愛しているのに「将来子供を不幸にする」親の特徴4つ

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2014年10月06日 18:01  &Mama

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酷く経済的に困窮している訳でもなく、社会的にも精神的にも問題なく社会生活を営んでいる。それどころか、親は医者や教員だったりとどちらかというとステータスのある家庭から非行少年・少女が生まれてしまうことがあります。つい最近も生徒会長候補にもなっていた17歳の女子高生が母親と祖母を殺害するという事件が北海道で起こったばかりです。自供によると「厳しい躾から逃げ出したかった」という供述があったのだとか。



何故、そんな家庭に痛ましい事件が起こってしまうのか。 「あんな立派な家庭の子どもが何故」「あんなにいい子だったのに」――。実は、その火種は幼少期から見え隠れしているものなんです。そこで今日は、『小学校に入る前に親がやってはならない115のこと』の著者・立石美津子が“将来、非行に走らない子どもの育て方”についてお話したいと思います。



■1:“イイ子じゃないと愛されない”と子供が感じてしまう家庭


 生まれつき問題のある人なんていません。それは家庭環境、つまり親の育て方によります。好ましくない対応とはどんなものでしょうか。



“片付けする子はいい子、散らかすのは悪い子”


“好き嫌いしないのはいい子、好き嫌いする子は悪い子”


“悪い行動するあなたをママは受け入れない”



という、(親はそんなつもりはなくても子供から見て)いい子であった時だけ認め、悪い子だった時は認めない、というような家庭は心配です。親の目から見て“いい子”を演じない限り居場所がないと子供は感じてしまいます。 


自分の居場所がない家庭では、だんだんと「親に庇護されなくても大丈夫」となった時点で外に向かって突っ走ります。 


「おもちゃ買って〜!」と床に転がってママを困らせることもある、人に迷惑をかけることもある、成績が悪い時もある、大人の目から見たらダメな部分も全部ひっくるめて愛してあげましょう。



■2:体罰のある家庭


子どもは親の後姿を見て育ちます。躾の名の元に、怒りの感情を暴力で示す子育てをしても、子どもは叩かれる恐怖心で親の言いなりになっているだけで親が伝えたいことは伝わっていないのです。


「親の言うことを聞かないから」という理不尽な理由で殴られたりして育つとどうなるでしょう。


親の背丈、力を越し親に対する恐怖心を持たなくなった瞬間から立場が逆転し、親が子どもに殴られるようないわゆる家庭内暴力の状態になることは珍しくなく、さらに自分より弱い他者に対して暴力を奮うことも。


体罰は躾ではないと筆者は考えます。“やっていいこと悪いこと”は痛さでわからせるのではなく、言葉で伝えていくようにしましょう。



■3:親の期待が大きすぎる家庭


「うちは歯医者。だから子どもには歯科医になって家を継いでほしい」「私はアイドルになりたかった。でも夢は叶わなかった。娘に希望を託している」


生まれた時から自由に生きられなくて、親の所有物のようですね。「将来カフェをやってみたい、だからアルバイトしてみたい」「世界中を旅してみたい」そんな希望も「無駄な遠回りするな」と禁止され続け、欲求不満に陥ることに。


そのあげく、子供は歯科医になるほど学力もなく、アイドルになるほどのタレント性がなかった場合、親の望むような人生への見通しが立たずに「もう、俺の人生はない」と、家庭内暴力へ発展してしまうこともあります。


子どもは親とは違う人格を持った、別の人間です。子どもが自由に人生を切り開く権利があります。親の敷いたレールを強要しないようにしましょう。



■4:完璧主義な子育てで神経症になってしまう家庭


“忘れ物をしてはならない”“どんな時も嘘をついてはならない”“100点でないとダメ”……、そんな完璧を求める子育てをしていると、いつしか子どもの心にも「白か黒か曖昧は認めない」「絶対に人より優れていなくてはならない」という価値観が沁み付きます。それが出来ないことに恐怖を感じる神経症を発症することもあります。



このように貧困、虐待などの問題だけで非行問題が起こるとは限りません。見えない部分の家庭の病理こそが根深いものです。


“魔の2歳児”、何でも反発する「自分で自分で!」のイヤイヤ期。これから何度かやってくる反抗期。「育てにくいなあ」と思っているママ、実はこの小さな爆発はかえって安心なんですよ。


目の前で起こっていることを直ぐに禁止したり、手を出したり口を出すのをぐっと堪えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。


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【著者略歴】


※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』等。



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  • 価値観によって…個人差ありますよね……子育てに100%の正解があるのならば…誰も悩まないよ…
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