ジャニーズとEXILE、2大男性グループ帝国の共通点と違いとは?

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2013年10月27日 15:31  リアルサウンド

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EXILEはそのビジネスモデルの類似性から、一部で「黒いジャニーズ」と呼ばれている。

 ジャニーズとEXILE。今や音楽界における男性グループの二大勢力となった両者が、さらなる“勢力拡大”を図っている。ジャニーズはSMAP、嵐に次ぐ若手ユニットの育成に力を注ぐ中で、2020年をメドに40人規模のアイドルグループ「2020(トゥエンティトゥエンティ)」を結成する意向を示し、大人数による「ジャニーズのEXILE化」として話題を呼んだ。


 一方、「黒いジャニーズ」との異名を取るEXILEも負けていない。EXILE本体だけでなく、J SOUL BROTHERS、GENERATIONSなどの若手を売り出す一方、2014年には『EXILE PERFECT YEAR2014』と称して、全国200万人規模のツアーを行う。2013年のツアーが110万人規模であったことから、いきなり倍増を狙う野心ぶりだ。


 両グループの取材を長年行ってきた音楽記者は、両者の関係を次のように語る。


「EXILEはかなり初期からジャニーズの方法論に学び、独自に発展させてきた経緯があります。特にコンサートがそうで、大掛かりな舞台装置やスペクタクル性のある演出は、まさにジャニーズ直系といえます。さらにはピラミッド式の階層構造を作って若手を引き上げる手法にも、ジャニーズの影響を見て取ることができますね」


 かねてから日本の芸能界では「ジャニーズ以外の男性アイドルグループは成功しない」と言われてきたが、EXILEの場合は「アイドルではなくダンスパフォーマー」という立ち位置をアピールして“大人の事情”もクリアした上で、ジャニーズの方法論をしっかりと学んだというのだ。もっとも、ここ数年はEXILE独自のビジネスモデルが回り始めている、と前出の記者は指摘する。


「ジャニーズがあくまでもピラミッド構造の上位に位置する人気グループの育成に力を注ぎ、そこで収益も稼ぐのに対し、EXILEは“トライブ”と称する組織全体で利益を上げるシステムを作ろうとしています。たとえば『EXPG』というダンススクールを全国各地に開き、中学ダンス必修化の後押しもあって、在籍人数がすごく伸びている。卒業生が女性グループE-girlsに加入するなどプロのパフォーマー育成組織の面もありますが、地域ごとに発表会を行ったりして、徐々に“ヤマハ音楽教室”のような存在になりつつあります」


 ジャニーズが男性若手グループに特化しているのに対し、EXILEが近年女性グループの育成に力を入れているのは、ダンススクールの潜在顧客が主に女性であることとも関係がありそうだ。全国に張り巡らされた教室ネットワークと上部組織――茶道や華道の家元制度を連想させるシステムだが、EXILEグループの総帥HIROが“家元”の座に着くのも時間の問題といえそうだ。(松下博夫)



このニュースに関するつぶやき

  • チンピラ顔だということだろ。質問が 下らなすぎるな!!
    • イイネ!18
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