長崎大病院の泉川公一教授(同病院提供) インフルエンザが過去2番目の早さで流行入りする中、7月に最大震度7の地震に見舞われた熊本県でも感染が広がりつつある。発生から2カ月が過ぎた現在、1300人以上が避難生活を余儀なくされており、専門家は「早めのワクチン接種が重要だ」と強調する。
8月17〜23日の1週間に全国の定点医療機関から報告された患者数が、流行入りの目安となる1医療機関当たり1人を上回り、調査が始まった1999年以降で2番目に早かった(1年を通して流行した2023年は除く)。9月21〜27日は7.17人で、沖縄県では警報レベル(30人)を、埼玉など4県でも注意報レベル(10人)を上回った。
熊本県も8月31日〜9月6日に流行入りし、同21〜27日は3.86人だった。県内では今月2日現在、八代市など8市町で約1360人が避難所に身を寄せる。感染症対策に詳しい長崎大病院の泉川公一教授は「避難所は人が密になりやすく、人との接触が増えるほど感染症が拡大しやすくなる」と警鐘を鳴らす。
手洗いや換気などの基本的な感染症対策に加えて、(1)具合が悪くなった人は早めに申し出る(2)せきや鼻水が出る時はマスクをする―といった拡大させないための行動が重要だと指摘した。
インフルエンザ対策では予防接種も重要だが、「ワクチンはすぐに効果が出るわけではないので、早めに打つことが大事だ」と話した。
熊本県は9月30日から避難所で予防接種の希望調査を開始。生後6カ月以上の避難者に接種券を交付し、地域の医療機関で今月13日以降、無料で接種を受けられるようにしている。