千利休役への思いを語った吉岡秀隆 (C)ORICON NewS inc. 俳優の吉岡秀隆が13日、東京国立博物館 平成館で行われた開創700年記念 特別展『大徳寺 本朝無双之禅苑』取材会に出席。NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で演じている千利休役への思いを語った。
【写真】木像と並び穏やかな笑みを浮かべる吉岡秀隆 大徳寺は京都・紫野の地に七堂伽藍を構え、開山・宗峰妙超(大燈国師)の厳格な禅風を今に伝える、洛北随一の巨刹。織田信長や豊臣秀吉ら戦国武将から厚い信仰を集め、千利休をはじめとする茶人とも縁が深い。
吉岡は千利休について「いろいろ自分なりには勉強したつもりではいるんですけれど」と前置きし、「本当に風のような人というか、とても平和主義だし、自然を愛し、人を愛した人なんじゃないかなと思います」と人物像を分析。「どこかつかみどころがないというか、風のような人だったんじゃないかな。会ってみたいなっていう気がします」と語った。
歴史上の人物を演じる難しさを問われると、「史実の部分と、新しい今の人に見てもらうというところでの伝わり方は、それぞれがあっていいと思う」と持論を展開。「今みたいな何とも言えない不安定な時代だからこそ、特に若い人たちが、その時代に興味を持つし、想像力を働かせるような、もっと知りたい、もっと知りたいと思うような作品になればいいなと思っています」と願いを込め、「そういう意味では、自由に演じるということが一番、千利休に近くなるんじゃないかな」と役への向き合い方を明かした。
また、劇中で千利休が口にする「わし、茶は好きやないねん」という意外なせりふについても言及。最初に台本を読んだ際は「好きじゃないんだなって最初は思いました」と率直に振り返った。
しかし、何度も台本を読み返し、実際に共演者と芝居を重ねる中で解釈が変わったという。「あの時、秀長がとても心が落ち込んでいる時だったからこそ、逆にそう言って彼の心を解きほぐそうとしたのではないのかな」と、千利休なりの気遣いが込められた言葉だったのではないかと考察。「そういう気持ちも含めながら演じていたような気がします」と語っていた。
展覧会は、あす14日〜12月6日に開催される。