(C)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Designc2006 CLAMP・ST 『コードギアス 反逆のルルーシュ』主人公の「ルルーシュ・ランペルージ」の妹であり、ルルーシュが戦いに挑む最大の理由である「ナナリー・ランペルージ」。盲目で歩けないというハンデを背負いながら、誰よりも気高く優しいナナリーは、兄からも周りの人たちからも愛され、最終的には世界のトップに立つほどの器の持ち主です。か弱い少女から聡明な女性へと成長するナナリーの魅力、たっぷりとご紹介いたします。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
【明日は誰?】公式twitterにて毎日3本アニメキャラクターコラムを配信中 ■周りも認める相思相愛のシスコンブラコン兄妹!
ふわふわの長い髪と細く高い声、丁寧な言葉遣い、柔らかな物腰。皇族出身ということもあり、とても女の子らしさあふれるナナリー。とにかく兄ルルーシュから溺愛されています。それはもう、ナナリーを守るためなら大帝国ブリタニアに戦争を挑むほどに(笑)。
幼い頃、兄妹ふたりで日本にやってきて、頼れる者はお互いだけだったという環境もあるでしょうが、ルルーシュの極度のシスコンは有名です。しかし、それに負けず劣らず、ナナリーのブラコンっぷりもすごいです。「お兄様がいればそれでいい」という願いを持ち、照れることなく大好きですと言えてしまう15歳。OVAの『ナナリー in ワンダーランド』では、自分の結婚相手について、「お兄様を越えてきてくれる人でなければ!」と笑顔で宣言しています。
あんなに賢くてルックス抜群、若干17歳にして世界を翻弄し頂点に立つようなお兄様を越える人が果たして存在するのかは謎ですが(笑)。とにかく相思相愛の超仲良し兄妹なのです。
■兄との対立、信頼、そして・・・
実はコードギアスのアニメに登場するキャラクターたちの中で、もっとも強い人ではないかと思っています。身体的には、目が見えず足も不自由で車椅子で生活するナナリー。しかし、芯がぶれず人への思いやりに溢れている彼女には、人間的な強さがあります。
『反逆のルルーシュR2』後半、ゼロがルルーシュだという事実を知ったナナリーは、衝撃を受けると同時に悩みます。なぜ兄がそんなことをしたのか、本当にそうする必要があったのか、他に方法はないのか。ナナリーのすごいところは、「お兄様がそんなことをするはずない!」と現実から目を背けるでもなく、お兄様のすることは全て正しいと受け入れるでもなく、あくまで自分の価値観でルルーシュの行いを否定し、その上でルルーシュの行動には理由があるはずと兄を信じ続けるという真摯な判断です。
悩んだ結果、彼女は自らの手で兄を止めることを決意します。そこで彼女が選んだ選択は、自らも兄と同じ舞台に立つことでした。同じ罪を背負おうとしたのです。もうお兄様に守られるだけの自分ではない、という意思表示でもあったのでしょう。その選択を下したナナリーを見て、ルルーシュも衝撃を受けます。そして彼は、一世一代の決意をすることになります。この作品の結末には賛否両論あるでしょうが、あのルルーシュの決断は、ナナリーの独り立ちなくしては成立しないと思います。兄と妹の信頼があってこそのゼロ・レクイエムだったのでしょう。
■優しいだけじゃない!母譲りのやんちゃな女の子
本編では優しく強い少女として描かれていますが、ドラマCDなどの番外編では、おちゃめな一面もたくさん見せてくれます。皇族時代にはユーフェミアと3人で仲が良かったようですが、当時から穏やかだったユフィとは対照的なおてんば少女でした。わがままを言ってルルーシュを困らせたり、ユフィの物を欲しいとねだったり。しかし、悪いことをしたときにきちんと謝る率直さは、今にも通じています。
生徒会メンバーとのエピソードでは、さらっと毒舌を披露していたりと、そのギャップがまた素敵。ルルーシュはどんなスポーツならスザクに勝てるのか?というテーマでのガールズトークでは、まさかのツンデレルルーシュを妄想しているナナリー。ファンにはたまりませんが、ナナリーまでもがルルーシュのツンデレに萌えを感じていたとは意外です(笑)。やはりただの箱入り娘というわけではないようですね。ナナリーさすが!
【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:おのえ(キャラペディア公式ライター)
(C)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Designc2006 CLAMP・ST