『AKB48選抜総選挙 2014』に向けて、メンバーのアピールコメントが公開された。昨年1位となったHKT48の指原莉乃は「私は王道のアイドルではありません」と真摯に1年間を振り返り、AKB48グループへの熱い思いを語った。その指原莉乃を破って1位を目指すことを明言したのはAKB48の渡辺麻友、NMB48の山本彩そして1位という言葉は使わないが「天下布武」を宣言したのがSKE48の松井玲奈だ。世間の反応では“指原2連覇”の雰囲気が漂う中、打倒指原を掲げるメンバーがいることは頼もしい。
『AKB48 37thシングル選抜総選挙』の特設サイトで、「第6回 AKB48選抜総選挙 アピールコメント」の公開が伝えられた。YouTube動画でも視聴可能となっている。
今回の総選挙で上位争いに絡んできそうなメンバーのコメントを視聴したところ、昨年1位だったHKT48の指原莉乃の言葉には重みがあった。緊張しているわけでも、アイドルらしい笑顔を見せるわけでもなく自然体で「私が1位になった時、たくさんの人に『これでAKBは終わったな』と言われた」と昨年の夏を振り返り、「その反応は正しいと思う」と淡々と語る。指原莉乃の人気というよりも「もう一度頑張ってみろ」とファンがチャンスをくれたと考え、1年間HKT48と九州で一番のアイドルを目指して頑張ったと主張。「指原莉乃でしたー」とあいさつを終えて、小声で「頑張るぞ、1位になるぞー」と宣言している。
その
指原莉乃があるテレビ番組で今回の総選挙で1位に渡辺麻友、3位に山本彩を挙げている。渡辺麻友といえば、昨年の総選挙で大島優子が1位争いの相手にイメージしたものの、指原が予想に反して大躍進となり1位の座を奪われた経緯がある。彼女が今回、1位を狙わないわけがない。
渡辺麻友はアピールコメントも可愛い衣装と笑顔、明るい声による王道アイドルらしいものだった。そのアイドルオーラを出しながら彼女は、「今年こそは、1位をとりたいと思っております!」とハッキリ宣言した。「私が1位になって、AKB48魂を皆さんにお見せしたい」と気合の入り方は昨年以上だ。
昨年のアピールでは唐揚げにレモンを搾って見せたNMB48(AKB48兼任)の山本彩は今回、シャドーボクシングをしながら登場。「去年は14位だったわけですが、今年は、どうせやるなら1位を狙え!という気持ちでいます」「奇跡を起こしたい、そんな気持ちです、レッツ奇跡!」と繰り返すと、体力づくりのために生卵を飲みロッキーになりきった。
SKE48(乃木坂46兼任)の松井玲奈は改めて自己紹介から始めた。アニメや新幹線が大好きというマニアックな趣味を明かした後で、「去年の総選挙では7位でした。今年は『天下布武』を目指したい」「“武”はファンの皆さんだと思っているので、一緒に天下をとりたいです」と宣言した。
また、AKB48(NMB48兼任)の柏木由紀は“1位”とは表現していないが、「今年は、総選挙で今までに見たことがない景色が見れたらいいな」とアピールしている。彼女も、昨年は4位なので1位を狙える位置にいる。
一方で、昨年6位だったSKE48(AKB48兼任)の松井珠理奈はアピールコメントでは表明していないが、イベントでは「じゃんけん大会と選抜総選挙で両方1位になったメンバーはいないので、それが実現したらいいな」と1位について言及した。
昨年の結果を振り返ると、指原莉乃は15万票以上を獲得して1位になっている。2位の大島優子が約13万6500票、3位の渡辺麻友は約10万1200票だった。松井玲奈は約7万3000票、山本彩は約5万1700票となっており、指原莉乃の得票数がいかに多いかが分かる。
さらに、この1年を振り返るとAKB48グループ全体で一番メディアに出ているのが指原莉乃とあって、「今年も指原が1位で2連覇しそうだ」と予想する声も聞かれる状況だ。
ただ、このままでは指原莉乃の一人勝ちが定着してしまい、“AKB48選抜総選挙”の存続に関わる可能性も否定できない。あるいは指原の殿堂入りという流れになると、彼女の卒業時期に影響しかねない。
今回のAKB48総選挙アピールコメントで1位を宣言したメンバーはもちろん、他にも1位を狙うメンバーがいるだろう。指原莉乃の独走を阻止する者が出てくることを期待する。
※画像はYouTubeのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)