ハジャー「僕は本当に本当に幸運だ」他では得難い、4度の世界王者フェルスタッペンからの学びを明かす

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2026年10月02日 07:00  AUTOSPORT web

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2026年F1第15戦アゼルバイジャンGP表彰式 3位アイザック・ハジャー&2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
 オラクル・レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーにとって、ガレージ内でわずか数mの距離に、F1において最も手強いドライバーのひとりであるマックス・フェルスタッペンが存在していることは紛れもない事実だ。ハジャーはフェルスタッペンに圧倒されるのではなく、この状況を極めて貴重な学びの機会として捉えている。

 22歳にしてすでにF1での2シーズン目を迎えているハジャーは、将来を嘱望されるルーキーからフェルスタッペンのチームメイトへと、驚くべき速さでステップアップを果たした。この昇格は、オランダGPで初めて表彰台を獲得したことなどを含む、2025年シーズンの活躍を受けてのことだった。さらに今年も第6戦モナコGPと第15戦アゼルバイジャンGPで表彰台に上がり、レッドブルの長期的な計画における自身の立場を確固たるものにした。

 直近の表彰台獲得は、とりわけ印象的なものだった。左手の怪我により3戦を欠場した後、ハジャーはアゼルバイジャンGPで復帰するとすぐに卓越したパフォーマンスを披露し、レッドブルが2027年に向けてフェルスタッペンのチームメイトとして彼を起用することを確実にする後押しとなった。

 4度のチャンピオンであるフェルスタッペンとガレージを共有するというプレッシャーは、ハジャーを萎縮させかねないものかもしれないが、ハジャーはそうは考えておらず、他では得がたいベンチマークとなる人物から多くを学べる絶好の機会と捉えているのだ。


■「コース上でのフェルスタッペンはまさに予想通り」

 今週配信されたポッドキャスト番組『Beyond the Grid』に出演したハジャーは、自身が事実上、F1という世界における最高峰の環境に身を置くことになったと認めた。

「僕は、F1で到達しうるレベルの『最高のなかの最高』とも言える存在と、ガレージで隣り合わせにいる。僕のキャリアにおいてこれほど早い段階で、この年齢でそれを経験できるなんて、僕は本当に本当に幸運な人間だ」

「彼は本当に親切な人だし、僕たちは本当にうまくやっている。一緒に仕事ができるのは素晴らしいことだ。協力して改善するために、彼は本当にたくさんのものを僕に与えてくれるし、それはおそらく他の誰からも得ることはできない。だから感謝している。その点だけでも本当にありがたいし、素晴らしいことだ」

 ハジャーはレッドブルに加入した時点で、フェルスタッペンという存在が何を意味するのかを明確に理解していた。しかしフェルスタッペンとともに戦うなかで、フェルスタッペンを打ち負かすことがなぜそれほど難しいのか、その理由をより深く理解するようになった。

「コース上でのマックス・フェルスタッペンについては、まさに予想通りだったと言えるだろう。彼がどれほど優れているかはわかっていたし、まさにその通りだった。僕がコース上でそうしたいと考えているようなことを、彼はやっている。でも目指していることと実際にできることの間には、常に違いがある。時には(その間に)わずかな差が生じることもあるけれど、彼には安定感があるし、調子を大きく崩すような場面はほとんどない。まったくミスがないと言えるだろう。常に適切なタイミングで、適切な場所にいる。自分で運を作り出しているみたいだ」

「でも僕はこの挑戦を楽しんでいる。彼がベンチマークを築いて、僕はそれに並び、越えなければならないとわかった状態でセッションに臨むのが好きなんだ。とてもエキサイティングだよ。これまでのキャリアで経験してきたこととはすべてが違う」


■「常にフラットでいる」ことで手強いドライバーに

 ハジャーの見解は、華々しいラップタイムや爆発的な速さといった点にとどまらない。最も注目しているのは、ライバルに付け入る隙を与えるような大きなミスをすることなく、繰り返し非常に高いレベルで走行するフェルスタッペンの能力だ。

「たとえば、あるサーキットに15のコーナーがあるとする。ひとつかふたつ、あるいは3つから5つくらいのコーナーは自分もうまく攻略できるかもしれない。でも彼は、その区間で自分と互角に走り、他のコーナーでも同じレベルを維持するんだ」

「そうして1周全体を見ると、ラップタイムに差が生まれる。データを見て『自分には再現できない』とは言わないけれど、彼がそれをどれだけ高い頻度でやっているか、ということだ。それが最終的に大きな差を生む。ピークがあるわけではなく、常にフラットでいるような感じだ。それこそが、彼をこれほど手強いドライバーにしている要因だ」

 このことは、ハジャーがチームメイトから学べる最も有益な教訓かもしれない。重要なのは、再現できないフェルスタッペンの秘密を見つけ出すことではなく、高いレベルのパフォーマンスを絶えず再現する術を学ぶことにある。ハジャーは徐々にそこへ近づいていると感じているが、常にトップ争いをするドライバーになるための最後のステップとして、週末全体を台無しにしかねない些細な妥協を排除する必要があることも理解している。

「これまでのところ、自分はうまくやれていると思う。でも、まだ何かが足りない。もう少し調整する必要がある。あるときは、僕たちが妥協したレーススタート。またあるときは、燃料を積んだマシンが少し早めにタイヤを消耗させてしまうことがある第1スティント。予選でふたつグリッドを上げるための0.5秒を逃すことで、残念ながら日曜日(の展開)は変わってしまう。マックスのように、そうした細かな要素をすべて噛み合わせることができれば、優勝争いに加われるはずだ」

 2027年のレッドブルでの将来がすでに確約されている今、ハジャーは極めて貴重なもの、つまり時間を手にしている。ハジャーはフェルスタッペンを相手に自らの実力を測り続け、彼から学んだことを吸収し、得た教訓を徐々に自らの武器へと変えていく機会を得ているのだ。22歳という若いドライバーにとって、F1における最強のベンチマークとも言えるフェルスタッペンからそのプロセスを学べる環境にあることは、実に幸運なことだと言えるだろう。

[オートスポーツweb 2026年10月02日]

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