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1962年に初代ジャニーズが結成されてから半世紀余りの歴史を持ち、これまでフォーリーブス、たのきんトリオ、少年隊、光GENJI、SMAP、TOKIO、KinKi Kids、そして嵐など、数々の超人気アイドルグループを輩出してきたジャニーズ事務所。
(参考:Sexy Zone佐藤、キスマイ北山、A.B.C-Z河合……MC力の高い若手ジャニーズたち)
今なお、CDをリリースすれば軒並みヒットチャートを席巻し、圧倒的なブランド力を保ち続けているジャニーズ事務所には、その歴史の中で培われてきた文化があり、それは現在活躍する若手グループにも脈々と受け継がれている。
ジャニーズJr.での活動を経てデビューするという教育システムや、そこで培われる人間関係を大切にするのも、ジャニーズの文化のひとつといえるだろう。
実際、現在活躍する若手の間でも、先輩と後輩といった縦の繋がり、同期や友人といった横の繋がりは、グループの垣根を越えて大切にされているという。ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターのジャニ子氏に、その交友関係を聞いた。
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「たとえばABC-Zの戸塚祥太さんとHey!Say!JUMPの薮宏太さんは、ジュニア時代からの大親友で、プライベートでもよく遊び、たがいに仕事の相談もしている仲であることがファンの間でも有名です。Sexy Zoneの菊池風磨さんとHey! Say! JUMPの有岡大貴さんも交流が深く、たがいの誕生日を祝い合うなどしているそうです。また、Sexy Zoneの佐藤勝利さんは先輩からかわいがられる性格のようで、中山優馬さんの自宅に招かれたり、ABC-Zの戸塚さんから洋服をプレゼントされたりしていると聞きます。KAT-TUNの亀梨和也さんは、ABC-Zの河合郁人さん、Kis-My-Ft2の横尾渉さんと飲み仲間で『オレももうオッサンだよ』みたいな、プライベートならではのトークを繰り広げているそうです。彼らの仲はJr.時代に育まれるケースも多く、当時、家に帰る方向が一緒だったとか、オーディションの後に振り付けを教えてもらったといったことがきっかけとなるようです」
また、こうした交友関係こそがジャニーズという組織の強みになっていると、ジャニ子氏は指摘する。
「同世代で違うグループのメンバーと交流することによって、彼らはグループ内では言えないような悩みを共有することができます。ABC-Zの塚田僚一さんとKis-My-Ft2の宮田俊哉さんの仲が良いのは、彼らがグループ内で似たようなポジションであり、彼らにしかわからないピンポイントの感情を共有できるからかもしれません。直面する課題に対し、同じグループ内だと意見が対立することもあるでしょうが、別のグループのメンバーであれば客観的なアドバイスをくれるということもあるでしょう。また、ジャニーズにはグループが煮詰まった際に、その相談を受ける先輩というのが必ずいます。ジャニーズグループの多くがくすぶっている時期を乗り越えられるのは、そういう先輩たちが的確なアドバイスをくれるからではないでしょうか。実際、SMAPの中居正広さんやタッキー&翼の滝沢秀明さんのように、後進の育成に力を入れるメンバーもいます。このようにして成功体験を受け継いでいることが、ジャニーズの強みのひとつであることは間違いないかと思います」
ジャニーズが今なお芸能界のトップを走り続けられるのは、組織内で培われた人間関係が相互に良い影響を与え合っているから、という面も大きそうだ。(松下博夫)
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