三浦大知、マイケル・ジャクソンの歌唱を“しらスタ”と分析「マイケル=歌が上手いと言われることが少ないけど…」

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2026年09月30日 06:20  TOKYO FM +

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三浦大知、マイケル・ジャクソンの歌唱を“しらスタ”と分析「マイケル=歌が上手いと言われることが少ないけど…」
チャンネル登録者数200万人を超えるカリスマボイストレーナー「しらスタ」と、シンガーソングライターのYOSUKEがお届けするTOKYO FMのラジオ番組「シアーミュージック presents しらスタのボイトレディオ」(毎週火曜21:00〜21:30)。

今回の放送は、3週連続ゲストの最終週として三浦大知さんが登場!「なぜ人はビブラートに惹かれるのか?」という素朴な疑問から、プロのボイストレーナー視点で明かされる発声メカニズム、大知さんのルーツである沖縄での微笑ましいカラオケ秘話、そしてお互いが敬愛してやまないマイケル・ジャクソンのボーカル分析まで、ディープでマニアックな音楽トークをたっぷりとお届けしました。


(左上から時計回りに)しらスタ、YOSUKE、三浦大知さん



◆「なぜこんなにビブラートが好きなの?」三浦大知の疑問にプロが回答

YOSUKE:さあ、今日も大知さんと歌やボーカルにまつわるお話、いろいろしていきたいんですけども。大知さんがおしらさんと話してみたいこととかって、なんかあったりしますか?

三浦:僕、あんまりテクニカルなタイプではないんですけど、しらスタさんってずっといろんな歌と向き合って解説したり、ボイストレーナーとしてもテクニックを含めていろいろやられていると思うんです。ビブラートって、一番代表的な歌のテクニックとしてあるじゃないですか。

しらスタ:おお、はい!

三浦:なんでこんなにビブラートって、みんな好きなのかなと思って(笑)。

しらスタ・YOSUKE:(笑)。

三浦:僕もビブラート大好きで。ただ、自分はそんなに得意ではないんですけど、でもビブラートって、聴くとやっぱり心を掴まれるし、歌がより豊かに聴こえる、すごく代表的なテクニックだとは思っているんですよ。でも、「ビブラートって何でこんなにいいんだろう?」と思って(笑)。

しらスタ:ビブラートがかけられる状態の発声って、ある程度バランスが取れているという見方があって。だから、ビブラートをかけるボイトレとか、かけながら歌うボイトレとかがあるんです。「あー♪」みたいな。

三浦:へえー!

しらスタ:この音移動の時に、みんな途中で止まっちゃうんですよ。音が移動できなかったりして。なので、ビブラートがかけられていると、「まあ80点ぐらいの発声はできているよね」みたいなことがあったりするので。

三浦:「安定して出せてる」、みたいな。なるほど。

しらスタ:かけるかかけないかは好みや表現ですが、かけられること自体が発声にとって1個リンクしているものがあるのかなと。

YOSUKE:へえー!

三浦:そうか。じゃあビブラートが掛かっているということは、声が良いバランスで、響きとしても良いバランスになっている状態が多いから、聴いている僕らもグッと来るというか。

しらスタ:っていう風に思うのと、結構意外と個性ありません? ビブラートって。

三浦:あ、ありますね! 結構幅だったり、速度だったり、違いますよね。

しらスタ:そうなんですよ。意外と一緒かと思いきや個性もあって、そういうのも皆さんがビブラートに注目したがる理由なのかなと。でも、それこそ先週、先々週と大知さんにいろいろ教えていただいて、やっぱり気持ちを込めた結果、かかるビブラートっていうのも存在しますよね。

三浦:自分の場合はそうなんですよね。あんまり得意なほうではなく、すごく自分でコントロールできるタイプではないので。ただ、短い音符のビブラートはすごく好きなんですよね。言葉と言葉の間、いわゆるダンスミュージックとかでもいっぱい入っていたりしますけど、そこのビブラートがグッと来たときの高揚感がすごくあるなと思うので音移動のときに。
しらスタさんから見たときに、ビブラートというものがどういうものなのか聞いてみたかったので、聞けて良かったです。

しらスタ:良かったです! この話で2時間ぐらい行けますね(笑)。

三浦:そうですね(笑)。

YOSUKE:ここで1曲お送りしたいんですけれども、大知さん何をかけましょう?

三浦:そうですね。せっかくだから、以前、おしらさんに解説していただいた「飛行船」という楽曲はいかがでしょうか?

しらスタ:ぜひ! 大知さんの「THE FIRST TAKE」でのパフォーマンスを観てリアクションさせていただきました!


――ここで、三浦大知「飛行船」をオンエア

YOSUKE:聴き入ってしまいました。カッコよすぎますけども、おしらさん、いかがですか?

しらスタ:さっきビブラートの話をさせていただいたじゃないですか。テンポに合っているときが、めちゃめちゃあって。「タカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ」になっているときがあって(笑)。

三浦:本当ですか(笑)? きっとそれに合わせてというか、無意識的に……。

しらスタ:うわーっ!と思って、すごい!!

三浦:……っていう感じかもしれないですね。

◆「お前はうちなんちゅだ!」ルーツ・沖縄のプライドをかけたカラオケでの一幕

YOSUKE:ここからは大知さんいろんな音楽の話、聞いていきたいんですけれども、大知さん、カラオケって行かれたりしますか?

三浦:カラオケは……ほぼ行かないんですけど、本当にたまにという感じですね。家族で行ったりするときもたまにありますし。昔はちょこちょこ行っていましたけどね。

YOSUKE:一応ゲストの方に来ていただいたら必ずお聞きするんですけども、カラオケでの十八番ソングって何になられるんですか?

三浦:沖縄出身なので、「涙そうそう」とか「島人ぬ宝」とか、そのあたりは歌いたくなりますね。僕は9歳、10歳くらいまで沖縄にいて、親の仕事の都合で転勤があって、関東のほうに結構早めに出てきていたんです。なので方言がないんですよ。沖縄弁みたいなものが自分に残っていなくて。だから沖縄の人に「沖縄弁も喋れないし、お前は沖縄の人じゃないんじゃないか」みたいに言われることがあって(笑)。

YOSUKE:なるほど(笑)。

三浦:「“うちなんちゅ”(※沖縄県出身の人や沖縄生まれの地元の人)じゃないんじゃないか」みたいに言われて(笑)。で、いつもカラオケで、わざとそういう“くだり”みたいなのがあって(笑)。「いや、そんなことないです!」って言って、「ちょっと聴いてください」って言って、「涙そうそう」とかを歌って、「お前はうちなんちゅだ!」って言われて抱き合うみたいな(笑)。

しらスタ:いい話を聞いた(笑)! そうやって大知さん煽ると……

YOSUKE:歌ってくれる(笑)。

三浦:「本当に沖縄の心あるのか?」みたいに言われて、「いや〜、ちょっと一曲歌わせてください」っていう流れがある(笑)。

◆ボーカルとしてのマイケル・ジャクソンを紐解く

しらスタ:先日、この番組「ボイトレディオ」でもマイケル特集をしたばかりで、その回もかなり盛り上がったんですよ! で、このおしら、マイケル・ジャクソンが大好きでございまして! もう本当にたくさん勉強させていただきました。

三浦:いいですね。マイケルをボーカリストとして紐解くことって、なかなかないというか。やっぱりどうしてもダンスとかパフォーマンスとか、そっちの切り口で語られることが多いと思うので。

YOSUKE:「ミュージックビデオが〜」とか。大知さんの中でマイケル・ジャクソンのボーカルに対しては、どんな印象を持たれていますか?

三浦:やはりリズム感じゃないですか? もうとにかく歌声と、体の中に流れているリズムとが一体化しているというか。体の中に流れているリズムが全て歌に乗っている。あの音符のコントロールの仕方、グルーヴの乗せ方はやっぱりとんでもないですよね。

しらスタ:何がどうなってあそこに辿り着いているのか、謎すぎませんか(笑)?

三浦:そうですね(笑)。まあでも、だから本当に自分の体の中に流れているんでしょうね。独自の試みみたいなものが。作曲とかも全部口でやってみて、ドラムをヒューマンビートボックスっぽくやって作曲したりしていたみたいな話もあったりするので。やっぱり自分の中にそのグルーヴが全部あるんでしょうね。

YOSUKE:大知さんの中で、「これは影響受けているな」みたいな部分ってありますか?

三浦:影響受けているのは……歌声もそうですし、いろんなパフォーマンスも含めてなんですけど、最初に「Black or White」を聴いたのが印象に残っていて。


このミュージックビデオで、国を超えて人種関係なくパフォーマンスしていくマイケルが、いろんな国のダンスを踊るんですよ。で、いろんな振り付けを踊るんですけど、どれをやってもマイケルなんですよね(笑)。マイケルはどこにいてもマイケルなんですよ。

それがすごく子ども心にカッコよく映って、「唯一無二ってこういうことなんだ!」「オリジナルってこういうことなのかも?」と思って。で、「自分もそういう唯一無二な人になりたい!」「オリジナルな人になりたい!」と思って、「マイケルの真似をしてはいけない」というのをすごく強く思ったんですよ。真似をするとオリジナルじゃないじゃないですか。

YOSUKE:なるほど!

しらスタ:私の中で、大知さんは“水属性”なんですよ。マイケルは雷とかの(属性)なんですよ。リズムへの捉え方というか乗り方というか。大知さんは流水のような感じで、マイケルは風や雷属性みたいな。

三浦:バシン! バシン! バシン!って。

しらスタ:そうなんですよ! だから大知さんのほうがもうちょっと弦楽器っぽい瞬間があったりとか。マイケルってずっと「チャッチャッチャッチャッ」ってこうじゃないですか。バラードだってこうじゃないですか。

三浦:そうですね。

しらスタ:だから、大知さんがマイケル・ジャクソンに影響を受けたという話って、いろんなところで語っていらっしゃると思うんですけど、「リズムは全然違くない?」っていうのはずっと思っていました(笑)。

三浦:そこをキャッチしていただいていたという(笑)。

YOSUKE:水属性と雷属性!

三浦:いや、そうなんですよ。だから弱点ですよ(笑)。(雷に)負けちゃいます(笑)。でも、そうですね。だから同じことはしないように、っていうのは思ったり。それくらい影響を受けたからこそ、自分の山をしっかり登らなきゃっていうのはあったと思います。

しらスタ:ぜひそんな大知さんとマイケルの曲を何か1曲語りたいなと思うんですけど、何がよろしいでしょうか?

三浦:そうですね。やっぱりリズムのところをすごく感じるので、「Working Day and Night」という楽曲がありまして。『Off the Wall』というアルバムに入っている曲なんですけど、これが大好きなので。

――ここで、Michael Jackson「Working Day and Night」をオンエア


しらスタ:これ「アッ、アッ、アッ、アッ、アー」がもう、すごくないですか(笑)?

三浦:そうですね(笑)。これも歌に入ったらすぐわかると思うんですけど、なんて言うんですかね、歌っているというよりかは叩いているというか(笑)。全部が本当にビートなんですよね。「You got me workin' day and night」みたいな、「トゥルル、ティティティティン」って。

しらスタ:今の三浦大知さんは雷になっています(笑)。

三浦:そうですね(笑)。音と音の間のビートの取り方とかが、すごく分かりやすく出ているかなと。

しらスタ:これなんか意外とビートが平らじゃないですか。イーブンなサカサカサカサカなんですけど、マイケルの歌は結構跳ねているというか。「ダッ、ダッ、ダッ、ダッ」って、ビートの平らさや硬さに対してマイケルがジャンプしている感じ。

三浦:そうですね、跳ね回っている感じ(笑)。“ザ・マイケル”だなという感じですね!

しらスタ:これちなみに、ライブ版でテンポが速いヤツもあって。テンポが速くなるとバックが跳ね始めるんですよ。そうするとマイケルとすごい共に戦い合って、最初の息のところが「ティティティ、ダッ、ティ、ダッ」みたいになってビートボックスで曲が始まったりして。

三浦:ピンポイントなわけですよ。でも1個も外していないというか(笑)。ピンポイントでズドンと落とすんですけど、ヒットポイントの幅が無い分、ズレるとどんどん気持ち悪くなっちゃうと思うんです。でも本当にその瞬間にズドンって落としてくる。

しらスタ:人の10倍ぐらいの箇所で音を取っているんですよね!「You got me workin' day and night」って、普通の人なら1〜2箇所のリズムで歌うところを、マイケルはその3倍くらい刻んでいる。「You」のあとに小さい「っ」が入って、「got」の間にも1個噛んで、「workin'」も2音くらいあって……

三浦:すごく伝わります(笑)! めっちゃ伝わります(笑)!!

しらスタ:打つ箇所が多いから、普通の人なら外すんですけどね(笑)。

三浦:この当時って技術的にも誤魔化しがきかないじゃないですか。「タイミングをレイドバック(※リズムに対して、あえて少しだけタイミングを遅らせて、ゆったりとした心地よい「タメ」や「余裕」を生み出す演奏・歌唱テクニック)したいからテイクをズラして……」という時代じゃなくて、テープで録って「せーの」で合わせていた時代だと思うので、その中でのこの精度はちょっととんでもないなと思いますね。

しらスタ:あとリズムの話から外れるんですけど、この方めちゃくちゃピッチ(音程)も良いですよね! アカペラ動画とか回ってきますけど、嘘かなって思うくらい(笑)。

YOSUKE:間違いない! すごいです。

三浦:「マイケル=ダンスが上手い」とは言われるけど、「マイケル=歌が上手い」と言われることが少ないので、「とんでもなく歌が上手い人なんだ」というのが伝わるといいなとマイケルファンとしていつも思っています。

しらスタ:とんでもなく歌上手いです!

三浦:体内に流れているものが、ダンスと歌の両方に作用している感じがしますよね。

しらスタ:体の中にリズムが流れているとして、それを音楽に「ダッ」とか「ドゥルドゥトゥトゥ」って入れちゃおうと思う発想の自由度ですよね。例えば、「Billie Jean」の前に「チュッ、ピッ」って入れちゃうとか(笑)。

三浦:(爆笑)

しらスタ:「今の『チュッ』は何(笑)!?」って普通なら怒られそうですけど(笑)。

三浦:でも出ちゃうんでしょうね(笑)。溢れ出ちゃっている(笑)。

<番組概要>
番組名:シアーミュージック presents しらスタのボイトレディオ
パーソナリティ:しらスタ、YOSUKE
放送日時:毎週火曜 21:00〜21:30
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/f/voitradio/message
番組公式X:@voitradio_tfm
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