機材搬送などを理由に、終盤戦の日程は10月中旬に判断へ。イモラ開催の場合は人材確保の課題も【代表のコメント裏事情】

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2026年09月29日 07:00  AUTOSPORT web

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2026年F1第15戦アゼルバイジャンGP FIA会見 左からマッティア・ビノット(アウディ チーフオペレーティングオフィサー兼チーフテクニカルオフィサー)、小松礼雄代表(ハース)、ローレン・メキース代表(レッドブル)
 今年のF1第15戦アゼルバイジャンGPは週末のスケジュールが1日前倒しで開催された。これは、いまから6年前の2020年9月27日が、コーカサス地域にあるアゼルバイジャンとその領内のアルメニア系住民居住地域である『ナゴルノ・カラバフ』との境界一帯で、複数の軍事衝突が発生し、アゼルバイジャンとアルメニアとの間で、民間人を含む多数の死傷者(約7000人)を伴う紛争が起きた日だからだ。

 紛争は44日間にわたって繰り広げられた後、停戦合意を経て、アゼルバイジャンが事実上勝利。紛争後、アゼルバイジャンは9月27日を『戦没者追悼記念日』とした。

 2023年までアゼルバイジャンGPは春に開催され、秋開催となった2024年と2025年も9月の中旬に行われていた。だが、今年は初めて9月下旬開催となり、レース日が9月27日となったことから、1日前倒しでグランプリが行われた。そのため、通常金曜日に行われているチーム代表たちによる国際自動車連盟(FIA)の会見は木曜日に開かれた。

 その会見で注目されたのが、シーズン終盤に予定されているカタールGP&アブダビGPの開催可否についてだった。会見で、イモラで開催されることになった場合の課題について尋ねられたハースの小松礼雄代表は、次のように語った。

「ステファノ(・ドメニカリ/F1最高経営責任者)が10月中旬に発表する予定だと理解しています。イモラは、万が一開催することになった場合に備えて準備を進めていると思います。課題としては、たとえばイモラで開催されるとなれば、ヨーロッパラウンドと同じようにモーターホームをどのように手配するかという問題が出てきます。それらを担当している人々は冬の間は別の仕事を行っている場合が多く、代わりにその業務を担ってくれる人材を見つけなければならないからです。もし(イモラで)開催することになれば、私たち全員がひとつの家族、ひとつのコミュニティとして、団結して実現できるだろうと確信しています。ただ、現時点ではカタールとアブダビでの開催が実現できれば、それが理想です」

 モーターホームで仕事をするケータリングスタッフはフライアウェイ戦でもチームに同行して、サーキットが用意したホスピタリティハウスでケータリング業務を行う。しかし、モーターホームを設営するスタッフはヨーロッパラウンドが終了してから翌年のヨーロッパラウンド開始までの約7カ月間は業務がなくなるため、別の仕事を行っており、その人材確保が必要となる。

 開催可否を判断する期限が10月中旬に設定されている理由について、アウディのマティア・ビノット代表はこう明かす。

「先週の月曜日(9月14日)のF1委員会で話し合った通り、10月中旬がそのような決定を下すための最終期限となっている。主な理由は、運営面とロジスティクスにある」

 10月中旬というのは、シンガポールGPが終了したタイミングだ。その時点でアメリカGPとメキシコシティGP用の機材は別の船便ですでに出発しており、マレーシアとシンガポールへ機材を運搬した船が次に向かうのはカタールだと考えられる。それがカタールへ向かうのか、それともキャンセルしてヨーロッパへ帰還させるのかを決めるタイミングが10月中旬だと考えられる。

 仮にイモラで開催される場合、時期は11月下旬か12月上旬になる。気候的には問題ないのだろうか。イタリア人のビノットはこう語る。

「イモラに関しては、冬にレースをするのならスノータイヤが必要だということを言う人がいるが、実際にはその時期のイモラの平均気温は、レースが行われる時期のラスベガスよりも高い。だから、技術的な面での懸念はそれほど大きくないだろう」

 なお、9月26日のアメリカのメディアの報道によれば、アメリカのトランプ大統領は、イランが示したホルムズ海峡開放を含む新たな提案を拒否しただけでなく、11月の中間選挙が終わった後にイラン空爆を再開する考えを示しているという。

 開催可否を判断する10月中旬までは、あと2週間余り。シーズンを締めくくるのは、プランAのカタール&アブダビとなるのか? あるいはプランBのイモラとなるのか? ドメニカリの判断を世界が注目している。

[オートスポーツweb 2026年09月29日]

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