対策打たれて3失点完敗…森保監督「いいシミュレーションになった」

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2022年06月14日 23:06  サッカーキング

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試合後、サポーターへ挨拶をする選手と森保監督 [写真]=金田慎平
キリンカップサッカー2022が14日に行われ、日本代表はチュニジア代表と対戦。0−3の完敗を喫した。

 試合後の会見に出席した森保一監督は、「毎試合選手を変えながら戦っていくことは選手にとっても簡単ではなく、私が要求したことなので選手の責任でこの結果につながったことではありません。難しい設定の中、選手が我慢強く戦ってくれたことを評価したいと思います」と振り返り。

 日本はアンカーを務めた遠藤航にボールが入る部分を制限され、4−1−4−1を基本フォーメションとした中での対策を取られた。「課題としてはアタッキングサードでどう攻撃の形、シュートまで持っていくかを、さらに上げないといけないと思っています。ビルドアップの部分も、もっとミスを少なくし、相手を動かせるボールの動かし方をしながらチャンスを作っていかないといけないと思っています。難しい状況となったとき、自分たちでボールを動かしながら、そこでロストして相手の狙いのカウンターを受けて流れが難しくなってしまったところがあると思います。ビルドアップからシュートまで持っていく攻撃のクオリティを上げないといけないと思っています。4−1−4−1の課題の部分では、我々がいい時間帯の時は相手も同じ形で上回れたところもあると思います。ミスマッチになったときに、まず自分たちが上回れるようにしないといけない。相手に突かれているスペースを4−2−3−1にするなど、状況の中で私から指示をしたり、自然と選手たちが対応できるように試合前から、展開をもっと準備しておかないといけないと思っています」と、課題に攻撃面でのクオリティを上げ、アンカーへ対策された場合は、2ボランチにするなどベンチからの指示とともに、これまで同様、選手の判断の部分も必要と話した。

 また、「航のところを使いながら展開することを、我々のチームとしてもいい流れができるということでトライしていました。航のところをつぶしに来ていることは明らかで、わかっていましたし、今後もそういう狙いを持って我々の意図するところをつぶしてくると考えられますが、いいシミュレーションになったと思っています」として、研究された形、圧力を受けた際の対応についてを今後の課題として挙げている。

 失点につながったシーンでは吉田麻也の背後を狙われた結果、ミスが誘発されてネットを揺らされた。相手から明確に背後を狙われたことを問われると、「デザインされたオートマティックにサイドを起点にする、背後を狙ってくるところはあったので、相手の分析等を試合の前にしっかりして、対策をできるように思っています」と答えている。

 吉田、遠藤は6月の代表活動ですべての試合に先発した2選手。その2人が狙われたが、「ヨーロッパで長いシーズンを戦い、この4試合ということで、ここにきて疲労が来たのかなと思っています。W杯本大会を踏まえても、彼らのパフォーマンスが落ちることも考えられます」とコメントすると、「連携・連動や経験を積んでもらい、チームで中心的に活躍している選手が欠けたとしてもチーム力を落とさないように、今回いろいろな経験を積めたと思っています」と、多くの選手と試したことがつながると言及している。

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