宝島社が毎年発行しているマンガ紹介本「このマンガがすごい!2011」でオトコ編の1位に輝いた諫山創『進撃の巨人』。そこから人気に拍車が掛かりアニメ化で爆発。今となっては累計4,000万部を超える超人気作品となりました。
巨人が人間を喰うというセンセーショナルな内容ながらこれだけの人気を博しているのは、緻密なストーリー構成とミステリー要素を持っているからでしょう。主人公のエレンは、母親を目の前で巨人に食べられてしまった過去を持ち、「駆逐してやる・・・この世から・・・一匹残らず!!」と巨人に対しての強い憎悪が彼の原動力になっています。
そんなエレンと行動を共にしているのがアルミン・アルレルトとミカサ・アッカーマン。彼等幼馴染三人はどんな時も強い絆で結ばれ、三者三様の個性を持ったキャラクターであり、話の中心で活躍する人物です。中でも一際目立つ(いろんな意味で)ヒロイン「ミカサ・アッカーマン」の魅力を紐解いてみましょう。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■訓練兵時代は断トツの成績、首席で卒業!
ミカサは12歳になったとき、エレンとアルミンと共に訓練兵に志願します。対巨人との戦闘、民間人を守るための組織への入団前訓練となるため、肉体のみならず座学もあり、非常に過酷な訓練です。ミカサは入団以降類いまれなる才能を見せ、性別を問わない成績順で常に首位をキープ。卒業時には強靭な男性訓練兵を差し置いて、断トツの成績で首席卒業となりました。彼女の原動力は「エレンを守ること」。ちなみにエレンの卒業時の成績は5位でした。
■腹筋といえばミカサ、ミカサといえば腹筋
ミカサの腹筋はバキバキです。もはや女性とは信じがたいほどに腹筋が割れています。作中でも致命傷を負いながら、全快前に腹筋をおこないエレンやアルミンを呆れさせています。それもこれもエレンを守るため強くありたいと思うが故の行動。彼女は強靭な肉体を維持し、どんなときもエレンを守るために強くあろうとしているんですね。
■意外と周囲を見ている
ミカサは口数の少ないキャラクターであり、口を開けば「エレンエレン」と言っている、エレンばかりを盲目的に見ていると思われがちです。しかし、彼女は訓練兵時代にも卒業後に入団した調査兵団でも、周囲をキチンと見ています。巨人との戦闘で仲間のピンチには真っ先に駆けつけますし、仲間を庇ったりちゃんとフォローしたりもします。
エレンが関わると、どんな時でもエレン優先にしてしまうため、常にというわけではないのが玉にキズですが、それでも彼女は出来るだけ周囲に求められる行動をしているんです。
ミカサは、過去に両親を惨殺されてからエレンの家でお世話になっていました。彼女が絶対的ピンチの時、彼女を救ったのはエレンであり、そこから彼女の中で様々な変化が訪れたことを彼女は自身で理解しています。“何があっても守りたい人”がいる彼女が幸せにも思えますし、それ故の苦労も同時に背負っていることが作中から伺えます。
彼女の出番は多いので、一度彼女に着目して作品に触れてみると新たな作品の魅力や彼女の魅力に改めて気づくのでは?と思います。これがまたとても面白いんですよ。おすすめです。
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★記者:雪柳一樹(キャラペディア公式ライター)
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会