オリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年WRC第13戦ラリー・イタリア・サルディニア 2026年WRC世界ラリー選手権第13戦『ラリー・イタリア・サルディニア』は10月1日(木)、イタリア・サルディニア島でシェイクダウン『Monte Baranta』(3.27km)が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が2本目のアタックで2分30秒4を刻み、全体最速タイムをマークした。
2番手にはTGR-WRTの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップから0.3秒差の2分30秒7でつけた。3番手にはヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が0.4秒差の2分30秒8で入り、トップ3は0.4秒以内にひしめく接戦となっている。勝田は前戦チリを怪我で欠場したコドライバーのアーロン・ジョンストンが復帰し、今季2勝を挙げたコンビで最終戦に臨む。
以下、4番手にセバスチャン・オジエ、6番手にエルフィン・エバンス(ともにトヨタGRヤリス・ラリー1)が入った。5番手にはヒョンデ・シェル・モービスWRTのアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)がつけ、4番手から6番手は2分32秒台に収まっている。上位6台のうち4台をトヨタ勢が占める結果だ。
今大会は、11月に予定されていたラリー・サウジアラビアのWRC戦としての開催中止により、2026年シーズンの最終戦となった。現行のラリー1車両にとっても最後のラリーであり、TGR-WRTは前戦チリでマニュファクチャラーズタイトルをすでに決めている。ドライバーズ選手権では首位のエバンスをTGR-WRT2のサミ・パヤリが17ポイント差、ソルベルグが21ポイント差で追う展開で、最終戦で獲得できる最大ポイントは35だ。
舞台となるサルディニアは、比較的高速ながら道幅が狭く、木や岩が路肩のすぐそばまで迫るステージが続く。走り始めは砂に覆われた路面が非常に滑りやすい。走行を重ねて砂が掃き飛ばされると、下から岩盤や石が露出し、タイヤの摩耗に厳しい路面へと変化していく。
開催時期は例年の6月から、2020年以来となる10月に移った。気温は夏季ほど上がらない見込みだが、地中海から吹き込む風の影響で、例年とは異なる気象条件での戦いとなる可能性もある。サービスパークは今年、島北西部の古都アルゲーロに置かれている。
シェイクダウンの1本目でトップに立ったのは勝田だった。2分36秒8をマークすると、0.1秒差の2分36秒9でMスポーツ・フォードWRTのジョシュ・マッカーリーン(フォード・プーマ・ラリー1)が続く。ヌービルが2分37秒3、ソルベルグが2分37秒5と、上位4台は0.7秒以内に並ぶ接戦だった。
一方、エバンスは2分39秒2、オジエは2分39秒7と、トヨタ勢の2人は1本目を後方で終えている。TGR-WRT2のサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は2分46秒4と、大きくタイムを落とした。
続く2本目では、各車が一斉にタイムを縮めた。ソルベルグは1本目から7秒1短縮して2分30秒4をマークし、一気にトップへ浮上する。勝田が2分30秒7、ヌービルが2分30秒8で続き、上位6台はいずれも1本目から6秒以上タイムを削り取っている。
Mスポーツ・フォードWRT勢は、マルティン・セスクス(フォード・プーマ・ラリー1)が4本目まで走行を重ね、2分32秒8で7番手に入った。パヤリは1本目の2分46秒4から3本目で2分34秒7まで詰めて8番手、マッカーリーンは2分36秒9で9番手、ジョン・アームストロング(フォード・プーマ・ラリー1)は2分38秒0で10番手に続いている。ヒョンデ・シェル・モービスWRTのダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)は計測が1本のみで、2分59秒7を記録した。
もっとも、シェイクダウンはあくまで足慣らしの位置づけであり、本番のタイムには直結しない。ドライバーズ選手権首位のエバンスは、本戦で出走順1番手のロードオープナーを担う。路面の砂を掃き清める役回りを、どこまでカバーできるかが最終戦の焦点のひとつだ。
競技初日のデイ1は、この日の夕方にイッティリ・ラリークロス・サーキットで行われるSS1『Ittiri Arena Show』(2.21km)が、日本時間23時5分にスタート。翌2日(金)のデイ2は、日本時間15時1分のSS2『Tula – Erula 1』を皮切りに、計6本のスペシャルステージが予定されている。ドライバーズ選手権は首位エバンス、17ポイント差の2位パヤリ、21ポイント差の3位ソルベルグと、トヨタ勢3人による初戴冠をかけた戦いが続く。
[オートスポーツweb 2026年10月02日]