当初のスケジュールから1時間強の遅れとなる15時35分にセーフティカー(SC)先導でスタートしたが、最終コーナーでの2度のクラッシュで赤旗中断。そのままレース終了となった。決勝結果は野尻智紀(TEAM MUGEN)が今季2勝目、2位に岩佐歩夢(TEAM MUGEN)がつけ、3位は坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)となっている。
野尻、岩佐、坪井のトップ3はやや間隔を空けた状態で1コーナーを通過。その後ろでは5番手の大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)に6番手の山下健太(KONDO RACING)が接近するも、オーバーテイクには届かずポジションは変わらなかった。さらにその後方では、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)、阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)の3台が3ワイドで1コーナーへ飛び込んでいく。一番イン側に位置していた小林が一歩抜け出し、アウト側の佐藤はややコースをはみ出しながらも阪口の前を死守。これで阪口は2ポジションダウンすることになった。
■坪井が再スタートで岩佐に襲いかかる
このままレースが続いていくかと思われたが、各ポストで一斉にSCボードが提示される。リスタートに向けて各車がスピードを上げていく最終コーナーで、8番グリッドからスタートしていた大嶋和也(docomo business ROOKIE)がスピンを喫し、アウト側のタイヤバリアに激しくヒットしてしまっていたのだ。
レースはふたたびSCランに。この時点で、ポールポジションからスタートした野尻から岩佐、坪井、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、大湯、山下、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)までトップ7の順位は変わらず。大嶋が戦列を離れたことで国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、小高一斗(KONDO RACING)、木村偉織(San-Ei Gen with B-MAX)がひとつずつポジションアップし、その後ろには、3ワイドの戦いを制した小林が15番グリッドから4ポジションアップに成功している。