【残業80時間超の世界】「ドリンク剤を飲まないと働けない」「失踪する人もいた」 過労死ラインを超えた世界

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2018年11月26日 07:11  キャリコネニュース

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時間外労働は月80時間が「過労死ライン」と呼ばれている。月20日出勤だと、1日4時間以上残業するとこのラインを超えることになる。

しかし残念ながら実際のところ残業80時間超の人も少なくはない。過労死ラインを超えるという人は、どのような仕事を行い、どのような心持ちで働いているのだろう。キャリコネ会員・キャリコネニュースSNSフォロワーから寄せられた体験談を紹介する。

建設会社で事務として働く50代女性の出社時間は、朝6時30分。残業時間は月90〜100時間になるという。みなし残業分として38時間分が固定で支給され、超過分は「賞与などで査定」と言われているが、本当に超過分が支払われているかは定かではない。

帰宅時間は20時過ぎで、家事を終えると就寝は23時30分〜24時頃。起床は朝4時半頃なため、4〜5時間しか眠れていない。彼女は「80時間が過労死ラインとか聞きますが、私はまだ死んでません」という。

「大手の会社員は組合などで守られています。また会社のイメージダウン払拭のため改善されますが、中小企業のほとんどが80時間を基準にするとブラックです。中小企業の会社員にとって80時間は普通」

対策方法としては「中小企業の経営者の意識を変えられないと過労死はなくなりません」とコメントしている。

「早く寝ても、早朝に目が覚める。元気が無くなり、周りから心配されるようになった」

製品開発を行う50代男性は、毎朝8時に出勤し、21時過ぎまで働いている。定時退社を装い隠れて残業しているという。期限までに納品しなければいけないため、トラブルが起きるほど稼働時間は増える。しかし、上司はコスト削減のため「残業しなくても終わる仕事」と、残業を認めることはない。

「やがて長時間残業に体が慣れて、1時就寝〜6時起床が普通になります。早く寝ても、早朝に目が覚めてしまう。元気が無くなり、周りから心配されるようになった」

またこの環境について「人によっては、出社しなくなったり、失踪したりすることになる」とどこか他人事のようなコメントをしている。本人は「慣れた」というが、本当は自分の心身の悲鳴を無視している可能性もある。

「休日にどこかへ行くとか何かをする気力がなくなる」

建築系の仕事に携わる40代女性は、「残業が少ない月で40時間、多い月は80時間超えるがその時は時々動悸がする事がある。ドリンク剤を飲んで出勤しないと身体がもたない」という。

「休日にどこかへ行くとか何かをする気力がなくなる。風邪を引いて治るまで2週間以上かかった。イベントで自律神経バランス測定をやっていたので測って貰ったら、自律神経の働きが悪く疲れがたまっていると診断された」

また前職は毎月残業が100時間超えており、「体調不良が続きこのままでは倒れると思い退職した」という。現在、残業時間は毎月80時間を超えているわけではないため「なんとかやっている」というが、「毎月80時間以上残業だったら身体壊しそうだと思う」とコメントしている。

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