「夏の2位より今回の3位の方が嬉しい! これを本当にやりたかった」と星野一樹監督。オサリバンが有意義な表彰台

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2026年10月11日 07:20  AUTOSPORT web

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ザック・オサリバン(TEAM IMPUL) 2026スーパーフォーミュラ第9戦・第10戦富士
 10月10日、富士スピードウェイで行なわれた全日本スーパーフォーミュラ選手権の第9戦決勝。イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が前戦のリベンジを果たす優勝を飾ったのが一番のハイライトだったが、その後方では、何度もオーバーテイクを決める勢いのある走りを見せ、今季2度目の表彰台を獲得したザック・オサリバン(TEAM IMPUL)も、このレースで印象に残ったドライバーのひとりだった。

 6番グリッドからスタートしたオサリバンは、前半スティントのうちに表彰台圏内に進出。22周目のピットストップで岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)の逆転は許したが、フレッシュタイヤの良さを活かしすぐに抜き返して表彰台圏内へ。最後はトラブルでペースが落ちた太田格之進(DOCOMO TEAM DNADELION RACING)に迫ったが、逆転は叶わず3位となった。

 それでも、ここ数年苦しい時間を過ごしたTEAM IMPULにとっては、自信を深める1戦になったことは間違いなさそう。暫定表彰式を終えて、自チームのピットへ戻る星野一樹監督は、こちらと目が合うと小さくガッツポーズを披露。「何年も苦しかったなかで、ポール・トゥ・ウイン目指して(7月の)第6戦を戦ったんだけど、そこで2位になった時より、今回の3位の方が嬉しい!」と、開口一番に語った。

 今季オサリバンが加入したTEAM IMPULは、序盤戦からポイントを獲得する走りをみせていたが、それがひとつの形となったのが、7月に富士スピードウェイで行なわれた第6戦。セミウエットコンディションとなった予選でポールポジションを獲得すると、決勝でも力強い走りをみせて2位表彰台を手にしたが、星野監督としては満足し切れていない部分もあったという。

「(第6戦は)やっぱりウエットという不確定要素がある中だったし、(今回は)ドライで、自分たちがやれることを、しっかりと全部出して獲った3位だから……もしかしたら勝てたかもしれないぐらい速かったです。やっぱり彼はフォーミュラEに呼ばれるわけだなって思いますよね。 こういうドライバーが本当に世界に羽ばたいていくんだろうなと。それはTEAM IMPULからしても誇らしい」と星野監督。

 もちろんクルマのパフォーマンス面で夏から秋にかけて進化していたことが、今回の3位につながっていた可能性は充分にある。特に、今回はスタートポジションから自力で順位を上げてゴールしたというのが、7月の第6戦で2位になった時とは異なるポイントだった。

 これについてオサリバンは、「実は、今回ターボを2つ積んでいたんだ(笑)」と、冗談を交えながら、こう分析した。

「具体的な理由はよく分からないけど、トップスピードはそれなりにあるなと感じていた。あとは夏場と比べると、セットアップの違いもあるのかなと思う。夏場はダウンフォースで苦戦していたチームもたくさんいたと思うけど、そこで学んだ部分があったと思う。それは僕たちも同じだ。そこからクルマのセットアップに対して影響したのではないかなと思う。ストレートスピードに関しては、まだ足りないところがあるけど、OTS(オーバーテイクシステム)もうまく使ってオーバーテイクできたと思う」

 一方星野監督は、7月の第6戦からの進化について“これまでの積み重ねの成果”だということを強調した。

「何かが急に見つかったわけじゃないから。 本当に苦しいなかで、徐々に徐々に積み上げてきたことが形になれば(良いパフォーマンスを)出せる状況だったんですけど、いつも『何かが足りない、何かが足りない』っていうのをずっとこう埋めてきて……それが形になった。本当にちょっとずつ蓄積してきただけなんです」

「それだけやっぱり(スーパーフォーミュラは)本当に難しいカテゴリーだし、いきなり何か1個見つけてバーンって(上位に)来たわけじゃないから。 村田さん(卓児エンジニア)をはじめとしてチームのみんなが、ちょっとずつダメなところを潰していって、ここまでたどり着いたってことが本当に嬉しいし、本当に僕もそこが誇らしいです」

「だから2位の時より今回の3位の方が絶対に速かったし、僕らとしては常に後退せずに前進しているっていうことが、もう素晴らしい。これを本当にやりたかったんです」

 もちろん、今回こうして内容面でも納得のいく走りができた背景には、第6戦での2位という結果も必要不可欠な要素だったと星野監督は続ける。

「(第6戦の2位は)ものすごい自信になりました。 『絶対いける』と、どこかで自信がありつつも、やっぱり結果を出してない不安がずっと付きまとってきてたので……『今シーズンはいける』と最初から思っていたなかで、ああやって形になったことが自信にまた繋がって、また今回の3位にもまた繋がってると思います。だから急に何かを見つけたわけではなく、本当にちょっとずつ、ちょっとずつ積み上げてきただけなんです」

 11日も同じ富士スピードウェイで第10戦が行なわれるが、この勢いで優勝への期待もかかるオサリバンとTEAM IMPUL。日曜日のレースに向けて星野監督は「本人も言っていましたけど、もう1列前からスタートしていたら優勝できたかもしれないんですね。そこは、明日に向けてまだまだ課題なところなので、一歩ずつ頑張りたいですし、その中で足元をすくわれないように、ミスのないようにやっていけば、明日も表情台に立てると思います」と意気込みを語っていた。

[オートスポーツweb 2026年10月11日]

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