"事務所がアイドルを訴訟""ファンに損害賠償請求"...メチャハイ騒動に対するアイドル業界の反応

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2014年08月21日 08:10  おたぽる

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おたぽる

青山☆聖ハチャメチャハイスクール公式サイトより。

 アイドルグループ・青山☆聖ハチャメチャハイスクール(以下、メチャハイ)に起こった騒動が注目を集めている。今月17日に行われたメチャハイのライブで、同グループのプロデューサーは、3月に体調不良を理由に脱退した元メンバーの結城美帆と美浦聖奈の本当の脱退理由が、特定のファンとのつながっていたためだったと説明。プロデューサーは、その場でファンの実名までも明かしたという。加えて、その後更新されたメチャハイの公式サイトにて、所属事務所のMoving Factoryは、上記2名のメンバーに対して訴訟の申し立てを行っていると発表。メンバーがファンと繋がっていたことについて、事務所は「重大な契約違反行為」として訴訟の構えを見せている。アイドルと蜜月となったファンの実名公開に加え、事務所がアイドルを訴訟するという前代未聞のこの騒動を、アイドル業界関係者はどう見ているのか? その意見を聞いてみよう。



 まず、気になるのはアイドルと事務所の契約関係だ。「ファンと関係を持つこと」が契約に反するということだが、アイドル業界においてこうした契約は一般的なのか? アイドル系の事務所に所属していた元アイドルに聞くと......



「私の場合は、契約書では"恋愛禁止"について触れられていませんでした。彼氏ができた場合は、マネージャーに報告しておけば大丈夫でしたしね。もちろん事務所によっては恋愛を禁じているところもあります。けど今回のメチャハイのように、ファンと繋がったことで事務所に訴訟されたという話は聞いたことがないです」(元アイドル)



 一方、事務所側としてはどうだろうか? 某アイドル事務所関係者・Aは「ウチでは、アイドルがファンやスタッフと私的に連絡を取り合うことは禁じています。しかし、規則を破ったからといってメンバーを訴訟したりするということは、考えにくいですね」と語る。



 また、別のアイドル系事務所関係者も「今回のメチャハイの件は、ちょっとやりすぎだな、と思います。そもそも恋愛が原因でグループを脱退した子は、アイドルへの復帰が難しい。今回の件は、そんな状況にさらに追い討ちをかけている感じがします」と、Moving Factoryの措置の厳しさを指摘していた。



 アイドルや事務所スタッフといったアイドル業界関係者から見ても、"やりすぎ"に見えるMoving Factoryの対応。しかし、同日17日夜にはさらに驚くべきことが起こった。なんと、元メンバーの美浦聖奈と繋がっていたと思われるファンが、Moving Factory から823万2400円の損害賠償を請求されていることや恐喝まがいの行為を受けていることを、自身のブログで明かしたのだ。このブログの真偽については不明だが、前出の事務所関係者・A氏は目を丸くする。



「確かに、メンバーと繋がってしまったファンに対してはライブやイベントを出禁にするといった処置をします。ただ、損害賠償請求をするなんてことは普通しませんよ」(前出・アイドル事務所関係者・A氏)



 先月末、アイドルグループ・Nゼロが、アイドルがファンやスタッフと私的に連絡を取り合った場合、双方に損害賠償請求をすると発表するなど、Moving Factoryと同様のスタンスを打ち出す事務所も一部にあるものの、事務所がファンを訴訟するとは業界関係者もにわかには信じられないようだ。仮にこの内容は事実だとすると、なぜ事務所側はここまで厳しい対応をするのだろうか? A氏はこのように推測する。



「おそらく、事務所がこのような厳しい対応をするのは、ほかのメンバーへの見せしめだと思いますね。在籍するほかのメンバーに対して、『ウチは厳しいところなんだよ』って知らしめるためなのではないでしょうか」(同)




 AKB48のように"恋愛禁止"となっているアイドルグループも多く、アイドルの恋愛やファンと繋がることを阻止したい事務所側の考えもあるのだろう。しかし、業界関係者の話を聞くに、アイドルやファンに対して訴訟にまで発展するとなると、さすがに厳し過ぎるのではないだろうか――。



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  • 事務所のサイトを見たら従業員10人の小さい会社。自分だけの論理で騒ぎ立てるワンマン社長がいるみたいな対応だなぁって個人的には感じます。
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