丘や岩山も飛んで移動できそう!? 偵察用の空飛ぶ乗り物「ホバーバイク」が開発中

3

2015年06月17日 20:30  FUTURUS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

「スターウォーズのスピーダーバイクみたいだ!」と喜んでいるだけではすまなかったらしい。

モーターサイクルとヘリコプターを融合させたような新しい乗り物“ホバーバイク”は、すでにいくつかのものが発表されているが、そのひとつの開発元であるイギリスのマロイ社が、メリーランドのSURVICE社と協力して、アメリカ国防総省のためにホバーバイク技術の開発を進めるというのだ。Boyd Rutherfordメリーランド州副知事が、パリ航空ショーで発表したという。

新たな偵察用の乗り物として

このホバーバイク、新たな近距離偵察用ビークルとして開発されているのだという。マロイ社は、メリーランドのアバディーン性能試験場に隣接する場所に新たにオフィスを開設し、ホバーバイクの開発事業に入る。


動画を別画面で再生する

SURVICE社は、400人以上の従業員を抱え、アメリカ国防総省のための研究をサポートする事業などを30年以上にわたって行ってきた。いっぽうのマロイ・エアロノーティックス社は、2012年に設立された企業で、ドローンやホバーバイクの技術を商業的あるいは軍事的に提供している企業だ。

HoverBike01

Rutherford副知事は

私は、SURVICEエンジニアリング社とマロイ・エアロノーティックス社とともに、航空業界の新しいフロンティアとなるホバーバイクの開発においてパートナーシップを結んだことを嬉しく思います。そしてマロイ社をメリーランドに迎えることができたことと、彼らとともに事業を育てていけることを楽しみにしています

と述べている。さらに

メリーランドにオフィスを開設できたことは、明確な事業上の判断でした。陸軍研究所や国防に関する決定機関と密接な連携をとれるということ、研究所のオープンキャンパスを通じて世界最先端の設備にアクセスできること、戦略的ビジネスパートナーであるSURVICEエンジニアリング社と共同で事業ができることは、すべてメリーランド州のメリットになり、私どもにとってもベストな選択だったと思っています

とマロイ・エアロノーティックス社のChris Malloy氏は語る。

そして、SURVICE社のJeff Foulk氏も

メリーランドの企業はアメリカ軍のために膨大な研究開発を行っています。もしまた新たな技術が開発されれば、メリーランドにとってもまた新たなチャンスが生まれるでしょう

と話している。

ひとが乗れるクワッドコプター

マロイ社が開発中のホバーバイクは、モーターサイクルのシンプルさとヘリコプターの自由さを癒合させた、“空飛ぶオートバイ”といった乗り物だ。ヘリコプターよりも安価で、頑丈で、扱いやすい。クワッドコプターのように飛ぶことができ、無人でも有人でも飛行できる。高度は低いので危険は少なく、メンテナンスの手間も少なく済むという。

HoverBike02

おそらく、ヘリコプターのような高度で飛ぶことはないのだろう。いっぽうで丘や岩、森林などは飛び越えられるのではないだろうか。航続距離がどうなるのかは気になるが、山岳地帯などではニーズがありそうだ。

信頼性の高いものがつくれれば、軍事目的だけでなく森林の管理や災害時などにも活躍しそうだ。

このニュースに関するつぶやき

  • ラジコン機でプロペラにカミカゼ特攻されただけで墮ちそうだ。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定