嵐が所属していた旧ジャニーズ事務所の後継会社・STARTO ENTERTAINMENTのなかで、「嵐」に続いて“国民的”の称号を得られそうなグループとして、真っ先に名が挙がるのは「Snow Man」、それに次ぐのが「SixTONES」だと筆者は考えています。
けれど昨年2月に新メンバー5名が加入して8人グループとなった「timelesz」は、新体制としてリブートしてから一気に人気が加速し、ネクスト・国民的アイドルグループ競争のトップ集団に割って入って来ていたのです。
「嵐」が“国民的”と呼ばれるようになったのはさまざまな実績が複合した結果でしょうが、次の3つの要素は大きいのではないでしょうか。
(1)幅広い年代で誰もが知る大ヒット曲を持っていた
(2)グループの冠バラエティ番組を2本持っていた
(3)メンバー全員がGP帯・連ドラの主演経験があった
◆“国民的”と呼ばれる要素、Snow Manとtimeleszを比べると
これを「Snow Man」と「timelesz」に当てはめて考えてみましょう。
■Snow Man■
まず(1)は「カリスマックス」といったバズ曲はあるものの、中高年も知っているというほどの幅広い認知度はありません。
(2)は『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)の1本。
(3)はラウールさんがGP(ゴールデン・プライム)帯の連続ドラマで準主役を演じたことなどはありますが、GP帯主演で該当するのは目黒蓮さんのみ。
■timelesz■
残念ながら誰もが知るような大ヒット曲はまだないので(1)は該当せず。
しかし(2)は金曜GP帯放送の『タイムレスマン』(フジテレビ系)、日曜昼間放送の『timelesz ファミリア』(日本テレビ系)という、1時間枠の冠バラエティ番組を2本持っているのです。
そして(3)は菊池風磨さん、佐藤勝利さん、寺西拓人さんの3人がGP帯主演を経験済み。
あくまでこの3要素に限定した比較ではありますが、(2)の冠バラエティ番組と(3)のメンバー連ドラ主演に関しては、「Snow Man」より「timelesz」がネクスト・国民的アイドルグループ競争で一歩リードしていたと見ることもできていたのです。
◆過去の騒動と比べて、女性を殴った容疑は致命的
けれど、そんな飛ぶ鳥を落とす勢いだった「timelesz」のメンバーが、アイドルとしてあるまじき傷害容疑逮捕+熱愛疑惑という特大のスキャンダルを起こしてしまいました。
猪俣さん本人は「(女性の顔に)手が当たってしまったかもしれない」と供述しているそうですが、複数回殴ったという報道も出ているため、主に女性ファンをターゲットとするアイドルとしての彼のイメージが、地に堕ちたのは言うまでもありません。
「嵐」の先代・国民的アイドルグループだった「SMAP」でも、2001年に稲垣吾郎さんが公務執行妨害と道交法違反で逮捕、2009年に草��剛さんが公園で全裸になったとして公然わいせつの疑いで逮捕されていました。ただ、猪俣さんの逮捕容疑は、「SMAP」2人に比べてもアイドルとしては致命傷でしょう。
ですから「timelesz」が、老若男女に愛される国民的アイドルグループとなるのは、かなり難しくなったのではないでしょうか。
◆リーダー的存在、菊池風磨のメンタルが気がかり
筆者は個人的に、旧ジャニーズ事務所から続いていた旧態依然とした体制に抗い、オーディションで猪俣容疑者ら外部からの一般参加者も新メンバーとして合格させるという、革新的なスタイルで新生した「timelesz」を応援していました。
また、timeleszのリーダー的存在で、オーディションの立案者でもあった菊池風磨さん(31)の、常識にとらわれない発想や実行力に感銘を受けていました。新メンバー募集オーディションは、周囲からの反対もあったでしょうし、失敗して大コケするリスクもあったでしょうが、それでもチャレンジングな決断をして邁進していた菊池さんに尊敬の念を抱いていたほどです。
しかし猪俣さん逮捕直後からSNSには、菊池さんを責める声と、心配する声とが溢れています。「timelesz」が今後どうなっていくかも気になるところですが、菊池さんのメンタル面も非常に気がかりで仕方ありません。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi