オリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年WRC第13戦ラリー・イタリア・サルディニア 10月4日(日)、イタリアで開催された2026年WRC世界ラリー選手権の第13戦『ラリー・イタリア・サルディニア』の最終日としてスペシャルステージ(SS)14から17が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。総合2位にはセバスチャン・オジエ、総合3位にはTGR-WRT2のサミ・パヤリ(ともにトヨタGRヤリス・ラリー1)が入り、総合5位でフィニッシュしたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がドライバーズ選手権で初のチャンピオンに輝いた。
一方、日本の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6位で完走した。戦いを終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●マルティン・セスクス(#22 フォード・プーマ・ラリー1)/総合18位
「シーズン2年半が終わったよ。世界ラリーのエリートの一員になれたのは、本当に素晴らしい経験だった。すごく高い山もあったし、低い谷もあったけど、振り返ってみれば、将来にとって良い経験だったと思う」
「僕たちはこのスポーツですでにいろいろなことを試してきたから、来年と将来に何が待っているか楽しみにしているよ。これまで一緒にいてくれたすべての人に感謝したいし、この先どうなるか見てみよう」
●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/総合22位
「こんなシーズンの終わり方があるなんてね。ファンの目線でパワーステージを見ていたけど、エルフィンとスコッティがあんなふうにチャンピオンを決めるのは、本当に信じられない光景だったよ」
「でも、それがこのスポーツなんだよね。僕たちのラリーはかなり順調に進んでいたんだけど、土曜日の夜に残念ながら木にぶつけてしまった。チームは時間もあまりないなか、一晩でエンジンを交換するという素晴らしい仕事をしてくれたよ」
「ジェットコースターのような1年だったから、2年間ラリー1に乗れたことを本当に感謝しているんだ。将来がどうなるかはこれから見ていくけど、たくさんの素晴らしい友人と思い出ができたよ」
●ジョン・アームストロング(#95 フォード・プーマ・ラリー1)/総合7位
「これでラリー・サルディニアは終わったよ。ここに来るのは初めてで何を期待していいのか分からなかったけど、レッキでどれくらいの速さで走ればいいのかを理解するのがとても難しかったし、実際に来てみると道もすごく荒れていた」
「僕たちの戦略は、トラブルを避けてラリーを走り切ることだった。だからその目標は達成できたね」
「ラリー1カーでの最後のイベントに参加できたのは、本当にクールなことだったよ。シーズン全体を通しては、良いこともあったけど、悪いことのほうが多かった。僕たちのポテンシャルには満足していいと思うし、今年得た経験を来年また向上するために活かせるといいね」
「全体的に悪くなかったと思う。今年僕たちが成し遂げたことを達成するために、献身的に努力してくれたチームとすべてのスポンサーに感謝したい」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合15位
「今週末は本当にがっかりしているけど、最後にパワーステージで勝ってシーズンを終えられたのは嬉しいよ。厳しい1年だったから、チームには心から感謝したいんだ。みんな素晴らしい仕事をしてくれた」
「僕たちは13シーズン一緒にやってきて、たくさんの浮き沈みを経験してきた。ここ2年は厳しかったけど、チームはずっと献身的で、モチベーションを保ち続けてくれたんだ。今年、チームのために1勝を持ち帰ることができて嬉しいよ。それも、あと少しで2勝になるところだった」
「最後に、エルフィンにおめでとうと言いたい。彼は何度もあと一歩のところまで迫っていたから、タイトルにふさわしいよ。オリバーも今週末は本当によくやったし、もう少しで報われるところだった。彼にもよくやったと言いたいね」
●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合4位
「エルフィンのチャンピオン獲得におめでとうと言いたいね。そしてオリバーは残念だったけど、彼の時代はきっと来るよ。僕自身は望んでいた初優勝には届かなかったけど、昨年のサウジアラビアはずっと忘れないと思う」
「厳しいシーズンだったけど、いくつか良い表彰台を獲得できた。ヒョンデi20 Nラリー1で走って頂点を争えたこの2年間は素晴らしいものだったよ。僕たちには、とくにグラベルでペースがあったし、今シーズンはいろいろな問題があったにもかかわらず、トヨタ勢とそれほど差がない状態でシーズンを終えることができた」
「チームには本当に感謝している。僕たちの戦いぶりをとても誇りに思うよ」
■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合5位
「波乱に満ちた最終日を乗り越えて、ついにチャンピオンシップを勝ち取ったんだという実感が、まだあまり湧いてこないよ。最終日は接戦になることは分かっていたから、できる限りのことをしたけど、最初のステージは路面のクリーニングがかなり大変だった」
「2本目のステージで多少タイムを挽回できたけど、3本目のステージのスタート直後はいたる所に岩が転がっていて、何とか走り抜けようとしたんだけど、すぐにパンクしてしまったんだ」
「そして、パワーステージでは全てを出し切る必要があったのに、乱雑な走りになってしまって、十分な速さを発揮できなかったと確信していたよ。オリバーも終盤のあの瞬間までは、僕よりも速いペースで走っていたんだ。彼とエリオットのことは気の毒に思う。二人ともこの週末、信じられないほど素晴らしい走りを見せていたからね」
「でも、僕たちのこの勝利はあのステージだけで勝ち取ったものじゃない。1年を通しての努力の結晶であり、誇りに思えるチャンピオンシップだったよ。これまで何度も、あと一歩というところまでいっていたから、少しほっとしたね」
「長年にわたり僕を支えてくれた大勢の皆さん、とくにスコットとチームには心から感謝しているよ」
●セバスチャン・オジエ(#1 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「今日目にしたような劇的なフィニッシュ以上の脚本は、なかなか書けないと思うよ。ラリーの世界では、最後まで何が起こるかわからないということを、誰もが知っているよね」
「エルフィン、スコット、おめでとう。彼らは長年にわたって懸命に努力してきたし、彼ら以上にこのタイトルにふさわしいクルーはいないよ」
「オリバーとエリオットは、あと一歩のところまで迫っていたから、今は辛いと思う。でも、今シーズンの彼らのスピードは僕たち全員を驚かせたし、彼らが世界チャンピオンになるのは時間の問題だと確信しているんだ」
「今シーズン、そして過去5年間このクルマと一緒に過ごせたことを、チームの皆さんに感謝したい。皆さんと一緒に仕事ができて、つねに速くて信頼性の高いクルマを頼りにできたのは、本当に素晴らしいことだったよ」
●オリバー・ソルベルグ(#99 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝
「まず初めに、エルフィンとスコットにおめでとうと言いたいね。彼らは間違いなくこのタイトルにふさわしいと思うし、シーズンを通して非常に安定した走りをしていたよ。ジェットコースターのようなシーズンを送った自分にもチャンスがあったなんて、信じられない気持ちなんだ」
「週末が進むにつれて自信がどんどん湧いてきたけど、あと一歩のところまで迫っただけに、やっぱり悔しいね」
「パワーステージでエルフィンに勝つためには全力を尽くさなきゃいけないと分かっていたけど、それだけでは足りないかもしれないと思って、さらにプッシュしようとしたんだ。でも、最後に小さなミスを犯してしまって、クルマを立て直すことができずにコースアウトしてしまったよ」
「このチームでの最初のシーズンで、これだけの成果を上げられたことを誇りに思う。最後まで頑張って、全力を尽くしたから、この後も挑戦する機会が何度かあることを願っているよ」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合6位
「チームの皆さんのおかげで、この厳しいラリーを走り切ることができました。心から感謝します。金曜日のパンクによって非常に厳しいスタートとなりましたが、最終的には6位でフィニッシュすることができ、チーム全員の多大な努力によって大きな成功を収めてきたこのクルマでの、最後のラリーを楽しむことができました」
「今シーズンは2勝を挙げ、好調なスタートを切ることができました。チャンピオンシップ争いを最後まで続けられなかったとはいえ、チームメイト同士が最後のコーナーまで激しいバトルを繰り広げる姿を見ることができたのは、素晴らしいことでした」
「エルフィンとスコット、そしてオリバーとエリオット、サミとマルコにも心からおめでとうと言いたいです。彼ら全員が素晴らしい戦いを見せてくれたので、これからも彼らと戦い続けられることを願っています」
■TGR-WRT2
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合3位
「本当に劇的なシーズンの締めくくりになったね。自分自身は今回ベストなラリーを戦えなかったけど、エルフィンとスコットはタイトル獲得にふさわしかったし、本当に嬉しく思っているよ」
「このレベルでの2年目を迎えた今シーズン、9回の表彰台獲得と3回の優勝という結果にはとても満足しているんだ。モンテカルロでの非常に厳しいスタートの後、ほぼすべてのラリーでステージ優勝して、タイトル争いでも徐々に差を縮め、最終的にはわずか6ポイント差まで迫ることができたよ」
「僕たちはまだ若いから、将来再びタイトル獲得を目指せるチャンスがあることを願っている。このクルマでの最後のステージでは、全力を尽くしたよ。チーム全員と、僕たちを支えてくれたすべての人に心から感謝している」
[オートスポーツweb 2026年10月05日]