2026年F1オーストリアGP フレデリック・バスール(フェラーリF1チーム代表) フェラーリは、autosport webを含む一部メディアを対象に急きょ開催した異例のカンファレンスコールで、チーム代表フレデリック・バスールと彼のリーダーシップチームに対する信頼を改めて表明した。
フェラーリ社のチーフコミュニケーションオフィサーを務めるマリア・コンティが中心となって実施したこの会見は、直前になって設定されたものだった。会見を開いた理由についてコンティは、「ここ数日、スクーデリア・フェラーリをめぐり、特にそのリーダーシップに関して、憶測がますます高まっている」ためだと説明した。
「フェラーリの立場は明確であり、何も変わっていません。フェラーリはすでに決断を下しており、フレッド・バスールと彼のチームを全面的に信頼しています。そして、その姿勢は変わりません」とコンティは述べた。
■うわさを巻き起こしたホーナーの発言
元レッドブルF1チーム代表クリスチャン・ホーナーは、初の著書の発売を前に、『The Times』紙に対して、フェラーリは「夢」であると、あからさまなアピールにも思える発言をした。ホーナーは、「私がオーナーシップへの参加を認められないことを受け入れるチームがあるとしたら、それはフェラーリだけだ」とも語った。
これをきっかけに、ホーナーがフェラーリに加入する可能性について取り沙汰されている。バスール代表は、アゼルバイジャンGPで、こうした報道が過熱することは、チームにとって良くない影響を与えていると述べていた。
記者会見においてコンティは、最初はホーナーの名前には触れずに、次のように語った。
「フェラーリは、常に並外れた関心を集めています。そして、多くのプロフェッショナルがフェラーリの一員になりたいと考えるのは、ごく自然なことです。それは、フェラーリが体現する強さの表れなのです」
「私たちは、憶測を助長することも、社外から出ている推測についてコメントすることも、避けたいと強く考えています」
その後コンティは、このコメントは『The Times』紙が報じたホーナーに関する話だけを指しているわけではないと説明した。
「『The Times』によるホーナー氏についての記事だけの話ではなく、一般的に、フレッドについてとても多くの憶測が出ています。繰り返しになりますが、私たちはフレッド・バスールと彼のチームを信頼しており、その信頼は変わりません。私たちの立場は明確です。それは今回に限った話ではなく、過去にもすでに確認してきたとおりです」
■異例の会見に踏み切った理由
異例の措置に踏み切った理由についてコンティは、ホーナーのインタビューをきっかけに憶測が広がり、レース後の日曜と月曜にかけてその勢いが増していったため、マレーシアでのバーレーンGPでレースに集中する環境を整えるため、フェラーリとしてバスールへの信頼を改めて表明することにしたと説明した。
「今の私たちの焦点は自分たちの仕事にあります。もちろん、将来に目を向けたいと考えています。それこそが常にフェラーリの精神であり、創業者の精神でもあるのです。でも、来週末のマレーシア(でのバーレーンGP)で、フェラーリがこうしたゴシップや憶測だけに注目されるような状況は避けたいと思っています。私たちはレースとパフォーマンスに集中したいのです。そのため、マレーシアを前に、皆さん全員に直接お話しするため、この電話会見を開催することにしました」
「昨日から今日にかけての報道を見たり、状況をモニターしたりしていると、通常なら沈静化しているはずなのに、そうなっていないことが分かります。皆さんだけではない。イタリアメディアも、いまだにフレッドをめぐってさまざまな記事を作り続けているのです。それは有益ではないため、今回このような対応を取ることにしました」
■フェラーリ会長とCEOの意向でもあると強調
フェラーリ会長ジョン・エルカンとCEOベネデット・ビーニャは、最近バスールを支持する発言をしていないが、今回の会見での内容は彼らの考えと一致していると、コンティは強調した。
「私はここで公式に申し上げます。ベネデットとジョンは同席していませんが、私はトップマネジメントと足並みをそろえています。フェラーリはすでに選択を下しました。フレッド・バスールと彼のチームへの信頼は揺らいでいません。何も変わっておらず、これからも変わりません」
最後にコンティは、記者たちが今後のイベントでトップマネジメントに直接質問することを歓迎するとし、こう締めくくった。
「今後のイベントで彼らに会う機会があれば、ぜひ質問してください。彼らも同じことを繰り返すはずです」
[オートスポーツweb 2026年09月30日]