糖尿病薬マンジャロで食欲が落ちた30代記者が、“あえて”二郎系で2000円爆食。豚8枚をたいらげたワケ

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2026年09月30日 16:10  日刊SPA!

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ミニ豚ダブルと各種トッピング。これで〆て1
「うーん、全然痩せないし、ヘモグロビンも改善しないですね」
病院で糖尿病科の医師に嘆かれた。マンジャロを打ち始めて3カ月くらい経ったが、一向に体型は変わらない。

初めはキャバ嬢などが打つ「入門編」の2.5mgから始めたが、特にこれといった効果が感じられなかったため、スタンダードの5.0mgに変更。多少は食欲が落ちた気もするが、以前の狂った食欲と比べると、そんな大したものではない。

むしろ、一時期メトグルコを飲んで、いっさい食べ物を受け付けなくなり、3キロくらい痩せた反動がここにきて現れ、マンジャロを打っているのに5キロ太った。

原因はわかっている。寝る前に一気にご飯だの麺類だの炭水化物をかき込み、睡眠導入剤をノンアルコールビールとノンアルコールのレモンサワーで流し込めば、血糖値の上昇と薬の影響でバタンキューである。

◆糖尿病薬に睡眠導入剤、ノンアルをぶち込み暮らす

変に節制して「晩酌は冷奴」なんてした日には、睡眠リズムが狂い、デエビゴを飲んでいるのに朝まで目が冴えてしまう。

とはいえ、そんなことを医師には言えないため、今度はマンジャロを7.5mgに変更してもらった。最初に打っていた2.5mgの3倍だ。きっと、痩せているキャバ嬢がこれを打ったら大変なことになるだろう。

さすがに7.5mgともなると、かなり食欲は落ちた。1日一食なのは変わらないが、夕ご飯にご飯、鯖缶、味噌汁、冷奴をゆっくり食べれば、それでもう何もいらない。ノンアルコール飲料を飲むための肴すら食べる気になれない。

そのため、どんどん寝る時間が遅くなり、朝方まで起きてしまう。いざ寝ると、薬の影響でぐっすり寝てしまうので、起きたら昼過ぎだ。このせいで、昼からの大事な取材に2件も寝坊した。

飲み会でも全然箸が進まず、チビチビとウーロン茶を飲みながら、周りの話を聞くに徹する。マンジャロの影響なのか、ずっと吐き気が止まらず、元気もあまりない。

◆年齢の中央値が50.2歳の日本では、若者だから

一度、おじいさん編集者たちに囲まれて「若いんだから、たくさん食べなさい」と言われ、一人で2人前くらいの量を食べたことがあったが、翌日はゲップが止まらなかった。

こうなると、1日に食べる一食が大事だ。今日は何を作ろう。明日の取材先にはどんなレストランがあるのだろうか。不健康には変わりないが、その一食にすべてがかかっていた。

そして、その大事な一食も大盛りは食べられない。1人前で満腹なのだ。そうなると、量ではなく質で選ぶようになる。

そんなとき、ふと思った。今なら、不健康の代名詞である「二郎系」を、ちょうどいい塩梅で食べられるのではないか?

◆二郎系はちょうどいい量ではないと思うが…

二郎系といえば、大量の豚骨や背ガラを長時間煮込み、旨味と脂を絞り出した濃厚でパンチのある豚骨醤油味のスープに、ゴワゴワとした極太の平打ち麺。そして厚切りの柔らかいチャーシューと、山盛りの茹でモヤシとキャベツ、さらに病的なまでの背脂とニンニクが特徴のラーメンだ。

実は二郎系にはいろいろなトッピングがあるのだが、結局、食べに行くときは「ラーメンを腹いっぱい食べたい!」という気持ちしかない。だから、ただただ自分が食べられる限界の量を注文し、腹を丸めて帰るものだ。

しかし、今の筆者は量より質。二郎系に行っても、冷静にトッピングを楽しめるはずだ。

ということで今回は、二郎インスパイア系のラーメン店「ラーメン豚山」で2000円分食べよう。

そもそも、この連載は当初、「2000円も使えばかなり豪勢に食べられるのでは?」というテーマだった。

しかし、長引く中東情勢の緊張やロシアによるウクライナ侵攻などを背景に価格高騰が止まらない。結果として、2000円以内で豪勢に食べること自体がかなり難しくなってきた。その点、豚山ならオプションも50円、100円の世界だ。

◆麺は控えて、“豚”はどどんと8枚

最近よく見かける豚山は、もちろんラーメン二郎の暖簾分けでもフランチャイズでもない。横浜家系ラーメンチェーン「町田商店」などで知られるギフトホールディングスが運営している。

店の外観こそ、まるでラーメン二郎だが、店内ではあちこちでサーキュレーターが回っており、店員たちも明るい色のツナギを着ている。床もベタベタせず、清潔感にあふれている。そのおかげか、二郎系には珍しく、子連れやカップルも多い。

今回ベースとなるラーメンは、豚8枚の「ミニぶたダブル」(1400円)。この店では最小サイズだが、麺は125g。一般的なラーメン店なら十分一人前にあたる量だ。それでも豚山では「ミニ」である。

そして、以前からここの豚はうまいと思っていた。せっかく麺の量を抑えるのであれば、チャーシューは8枚食べよう。

トッピングは、生玉子(50円)、粉チーズ(100円)、辛ニラ(100円)、肉あぶら(150円)、ぶっカリー(100円)。これで合計1900円だ。

◆これが「量より質」の食い方だ

まず、粉チーズは最も邪悪なトッピングだ。しかも、これは提供時から背脂や麺の上に振りかけられている。

辛ニラも最初からスープに入っているのだが、天地返しをするときに、あえて外しておく。そして、食べ進めながら少しずつスープに溶かし、味変に使っていく。

そして、「ぶっカリー」は麺やスープではなく、チャーシューに塗りつける。すると、どうだ。一気にタンドリー風の味になり、本当に別の店に来たのかと思うくらいの驚きがある。

「カレー粉に100円も……」と思われるかもしれない。しかし、こちらにはお中元のハムくらいの大きさのチャーシューが8枚もあるんだ。いずれ飽きる。だから必要だ。

そして、生玉子と肉あぶらはあらかじめ一緒に混ぜ、なじませておく。麺が残り少なくなってきたら、そこにすき焼きのようにつけて食べる。肉あぶらのジャンクさはありながら、生玉子のまろやかさが、止まりかけていた箸を再び動かしてくれる。

これを20分もかからずに食べ切る。こんなにも上手に二郎系を食べられた人が、これまでいただろうか?

こうして、お腹いっぱいになって家へ帰り、その夜、丸々と膨らんだ腹に週に一度のマンジャロを注射するのであった。

【今回の摂取カロリー:1500kcal】

<TEXT/千駄木雄大>

―[「チェーン飯」を2000円で爆食い]―

【千駄木雄大】
編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。出版社に勤務する傍ら、「ARBAN」や「ギター・マガジン」(リットーミュージック)などで執筆活動中。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)がある

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  • 薬の前に生活改善教育強制入院で胃袋縮めてからじゃなきゃどうにもならんだろ、こんだけ意志弱きゃ
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