精子の質・精子ドナーの年齢は不妊結果に影響なし

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2014年08月05日 11:10  妊活・卵活ニュース

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精子の質・精子ドナーの年齢と不妊治療結果 イギリス・ニューカースル不妊治療センターが実施した研究より、精子提供による不妊治療(体外受精)において、精子の質や精子ドナーの年齢は治療結果に影響を与えないと判明した。

ミナクシ・チョードリー氏(Meenakshi Choudhary)は、治療結果を左右する要素は精子ドナーの年齢でなく、精子提供を受ける男性の年齢であると述べている。精子提供による体外受精では、精子バンクより質の良い精子を選択して体外受精を行うため、精子ドナーの年齢と治療成功率の関係性はないという。

女性の年齢と不妊治療結果 研究結果は、1991年から2012年の間、イギリスにて実施された調査分析により裏付けされている。

精子提供による39000以上の不妊治療サイクルに関して調査分析を行ったところ、カップル間での体外受精、精子提供による体外受精ともに女性の年齢によって相違が生じた。

精子提供による体外受精の出生率に関しては、18歳から34歳までの女性が約29%、37歳以上の女性は14%であった。一方、精子ドナーの年齢は出生率に対して影響を与えなかったという。

今週、ドイツ・ミュンヘンで開催された年次会議「European Society of Human Reproduction and Embryology」にて、チョードリー氏は男性が45歳までの場合、治療結果に相違は生じなかったと報告した。

男性の年齢と精子 精子の質は30歳から35歳、精子運動率は25歳までにピークを迎え、ともに55歳以降は低下する。なお、55歳以降の精子運動率は54%減少するという。

また、他の研究では男性が40歳までの場合、体外受精における相違は生じないと報告している。40歳以降、精子の質は低下し、体外受精の成功率も下がる。

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