お子さんが「学校をやめたい」と話していたら、親としてはとても心配になりますよね。もしかしたら本人以上に悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。今回の投稿者さんも工業高校に通う娘さんのことで頭を悩ませているようですよ。
『娘が「高校をやめたい」と言っており、学校のトイレから毎日泣きながら電話があります』「高校を退学したい」と考えている娘さん。毎日のように学校のトイレから涙ながらにかかってくる娘さんからの電話に、投稿者さんは心を痛めています。想像しただけでも胸が締め付けられそうな状況ですね。娘さんは、なぜ学校をやめたいと考えているのでしょうか?
「学校に行くのがつらい」その理由は?
投稿者さんは現状を詳しく話してくれました。
『去年、受験するときに「娘の学力でも入れてバス1本で行ける高校を受ける」という話になり、受けられるのが工業高校のみでした。「とりあえず高校くらい卒業してくれたら」と思いそこに入学させました。でも全然興味のない危険物の資格を取らなければならないこと、元々女子が少ないのに女友だちは次々にやめていってしまったことがつらいみたいです。休み時間のたびに泣きながら「苦しい、助けて」と電話があります。私も旦那も本当に悩んでいて、どうしたらいいかわからなくなってしまいました』娘さんは「成績的に受かりそう」「通学しやすい」という2つの理由で工業高校に進学することを選びました。しかし授業内容に興味を持てないことに加えて、お友だちが次々と学校をやめていく様子を見て「学校に行くのがつらい、自分もやめたい」と考えるようになってしまったようです。休み時間のたびに娘さんから泣きながら電話がかかってくるのが日課になってしまっては、投稿者さん夫婦としても心配せずにはいられないでしょう。
泣くほど嫌ならやめてもいい?
「どうしたらいいのかわからない」と嘆く投稿者さんに対して、ママたちからは「やめさせてもいいのでは?」との声が寄せられました。
『やめたらいいんじゃない? 休み時間のたびに泣くほどってもう限界だよ』
『興味もないのに工業高校は難しいよ。多少遠くても普通科にすればよかったのに。やめさせたほうがいいと思う。最初の判断ミスだよ。学校は勉強しに行くところなんだから、興味ない学科を選ぶのが間違い』
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『毎日泣くほどつらいならやめたほうがいいと思います。今言っても仕方ないけど興味ないのに入るのはよくないでしょ』「興味がない工業高校を選んだのがよくなかったのでは?」とやや辛口の指摘とともに、「嫌ならやめさせてもいいのでは?」とのアドバイスが集まりました。休み時間のたびに泣きながら親に電話をかけるという行動は、「客観的に見てもかなり追い詰められている」とママたちは感じたのではないでしょうか。初手がよくなかったとはいえ、それは結果論。今「合っていない」と感じるのであれば、思い切って行動に移したほうがいいのかもしれません。
学校をやめるとしたら、次の選択肢は?
もし娘さんを高校をやめるとしたら、今後のことをしっかりと話し合っておく必要があるでしょう。
『自分で選んだわけだから、今後できることやしたいことを踏まえて話さないとね。続ける、やめる、別の学校に通い直す、就職するなど。いくつか方法はあると思うけど、経済面、本人の意志、将来像を考えて話し合うべきだよ』
『私だったらやめて次をどうするかを一緒に考える。通い続けるか、やめて来年別の高校を受験するか、通信制や夜間部のある高校を探すのか。やめてもいいけどいつまでもフラフラはしてられない。いつまで休む、いつから動く、次に向けてのプランニングと、もし想定外のことが起きた場合の対処も考えておく』高校をやめたとしても、当然のことながら長い人生はまだまだ続きます。だからこそ退学をしたあとの選択肢を親子で考えておく必要があるでしょう。例えば別の高校に入り直す、通信制や夜間部のある高校を探すなど、娘さんの意向を聞きながら具体的な案を練るのがいいかもしれませんね。次の目標が決まれば娘さんもまた、気持ち新たに前へと進めるのではないでしょうか。
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後編へ続く。
文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・マメ美