
日本エイサーの「PM141Wbmiuux」は、1920×1200ピクセル表示に対応した14型のモバイルディスプレイだ。実測で500g台という軽量ボディーを特徴としつつ、実売約1万4千円という手頃な価格を実現した1台だ。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。
●多彩な設置方法に対応 実測500g台の軽さは魅力
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは14型で、解像度は1920×1200ピクセル(アスペクト比16:10)、非光沢のIPS液晶を採用している。タッチ操作には対応しない。
視野角は水平/垂直共に170度、最大輝度は250ニト、コントラスト比は800:1、応答速度はGTG時で7msとなっている。全体的にはごく普通のスペックで、突出した特徴はない。
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ボディーは背面にワイヤー状の折りたたみ式スタンドが一体化した構造で、持ち歩く場合は背面にそのまま折りたためばよい。ただし、スタンド基部の側面にはポートやボタン類が配置されている関係で、ケーブルを挿したままではスタンドを折りたためない。
なお、このスタンドは下方向だけでなく、上方向に折りたたむことも可能だ。
背面には75mmピッチのネジ穴に加えて、三脚などに取り付け可能な1/4型ネジ穴も用意されており、アームなどへの取り付けに対応する。ネジ穴を備えるモバイルディスプレイはままあるが、2つの規格に対応する製品は珍しい。
接続方式は、HDMIとUSB Type-Cをサポートする。HDMIポートはこの手の製品では珍しいフルサイズだ。イヤフォンジャックに加えてスピーカーを内蔵するなど、音声出力系は充実している。
重量は公称値で約600g、実測だと552gと、スタンド込みの14型としてはかなり軽量だ。持ち歩いて使うことが多いユーザーにとっては魅力的な仕様だろう。なお、キャリングケース類は付属しないので、持ち歩く場合は自身で調達する必要がある。
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付属品はUSB Type-Cケーブル1本のみで、充電アダプターはもちろん、HDMIケーブルも省かれている。HDMIポートは前述のようにフルサイズなのでケーブルの調達は比較的容易だが、なかなか割り切った仕様といえる。
●画面の色合いはやや調整が必要 基本的に横置きで使いたい
では実際に使ってみよう。接続方式はHDMIもしくはUSB Type-Cで、USB Type-Cは2ポートあるが、機能に違いはないのでどちらに接続しても問題ない。
画面の色合いはかなり青みがかっており、若干の調整が必要だ。またUSB Type-Cケーブル1本で接続した場合の明るさは80%に制限されているのだが、100%に引き上げても斜め方向からはやや暗く見える。正対して使うなら問題はないが、周囲から多人数でのぞき込むような用途が主なら別の製品を探した方がよいだろう。
なお、縦置きについては不可能ではないが、あまり使い勝手はよくない。というのも、本製品背面のスタンドは縦置きだと角度調節の機能がないため90度直立した状態にしかならず、手前にパタンと倒れやすい上に、ボタンが底面に隠れて操作が難しくなるなどの問題があるからだ。
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さらにケーブルは真上に突き出し、付属のケーブルは外皮が固く取り回しがよくないため、うっかり引っ掛けて倒してしまいやすいのもネックだ。どうしても縦向きで使いたければ、標準スタンドを使わずに、背面のネジ穴やサードパーティー製のタブレットスタンドを利用して設置し、なおかつ柔らかめのケーブルに交換するとよいだろう。
この他、本製品はパワーパススルーにも対応している。本製品に最大出力100WのUSB Power Delivery(PD)充電器を接続したところ、ノートPCからは45Wの電源に接続していると認識された。ややパワーのロスが大きいので、試しに5A対応の別のケーブルに交換してみたが、結果は同じだった。実用上の問題があるわけではないが、ロスの大きさはやや気になるところだ。
OSDメニューについても見ていこう。OSDメニュー操作用のボタンは本体背面、段差のある側面右側にレイアウトされている。奥まった位置にあるため、正面からだとやや押しづらいが、許容範囲内といったところだろう。
メインメニュー以下のUIは一般的な階層構造を採用しており、直感的にも分かりやすい。ただし、メインメニューを経由せずに呼び出せるショートカットは、デフォルトではモード変更および輝度調整とやや癖がある。また、メニュー内の決定ボタンと戻るボタンのアイコンがよく似ており、取り違えやすいのも気になるところだ。
●価格ありきの製品だが軽さと3年保証は大きな魅力
以上ざっと使ってみたが、本製品はほぼ同じボディーデザインのOLEDモデル「ProDesigner PE140Wsmiuux」と同時に発表されており、それゆえ位置付けとしてはエントリークラスの製品ということになる。実際に使っても、1万円台前半で販売するという目的が先にあり、それに合わせて機能や付属品を調整していった印象が強い。
とはいえ、仕様については及第点レベルで致命的に欠けている点があるわけではない。また軽さに関しては14型としては優秀で、本製品の価値を高めている。持ち運んで使う機会が多いユーザーにとっては、縦置きで使うことを考えなければ、よい選択肢といえるだろう。
さらに1万円台の格安モデルでありながら、保証期間が3年(パネルとバックライトユニットは1年)と長いのも評価できる。低予算で長く安心して使える製品を探しているユーザーにとって、候補に加えたい1台だ。
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