関ジャニ∞は新アルバムでどう進化? TOKIO長瀬、ヒャダイン、リップら参加の意欲作を読む

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2014年11月09日 11:40  リアルサウンド

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 関ジャニ∞の9作目となるニューアルバム『関ジャニズム』が11月5日に発売された。


(参考:関ジャニ∞、クドカン&銀杏BOYZ・峯田の提供曲で1位に “バカ過ぎて切ない”楽曲の持つ意義とは?


 今年、デビュー10周年という節目を迎えた彼ら。自分たちらしさをより追求するために、自主レーベル『インフィニティ・レコーズ』を設立してからの初アルバムであり再出発作である同作は、これまでの集大成と呼ぶべき作品に仕上がっている。


 例えば、1曲目にジャニーズらしさ全開のアイドルソング「EJ☆コースター」が入っているのも新鮮だ。このような楽曲にあわせて全員でダンスするというのは、関ジャニ∞としてはある意味新しい。ひと味ちがうスタートを切ったあとは、豪華アーティストからの提供曲が続く。RIP SLYMEによる「FUN FUN FUN FUN FUN FUN FUN FUN」、ヒャダインこと前山田健一による「三十路少年」、TOKIO・長瀬智也による「ドヤ顔人生」、そして高橋優による「象」と、そうそうたるメンバーが名を連ねているのだ。


 同作の楽曲一つひとつを聴いてみると、すべてに提供者の個性をひしひしと感じる。その一方で、共通して聞き取れるのは、遊び心や泥臭さ、疾走感といった関ジャニ∞“らしさ”だ。一見バラバラな世界観の楽曲群でありながらも、関ジャニ∞が表現しようとするエンタテインメントを凝縮した一枚となっているのだから不思議だ。


 その一体感は、彼らがこのアルバムを作る際に、みんなで自分たち“らしさ”とは何かを考え、自分たちの手でプロデュースした証ではないだろうか。さらに、制作秘話として、先輩であるTOKIOの長瀬は、メインボーカルである渋谷すばるのレコーディングにも足を運び、「『ドヤ顔人生』を作った際、関ジャニ∞のことをちゃんと調べた」と語っていたという。また、初の楽曲提供をした高橋優に関しては、以前から安田章大と大倉忠義が高橋優好きを公言しているなど、様々な方面からこの作品に込められた愛情を感じるエピソードが明かされている。関ジャニ∞が発するエネルギーが、各アーティストの才能を刺激し、インパクトのある曲達が生まれたともいえるだろう。


 また、メンバー発信の楽曲が充実しているのも特徴の一つ。渋谷と安田が作詞・作曲をした「ゆ」は向上しつづける彼らの決意や意識の高さを垣間見えるような作品。そして、錦戸亮が“りょうちゃん”の名前で制作した「おえかき」は、エネルギッシュな楽曲が多い同作において、ひとときの急速を与えてくれる。


 さらに、グループ内ユニットも大きな目玉だ。まずは、ファンの間で“ヤンマー”と呼ばれ、かわいらしさが魅力の安田&錦戸コンビが共作した「アイスクリーム」。続いて、横山裕&大倉忠義は「アダムとイヴ」でセクシーさを存分に見せつける。さらに、渋谷すばる&丸山隆平の「道」は、感動で涙腺を刺激される楽曲といったように、聴く人の心をゆさぶるようなラインナップとなっている。その中で、異彩を放っているのが、村上信五 A.K.A KINGの『愛 Love You』だ。以前、サクラップこと櫻井翔の歌う『嵐』のラップパートをライブで披露した際には、あまりの個性的な出来栄えに松本潤が大喜びしたという。CDでありながらも面白さを追求するのが、関西出身の関ジャニ∞ならではだ。


 渋谷いわく「今までやってきたモノをより濃く。自分たちがいいなと思ったモノを全力で」やったという今作。グループとしての方向性はもちろん、個々のキャラクターも凝縮された仕上がりとなっている。ファンはもちろん、初めて関ジャニ∞のCDを手に取るという人にとっても、かなり噛みごたえのある1枚といえるだろう。(佐藤結衣)



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  • 本編にバラード系がないのが残念ですが、1曲1曲濃い〜し楽しいし、誰でも楽しめると思います!シングルもたくさん入ってます!ユニット道がPV含めて最高です!!
    • イイネ!1
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