アーセナルは20日、アーセン・ヴェンゲル監督が今シーズン限りで退任すると発表した。
ヴェンゲル監督は1949年生まれの68歳。母国フランスのクラブで指揮を歴任した後、1995年からは名古屋グランパスエイト(現・名古屋グランパス)を率いて天皇杯を制した。そして1996年10月、アーセナルの監督に就任。以後、21年半に渡って同クラブを率いてきた。
アーセナルでは1997−98シーズン、2001−02シーズン、2003−04シーズンと3度に渡ってプレミアリーグを制覇。とりわけ2003−04シーズンは無敗でのリーグ優勝(26勝12分け)という快挙を成し遂げている。FAカップも7回制覇するなど、アーセナルに幾多ものタイトルをもたらした。
ただ昨シーズンはプレミアリーグで5位フィニッシュとなり、チャンピオンズリーグ(CL)連続出場記録が19シーズンでストップ。今シーズンはプレミアリーグ第34節終了時点で33試合を消化し、暫定6位となっている。カラバオ・カップ(フットボールリーグ・カップ)では決勝進出を果たしたものの、マンチェスター・Cに0−3と敗れて準優勝。ヨーロッパリーグ(EL)ではベスト4まで駒を進めており、今月26日と来月3日の準決勝ではアトレティコ・マドリードと対戦する。
退任にあたり、ヴェンゲル監督は以下のように声明を発表している。
「クラブと慎重に議論を重ねた結果、今シーズン限りで身を引くべきだと感じた。本当に印象的な時間をこのクラブから与えてもらい、感謝している」
「私はあらゆるコミットメントと誠実さをもって、このクラブを率いてきた。スタッフと選手、経営陣、そしてこのクラブを特別なものとしてくれるファンに感謝したい」
「常に支えてくれるファンがチームを押し上げてくれる。アーセナルを愛する全ての人々が、このクラブの価値を高めている」
なおアーセナルはヴェンゲル監督が今シーズン終了まで指揮を執ること、後任について、できるだけ早く発表することを発表している。
約22年間に渡る長期政権に終止符が打たれることとなった。プレミアリーグは残り5試合、そしてELではタイトル獲得に期待がかかる。“ヴェンゲル・アーセナル”の最終章から目が離せない。
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