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「ママがいないとダメ!」「ママじゃなくちゃイヤだ!」
どこに行くにもついて回り、ぴったりくっついて離れず、ママの姿が見えないとこの世の終わりのように泣き叫ぶ……。
こんな子供の姿に心当たりありませんか?
ママ、ママと慕ってくれるのはうれしい反面、度をすぎる甘えん坊はこの先の将来が不安になってきますよね。男の子のほうが相対的に甘えん坊の傾向は強く、将来マザコンにならないか心配をしているママも多いとか。
子供は元来、甘えん坊なものですが、それが加速しすぎると、いつまでも自立できず、まさに“マザコン化”してしまうことにもなりかねません。
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そのために今のうちに手を打っておきましょう。
今日は、コミュニケーションライターの黄本恵子が、甘えん坊をこれ以上加速させないしつけ術についてお話ししたいと思います。
■1:「ひとりでやれたこと、できたこと」をほめちぎる
個人差はありますが、一歳を過ぎて歩けるようになってくると、子供は自我が芽生えはじめ、「自分でやってみたい」欲が出てきます。そんなとき、自分がやったほうが早いからと、なんでも子供に代わってやっていませんか?
確かに子供が自分でやるのを見守るのは根気のいることです。しかし、時間がないからといってママが何でもやってあげると、子供の自立心は削がれ、なんでもママ任せの子になってしまうおそれがあります。
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最初は危なっかしく感じたり、時間がかかるかもしれませんが、自分でやらせてコツを覚えさせることが自立の一歩ですそして自分で何かをやろうとして一人でできた時は、「できたね」「お兄ちゃんになったね」「すごいね」思いっきりほめてあげましょう。そうすることで、子供は自分に自信がつき、自然と甘えることがなくなっていきます。
■2:「この子は私がいないとダメだから」と言わない
子供の甘えん坊が加速してしまうのは、ママ側にも一因があると言えます。「この子は私がいないとダメだから」普段からそう思って、それを口に出していませんか?
心理学に『レッテル効果』というものがあります。人は、人から貼られた札(レッテル)通りの行動を無意識にしてしまうというものです。ママが「この子は私がいないとダメだから」そう口に出してしまうことで、子供も本当にそのように「ぼくはママがいないとダメなんだ」と思うようになります。
どうせ貼るなら、「○○くんはお兄ちゃんだから、ママがいなくても、みんなと仲良く遊べるもんね」というようなレッテルを貼って、甘えん坊を加速させないようにしていきましょう。
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■3:甘えるときはたっぷり甘えさせてあげる
冒頭でも述べたとおり、子供は元来、甘えん坊なものです。しかし、最近になって度が過ぎた甘えが増えてきた、といった場合は、なにか原因があるのかもしれません。
たとえば、弟や妹ができて我慢させることが多くなった、忙しくて以前のようにかまう時間をとっていない、叱ったり怒ったりすることが多いなど。思い当たることがないか、少し考えてみてください。もしなにか思い当たったら、たまには思い切り子供が甘えられる時間をとってみてはいかがでしょう?
「ねえ、ママ」と足下にまとわりついてきたら、「忙しいからあとで!」と言わず、腰をかがめて「なあに?」と耳を傾けてあげる。気の済むまで絵本を読んであげる。膝の上に座らせて甘えさせてあげる。
幼少期に両親によってたっぷり甘えさせられた子供は、自己肯定感(自分は生きている価値がある、必要とされているという感覚)が強く、多少困難にぶつかっても乗り越えられる心の強さや、人に対して思いやりの心を持てるとされています。「自分は愛されている」という実感を持つべきときにきっちりと持てたら、むやみに甘えを加速させることはなくなります。
いかがでしたか?
子供にとって、ほめ言葉やスキンシップは欠かせない栄養です。「甘えはやめなさい」と言って甘えたい気持ちを無理に抑えようとするのではなく、ほめて、認めて、前向きな方向にコントロールしていく、そして甘やかせるときは甘えさせてあげるという発想に転換してみましょう。
そうすることで、子供の心は健全に、そして確実に成長を遂げて気づけばともう甘えはなくなったと思うはずです。
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【著者略歴】
※ 黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。現在、1児の母。日々ヤンチャぶりが増す息子に振り回されながら、執筆業に励んでいる。
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