イングランド代表の活動から辞退したパーマー [写真]=Getty Images プロサッカー選手協会(PFA)の最高責任者(CEO)であるマヘタ・モランゴ氏が、イングランド代表MFコール・パーマー(チェルシー)は、選手に過度な負担を強いる常軌を逸したシステムの犠牲者であると主張した。29日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
イングランド代表では9月・10月のUEFAネーションズリーグ(UNL)に向けた招集メンバーから、パーマーに加え、マーカス・ラッシュフォード、デクラン・ライス、コビー・メイヌー、ティノ・リヴラメントの5選手が活動前に離脱した。その中でも負荷管理が理由で代表活動を辞退したパーマーにはトーマス・トゥヘル監督から「あまりにも多くの機会を逃している」と苦言が呈される事態になっていた。
しかし、ロンドンで開催された国際プロサッカー選手会連盟(FIFPRO)のパフォーマンス・サミットで取材に応じたモランゴ氏は「選手にとって最大の誇りであるはずの代表招集において、5人もの選手が辞退せざるを得ない状況を目の当たりにすることは、この業界はどうなってしまっているのかと自問しなければならないことだ」と改めて過密化している試合日程を批判した。
「コール・パーマーのような選手を見てみよう。もしワールドカップに出場していれば、4年連続で夏もプレーし続けることになっていたはずだった。なぜ彼が欠場しているのだろうか? 彼が欠場しているのは、過密日程の犠牲者だからだ。これは間違いなく警鐘を鳴らすべき事態だ」
「彼らはイングランドのためにプレーすることを愛している。代表チームでのプレーを愛しているんだ。しかし残念ながら、身体には限界がある。生物学的な制約をごまかすことはできない」
また、イングランド代表だけではなく、ドイツ代表MFカイ・ハヴァーツやフランス代表FWキリアン・エンバペなども離脱を余儀なくされていることにも言及したモランゴ氏は「これこそが、私たちが望むサッカーなのだろうか?」と現在の過密日程への疑問を投げかけた。
「私たちに夢を見せてくれる人々が、本来のプレーをできないようなサッカーでいいのだろうか? 私にとっては非常に憂慮すべき事態だ。ここ数年私たちが目の当たりにしてきたのは、病んだシステムだ。結局のところ、票の獲得や権力の集中を中心に回っているがゆえに、健全とは言えない状態にあるんだ」